2012年に日本で初めて格安航空会社(LCC:Low Cost Carrier)が登場してから、飛行機は一気に身近なものになりました。
特に飛行機で海外や沖縄、北海道へ旅行する方にとっては、以前に比べたらずいぶん安く行けるようになったのではないかと思います。飛行機は重要な交通手段であり、安く済ませたい場合はLCCを利用する機会が増えました。
確かに、LCCは運賃だけを見ると大手航空会社よりも非常に安く、魅力的に見えます。しかし、安い理由をしっかり把握しておかないと思ったより高くついてしまうこともあるようです。
特に思いがけない出費となりやすいのが、手荷物制限にひっかかった時です。基本的にLCCでは機内へ持ち込むことのできる手荷物の規定があり、その上限をこえてしまうと荷物を預けるための追加料金が発生してしまいます。実際、私も規定をオーバーしてしまい、予定外の出費をしたことがありました。
さらに、LCCの一つであるバニラエアが2017年10月に機内持ち込み手荷物の条件を改定。それによって手荷物検査が厳しくなっているとの情報が出てきています。
今回はバニラエアにおける手荷物検査の厳しさや、空港による違いを調べてみました。
バニラエアの手荷物の規定は?
バニラエアの場合、機内へ持ち込みできる手荷物は2点までとなっており、規定サイズ内のキャリーケースやスーツケースのほかに、ハンドバックなどの小さめのカバンを持ち込めます。
そして、その合計の重量は7kgまでとなっています。また、キャリーケースなどの規定サイズは三辺の和が115cm以内、かつ55cm×40cm×25cmとなっており、2017年10月の改定により荷物の重さは軽く、サイズは小さく変更されています。
バニラエアでは、格安運賃である「シンプルバニラ」「わくわくバニラ」で予約すると、手荷物が規定サイズ内に収まらない場合には、追加料金を支払って手荷物を預けなくてはいけません。それを嫌って、無理やり荷物を押し込んでしのいでいた方もいらっしゃるかもしれませんが、バニラエアでは、次のような対策をとっています。
サイズチェッカー
チェックインカウンターや保安検査場に行くと、まずはサイズが規定の大きさ以下かどうか、箱の中に自分でスーツケースを入れてチェックするようになっています。この箱の中に入らなければ、規定サイズ外と判断されます。
重量計
規定サイズに収まっていれば、次に重量計で重さを自分で測定します。当然ながら、横では係員が目を光らせているため、7kgをこえているとカウンターへ行くように促されてしまいます。
ちなみに搭乗当日に手荷物を預けると、受託手荷物料の他にカウンター手続き手数料2000円が加算され、割高になってしまうので要注意です。
空港による手荷物検査の厳しさの違いは?
成田空港においては、手荷物の条件が変更される以前では、明らかにサイズがオーバーしている荷物を持っている乗客に対して、係員が声をかけてカウンターに行くように誘導していました。また、サイズが小さく見た目にも軽そうなものに関しては、重さをはかることなく機内持ち込みOKのしるしである青いタグが貼られていました。おそらく、サイズ測定で行列が発生しないようにするための配慮だったと思います。
ところが、変更されてからはサイズチェッカーで大きさをきっちりと測り、必要とならばメジャーを持ち出して測ることもあるようです。もちろん重量も細かくチェックされるようになったので、長い順番待ちも発生することも。よって、成田空港では条件変更後から厳しくなったと考えていいでしょう。
台湾の空港では、搭乗口の待合室付近で係員がメジャーと量りを持って巡回していたという情報もあります。また、地方空港の方が成田空港よりも乗客数が少なく、かなり丁寧にみられる可能性があります。バニラエアではないですが、私も北海道で最も乗客数の多い新千歳空港と、北海道内の小さな空港を利用したことがあります。そのときに、新千歳では手荷物検査でスルーされたものが、地方空港では止められた経験があります。正直、「えっ?」と思いましたが、かなりきっちり見ているなと感じられました。大きな空港では引っかからなかったものが、地方では止められる可能性は十分にあります。
まとめ
- バニラエアは2017年10月に機内持ち込み手荷物の条件を改定し、検査は厳しくなった
- チェックインカウンターや保安検査場で、「サイズチェッカー」や「重量計」がある
- 搭乗口の待合室付近で、メジャーと量りを持った係員がいる空港もある
- 成田などの大きな空港よりも、地方空港の方が厳しく検査をしている可能性が高い
バニラエアは、手荷物検査がかなり厳しいという声があちこちで出ているようです。なので、空港に行く前に自分で荷物の重さや大きさを測っておいた方が賢明ですね。