サックスを練習しているみなさん、装備品は全部揃ってますか?

私は練習するために必要な装備品は、全部そろえてから臨むタイプ。

この記事では、サックス奏者に必要な装備の1つであるあぶらとり紙あぶらとり紙をくわえている理由についてご紹介していきます。

「そもそもサックス奏者があぶらとり紙を使っている場面をみたことがない」

「あぶらとり紙だと、息が吹きにくいのでは」

と思ってる方もいると思います。

私もそう思っていました。

コンサートやセッションのMC間に、サックス演奏者が何か口から出すものを見たことはありませんか。

実は、あぶらとり紙なんです。

プロもあぶらとり紙を活用しているんです!

あぶらとり紙がなぜ必要なのか、解説していきます。

サックスの演奏で下唇が痛くなる理由は?

サックスできれいな音を鳴らすためには、アンブシュアが重要。

下唇が痛くなる理由は、アンブシュアにあり?

アンブシュアとは

サックス奏者であれば、アンブシュアを知っている方がほとんどでしょう。

アンブシュアとは『マウスピースをあてたときの口の形、又は口周りの筋肉の使い方』のことを指します。

アンブシュアによって音色や音程が変わってくるので、きれいな音をだすにはアンブシュアをコントロールすることがとても重要です。

それに、アンブシュアは口周りの筋肉の使い方。

骨格や筋肉の付き方は個人差があるので、同じ練習をしたとしても上達しない場合もあります。

しかし、アンブシュアのやり方を見直した方が良い基準が1つあります。

それが下唇が痛くなるということです。

アンブシュアを作ると下唇が痛い?

アンブシュアを作るときには、下唇を下の歯にかぶせます。

そのため、演奏しているときに下唇に歯が当たってしまい、痛くなってしまうことがあります。

下唇を噛みすぎてしまう原因は、息のスピードが足りないことに関係しています。

高い音を出すためには、息のスピードをあげる必要があるのですが、息のスピードが足りないと、口を締めてとりあえず高い音がでるように力んでしまいます。

これが、下唇が痛くなる原因です。

下唇が痛くならないアンブシュアのコツは?

サックスを演奏する上でアンブシュアの重要性について理解できました。

次は下唇が痛くならないアンブシュアのコツやアンブシュアの正しさをどう確認するか、を紹介します。

腹式呼吸を身に付け、唇の力を使う

高い音を出すためには息のスピードが大事。

まず必要なのは腹式呼吸を身に付けることです。

腹式呼吸を身につければ、一定のスピードで息を吐き続けられるようになり、音が揺れることもなくなります。

次に意識したいことは、唇の力を使うことです。

マウスピースを噛むと言いますが、強引に歯に力を入れてはいけません。

人間は、食事をするときに、顎を使って食べ物を噛む習慣があるのでどうしても歯に力が入りがちです。

下唇はリードに当てるだけ、を意識し、上唇と唇の横を締めて、安定した息を送り込むことが重要です。

マウスピースだけで練習し音程を確認

アンブシュアの練習法としてここでは、マウスピースを使った練習法を紹介します。

まずは、チューナーを用意してください。

チューナーがなければ、録音でも構いません。

次にチューナーを使いながら、マウスピースだけで普通に音を出してみましょう。

録音している人は、マウスピースだけの音程と普通に演奏するときの音程の両方を比べてみてください。

噛みつきが強ければ強いほど、マウスピースだけの音程は高くなると言われています。

もし、普通の演奏よりも音程が高い場合、アンブシュアのやり方をもう一度見直してみてもよいかもしれません。

痛くなる人は、あぶらとり紙を使ってみる

良いアンブシュアを身に付けるには時間がかかります。

慣れるまでは、痛みを緩和するアイテム『あぶらとり紙』を使って練習しましょう。

あぶらとり紙のメリット

あぶらとり紙で厚みが生まれ、痛みが軽減されることが最大のメリットです!

使い方は簡単です。

  1. あぶらとり紙を小さく折りたたむ
  2. 唾液で湿らせ前歯にかぶせる

これで厚みが出て、あぶらとり紙がクッションとなり痛みが軽減されるのです。

おすすめは無印良品のあぶらとり紙

下唇が痛いときのあぶらとり紙は、「無印良品」の商品がおすすめです。

無印良品 あぶらとり紙

あぶらとり紙を選ぶポイントとして溶けないということが重要。

本来、あぶらとり紙は唾液を吸収する目的で作られていないため、水に濡れると溶けてしまったり柔らかくなってしまうことがあるのです。

無印良品のあぶらとり紙は、溶けることなく、安くて手に入りやすく、サイズ感もバッチリ。

口の中でずれることもなく、プロでも使っている人が多い商品です。

あぶらとり紙をつかって練習するときの注意点

口に入れるものなので、清潔な手であぶらとり紙を扱うようにしましょう。

一度使ったものは、必ず捨てて新しいものを使うように気をつけてください。

中には、おしろいの粉がついたあぶらとり紙もあるので注意。

粉が口に入ってしまうと身体に悪いので、使わないようにしてください。

また、溶けやすいタイプのあぶらとり紙も同様。

咥えている時間が長いと溶けて飲み込んでしまう、ということもあり得ます。

まとめ

  • サックスの演奏で下唇が痛くなるのは、アンブシュアが関係しているかも
  • 下唇が痛くならないアンブシュアには、腹式呼吸と唇の筋肉を鍛える
  • 下唇を守るために、あぶらとり紙をつかう

サックスを練習していく上で、下唇の痛みは必ず通る道。

あぶらとり紙を活用しながら、良いアンブシュアを身に着け、楽しいサックスライフを贈りましょう!

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