ふと中華料理を作りたいと思い立ったとき、オイスターソースがないということも…。
中華料理以外ではほとんど出番がない調味料のため、常に冷蔵庫にあるとは限りませんね。
オイスターソースはいわゆる牡蠣油。
独特の風味と旨味が特徴で、炒め物や焼きそばなどに大活躍しますね。
しかしそのオイスターソースがなかったらどんな調味料で代用できるのでしょうか?
また、牡蠣に対してアレルギーがある人もオイスターソースが使えないけど、あの独特の旨味を出したい…。
なかでも、さまざまな食材の旨味が詰まっているウスターソースで代用できるのでしょうか?
オイスターソースの代用品はウスターソース?
オイスターソースもウスターソースも濃厚な旨味が特徴的。
オイスターソースは中華料理や焼きそばの隠し味に加えると奥深い味わいが生まれるので重宝したい調味料ですね。
オイスターソースは中国発祥の調味料で、牡蠣を調理する際に煮詰めていたら偶然発見されたという説があります。
牡蠣を煮出して、牡蠣の煮汁に砂糖や小麦粉を加えた調味料です。
20世紀に入ると、日本を含むアジアにオイスターソースは伝わっていき、いまではタイ料理やカンボジア料理、ベトナム料理にも幅広く使われるメジャーな調味料になりました。
オイスターソースはとろみがあり甘しょっぱい味で、磯の香りがしながら牡蠣の本来の風味が感じられますね。
一方、ウスターソースはイギリスのウスターシャ地方発祥の調味料で、日本には明治時代に輸入されました。
リンゴや野菜を腐らせないように香辛料やお酢と一緒に保存していたら、発酵してできたのがウスターソースという説があります。
現在のウスターソースにはトマト、玉ねぎ、にんじん、セロリ、リンゴ、パイナップルなどを煮て発酵させ、コショウ、唐辛子、ニンニク、砂糖、塩、酢を加えてつくられます。
そのため複雑な濃厚さがありながらも、ピリッと辛い味が特徴ですね。
中濃ソースより薄いからウスターソースなのではなく、ウスターシャ地方発祥のためウスターソースと名付けられました。
また、中濃ソースはピューレ状の野菜や果物を使い、ウスターソースは液状の野菜や果物を使うのでとろみが異なります。
ウスターソースをオイスターソースの代用として使うためにははちみつや水あめとシジミの煮汁(お吸い物でも可)を入れるとオイスターソースに近くなるようです。
ただ、ピリッとした辛さがあるのでオイスターソースのような甘しょっぱさとはまた異なります。
牡蠣に対してアレルギーがある場合は、ウスターソースで代用した方が全て植物性の食品なので安心ですね。
ウスターソースの他にオイスターソースとして代用できるものは?
中濃ソースに醤油、味の素という組み合わせもアリです。
中濃ソースだけではとろみが強いので動物系の出汁やシジミの出汁を加えるとなお良いです。
味の素を少し加えることで、牡蠣の風味のような奥深い味わいが再現できます。
シジミの出汁などがない場合はナンプラーを1滴ほど加えると独特な風味が表現できるとの意見を多く見受けられました。
醤油とかば焼きのタレ、粉末の中華のもとの組み合わせもオイスターソースに近いようです。
かば焼きのタレがない場合は酒と砂糖と醤油を煮詰めたものに中華のもとを加えるといいかもしれません。
日本酒ではなく紹興酒を中華料理に違和感なく溶け込めるかもしれません。
また、味噌や豆板醤を加えることで味に深みがでるそうです。
ウスターソースも然り、オイスターソースとは原材料からして別物なので加工しなければ全く別物の味になります。
オイスターソースの代用品はやはり「独特な風味」「奥深い味わい」をいかに表現できるかということが重要ですね。
ウスターソースは香辛料の辛味が強いので甘みを多めに足した方がいいかもしれませんね。
まとめ
・オイスターソースは中国発祥の牡蠣を煮出して、牡蠣の煮汁に砂糖や小麦粉を加えた調味料。
・ウスターソースはイギリスのウスターシャ地方発祥の調味料でリンゴや野菜、酢、香辛料などを加えて発酵させたもの。
・ウスターソースをオイスターソースの代用として使うためにははちみつや水あめとシジミの煮汁を入れるとオイスターソースに近くなる。
オイスターソースの代用品を調べてみると、さまざまな組み合わせが出てきます。
我が家ではオイスターソースがない場合、調味した料理に中華のもとに砂糖を足すだけですが濃厚さはあってもオイスターソースのような奥深い味わいは表現できません。
ウスターソースのような複雑な味の調味料を足すといいかもしれませんね。