いきなりですが、ゼウスって、ご存知ですか?

ーそうです!!あの、有名な、”神様”です!

顔はあんまり、覚えていません、が…?!

もしかしたら、彫刻とか、絵では見たことがあるかも知れません。

一番偉い神様で、女の人と、いつも裸でいるような感じ(?)の…。

ギリシャ神話に、何度も出てくる、神様の名前です!

「オリュンポス十二神」なんて聞いたことありませんか?

ここにもやはり、ゼウスが登場します。

ゼウスって、どんな神様…?!

神様は、1人の神様と夫婦仲良く、たくさんの赤ちゃんを産んで育てたり、

平和に家族団らんしたりするんだろうな~…。

そんなこと、考えていた人!

ごめんなさい!

ゼウスは、そんな神様ではないんです!

て言うか、神様ってみんな、結構違うんです!!

                          

ゼウスの愛人が、余りにたくさんいますので、結婚した正妻、子供たちの名前と共に、

紹介していきますね!

でも、その前に…。

ゼウスが生まれた時、兄弟は皆…!?

ゼウスは、クロノスとレアを父母として、6人兄弟の末っ子として生まれました。

他の兄弟5人は、父クロノスが、生まれてすぐ、呑み込んでしまっていました。

レアは嘆き、ゼウスを隠れて産みました。

そして、クロノスに産着に包んだ石を渡し、ゼウスと思わせて食べさせたので、

ゼウスだけは、呑み込まれずに済みました。

クロノスは、父ウラノスが母ガイアに恨まれる事をした為(ウラノスはガイアの産んだ

子供をタルタロス(奈落)に幽閉した)、母から命を受け、ウラノスの男性器を切り落とした

のです。

その時に父から、『お前も自分の子から王位を奪われる』と予言されていたのを気にして、子供たちを次々と呑み込んだのでした…。

ゼウスの子供一覧と、びっくり仰天!?エピソード…

ゼウスは最初の妻、メティス(Metis)に吐き薬を作ってもらい、クロノスから兄弟

(ヘスティア()、デーメーテール()、ヘラ()、ハデス()、ポセイドン()

救いだしました。

そしてガイアから、『メティスとの間にできた子が男なら、父を超える存在になる』

と予言された為、妊娠していたメティスを呑み込んでしまいました。

しかしある時、激しい頭痛に耐えかねて、ヘパイストス(ヘラとの子)に頭を叩き割って

もらったところ、アテナが飛び出してきました。

妻メティスはゼウスの中で、知恵の女神として助けとなり、生き続け、

アテナ()は、ゼウスから生まれたのです。

メティス『知恵の女神』と結婚

 …アテナ()

テミス『法と掟を司る女神』と結婚

 …プロメテウス() 不死身

 …エウノミア()

 …ディケ()

 …エイレネ() [ホーライの3姉妹‥時間の三女神]

 …クロト()

 …ラケシス()

 …アトロポス() [モイライの3姉妹‥運命の三女神]

ヘラと結婚(最後の結婚)『婚姻と母性の女神』

 …アレス()

 …ヘパイストス() [アテナの時、ゼウスに頼まれて頭を叩き割ったゼウスの息子]

ヘラは姉であり、”婚姻”と”母性”の女神でした。

ゼウスはテミスとの結婚の最中からヘラに目を付け、言い寄っていました。

ゼウスはカッコウに化けて近づきましたが、それでもヘラは抵抗しました。

テミスと離婚するならば…という提案をし、ヘラとゼウスは結ばれました。

ヘラはゼウスの浮気を許さない、嫉妬深い女神でした(このお話は後ほど…!)

これからのエピソードで、ヘラの嫉妬深さにも驚かされる事になりますが、

ヘパイストスが生まれた時の、ヘラの行動にも驚かされます。

ヘパイストスは、両足が曲がった奇形児で生まれました。

するとヘラは、生まれたばかりのヘパイストスを、天から海に投げ落としたのです!!

えっ!?

母性”は…!?!

それでも(?)ゼウスはヘラと結婚してから、離婚していません…。

ゼウス!あなたの愛人何人いるの?!

ここからは、愛人です。

レト(ティターン神族)

 

 …アポロン() [太陽の神]

 …アルテミス() [安産、狩猟の神]

レトはヘラの嫉妬により、一度でも太陽の当たった場所では産めなくされ、一度も太陽に当たったことのないデロス島で産むことができました。

これはレトの妹、「アステリア」の島でした。

アステリアもゼウスから追われ…(勿論、愛人にする為に!)、姿をウズラや岩に変え、

何とか逃げ切っていたのです!(身を守れた女性がいたのですね…良かった!)

ー綺麗な女性に、目がないゼウス…!

テーベ王妃

ニオベ(ゼウスが愛した最初の人間の女性)

 

 …イスメーノス()※

 …シピュロス()※

 …パイデイモス()※

 …タンタロス()※

 …アルペーノル()※

 …ダマシクトーン()※

 …イーリオネウス()※

 …エトダイアー()※

 …クレオドサ()※

 …アステュオケー()※

 …プティーア()※

 …ペロピア()※

 …アステュクライア()※

 …オーギュアー()※

以上14人いましたが…。全滅しました…。

ニオベは、「アポロンとアルテミスの二人しか子供がいないの?

私にはこんなに沢山の子供がいるのよ!」と、レトに自慢しました。

レトは怒り、アポロンとアルテミスに「殺せ」と命じて、皆殺されてしまったのです!

海の神オケアノスの娘

エウリュノメ

 …アグライア()

 …エウフロシュネ()  [美と優雅の女神”カリス”に]

 …タレイア()

    

スパルタ王妃

レダ(人間)

 …ポリュデウケス()[不死身]

 …ヘレネ()[絶世の美女、トロイ戦争の原因に!]

ゼウスはレダの事が忘れられず、白鳥に化け、鷹に自分を追わせます。

可哀そうに思ったレダが両手を広げて迎え入れました。

レダは卵を産み、1つの卵から、クリュタイムネストラとヘレネ―が、

別の卵から、カストールとポリュデウケースが生まれました。

ヘレネ―とポリュデウケースは「ゼウス」の子、カストルとクリュタイムネストラは

「スパルタ王、テュンダレオース」の子とする事が多いようです(様々な伝承があります)

人間が、卵を産んでしまうんですね…!!

そして、この時の白鳥は、星座のはくちょう座となりました…!

ヘラの巫女

イオ

 …エパポス()

イオはヘラに仕える巫女でしたが、ゼウスは我慢できずにー。

密会している所にヘラがやって来て、慌ててゼウスはイオを雌牛に変えると、「牛と遊んで

いるだけ…」と、ごまかします。

ヘラは「では、その雌牛を私に下さい」と言って、森の奥で、百の目を持つ怪物アルゴス

に見張らせました。(アルゴスが眠っても、50の目は見開いたまま!)

ゼウスはヘルメス(マイアとの子)にイオを助けさせますが、それは余計にヘラを怒らせて

しまい、虻にイオを追わせ、イオは海を越え‥エジプトにたどり着きます。

そこでやっと、ゼウスとの子エパポスを産み、やがてエジプト王と結婚します…!

美しいフェニキア王女

エウロペ

 …ミノス()[ミノス王]

 …ラダマンテュス()

 …サルペードーン()

ゼウスはエウロペに一目惚れしましたが、ヘラの目を恐れて、真っ白な牡牛に姿を変えて

彼女に近づきました。

真っ白な牛に興味をひかれたエウロペが、背中にまたがるとすぐに、牡牛は歩き出し、

海を渡ってクレタ島へと連れ去りました。

そこで牡牛からゼウスに戻り…、エウロペは3人の子供を産みました!

ちなみに、白い牡牛は、星座のおうし座になりました…。

エウロペの兄、カドモスの娘

セメレ

 …ディオニソス()[豊穣と葡萄酒の神]

エウロペの兄、カドモスは妹エウロペを探すが見つからず、テーバイで王になりました。

セメレは非常に美しい女性で、ゼウスは人間の姿に化けて近づき、彼女は身ごもりました。

ヘラは嫉妬し、セメレの乳母に化けて、「あなたの相手は化け物かも知れません。本当の

姿を見せてもらいなさい。」とそそのかします。

セメレはゼウスに「お願いがある」と頼むと、ゼウスは「ステュクス川に誓って叶える」と約束し、真の姿、雷光を背負った姿を見せる事となりました。

それは直接、セメレの死を意味します。

セメレは一瞬ゼウスの姿を見た後、雷光を浴びて死んでしまいました。

ゼウスは胎児を助ける為、太ももに縫い込み、3か月後、ディオニソスは誕生しました。

その後もヘラの嫉妬は止まらず、ディオニソスの人生を狂わせ、世界中を放浪させました…。

ムネモシュネ『記憶の神』

 …カリオペー()

 …クレイオー()

 …エウテルペー()

 …タレイア()

 …メルポメネー()

 …テルプシコラー()

 …エラトー()

 …ポリュムニア()

 …ウーラニアー() [9人の文芸の女神、”ムーサ”(英語名:Muse)]

9日間に渡り夜を共にし、9人の文芸の女神、ムーサを産みました。

アトラスの娘

マイア『春を司る豊穣の女神』

 

ヘルメス()[嘘つきと泥棒の神様]

ティターン種族をタルタロスに送った時、力が強く残っていたアトラスは、ゼウスから

下された天球を支える罰により、身動き出来なくなりました(星座のうしかい座)

その娘がマイア。

ゼウスの姉

デメテル『豊穣の女神』

 …ペルセポネ()

ペルセポネは突然、デメテルの弟、冥界の神ハデス(英語名:プルート)に略奪されました。

豊穣の女神デメテルは悲しみ、地上は荒れて草木が枯れました。

ゼウスはペルセポネを帰すようハデスに命じたが、冥界の食物を口にした者は2度と地上に戻れず(彼女はざくろの身を、4粒食べてしまっていました)1年の1/3を冥界で、2/3は母と、過ごせるようにしました。

ペルセポネと暮らせる時は、デメテルの機嫌がいいので草木は緑に覆われ、ペルセポネが冥界に戻る時は悲しみ、雪が降りました。こうして、四季ができました!

アルゴスの王女

ダナエ

 …ペルセウス()

アルゴスの王、アクリシオスは、「娘の子供に殺される」という神託を受けた為、

年頃になった娘のダナエは、城に監禁されていました。

しかし、ゼウスは雲になって、黄金の雨となって彼女に降り注ぎ…、やがてペルセウスが

生まれました。

ミケーネ王女(ペルセウスの孫娘)

アルクメネ

 …ヘラクレス()

アルクメネは、叔父である、アムピトリュオンと結婚していました。

ゼウスは、戦争に行っている彼に化けて、アルクメネのところに忍び込みました…。

そして、ヘラクレスが誕生したのです!!

ゼウスは、人間に手を出すのを、アルクメネで止めたそうです…。

ヘラは、ヘラクレスを嫌い乳を与えず、ゼウスは何とか乳を飲ませようと、

ヘルメスに、ヘラクレスをヘラの寝室に連れて行かせました。

そして、ぐっすり眠るヘラの乳を吸わせました。

ヘラクレスが余りに強く吸ったので、ヘラは痛さで目を覚まして、ヘラクレスを

はねのけました!

ヘラクレスはヘラの乳を飲んだ為不死身となり、こぼれ落ちたヘラの乳が、星座の

天の川(Milky Way)となりました。

まとめ

・ゼウスは生まれた時、父に呑み込まれるところだったが、母の機転によって、免れた!

・最初の子供は、妊娠した妻ごと呑み込んでしまった為、ゼウスの頭から生まれた。

・ヘラとの結婚が最後だが、ヘラは嫉妬深く、愛人やその子供に、たびたび辛く当たった。

・ゼウスは好色で、美女に弱く、押しが強い。

・愛人を次々と渡り歩くが、意外と子煩悩な所もある。

・自ら牡牛に変身したり、黄金の雨になって降り注ぐなど、美女を手に入れる為なら、

手段を選ばない!

・しかし、身を守り通した女性もいた!

・神様、女神の行動から、時に星座が生まれる!!

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