雪男と雪女。

どちらも実在するわけではないですが、架空の存在として恐れられているものです。

ところでこの2つはいったいどう違うのでしょう?

つい最近まで私は、雪の妖怪の男バージョンが雪男で、女バージョンが雪女?なんて思っていました。

実はそうではなかったのです!

この違いについてお伝えしたいと思います。

雪男とは

そもそも雪男は妖怪ではないのです。

UMA、つまり未確認動物です。

中国では「野人」とも言われています。

その名の通り、何となく猿のような見た目のイメージで男という感じがしますが、実は特に性別は限定されていないそうです。

代表例は2つあると言われています。

ヒマラヤ山脈に住むと言われているイエティと、ロッキー山脈に住むと言われているビッグフットです。

UMAは目撃談があるけれど、実際に存在が証明されているわけではない、というものです。

この2つの地方で特に目撃談が多いということでしょう。

ではこの2つの雪男の特徴について説明したいと思います。

イエティとビッグフットに共通していることと言えば、

・人気がない山奥などに住んでいる

・全身に毛が生えている(色は白や灰色などがありバラバラです)

・直立で2足歩行している

この3つになります。

更に細かく言うと、イエティには3種類いるそうです。チュッティ、ミッティ、イエティです。

名前だけ聞くと大変可愛らしい気がしますが、毛むくじゃらの白いゴリラのような感じなんですよね…。

もう少しいかつい名前にした方が合うのでは?と思うのは私だけでしょうか。

また、日本でも「ヒバコン」というのが雪男に近い存在と言われています。

昭和時代、中国の山奥地方で目撃証言が多かったそうです。

したがって、雪男とはUMA(未確認動物)であり、降雪する国の地方で目撃されているものです

雪女とは

肌が白く、美しく儚いというイメージがある雪女。

正体は、日本で伝承されている妖怪です。

こちらは性別が女性であると言われています。

名称はいくつかありますが、白装束を身にまとって男の精気を吸い取るというのが共通点です。

何故か女性は狙われないんですよね。

美しさに目が眩んだ男性を狙っているということなんでしょうか。

雪男と同じく、いくつかの存在をまとめて「雪女」と呼んでいます。

例えばユキムスメ、ユキオナゴ、ユキオンバ、ユキンバなどです。

これは地方によって異なっているようです。

個人的な意見ですが、妖怪やお化けというのは、子供を危険な存在から遠ざけるために作られたものもあると私は思っています。

例えば「ユキンバ」がそうではないでしょうか。

こちらは愛媛県で伝承されている妖怪で、一本足であると言われています。

私たちが一般的に想像する雪女と少し異なりますね。

ユキンバは子供を攫うため、外出をさせないようにしていたそうです。

これは、吹雪によって子供が事故に遭うことを防ぎたかったのではないでしょうか。

降雪地方に住んでいない私にはいまいちピンときませんが、吹雪というのは前後左右が本当にわからなくなるそうです。

昔は街灯なんかもありませんから、夜になると真っ暗ですよね。

そんな時に子供を外出させるのは危険です。家の場所が分からなくなる可能性もありますし、あまりの雪と風の強さに歩けなくなることもあります。

しかし子供にただ「危ないよ」と言ってもインパクトがありません。

そこで「ユキンバという怖い妖怪に攫われるから外に出てはいけないよ」と言ったらどうでしょう。

こちらの方が子供心に響く気がしませんか?

そんなわけで、私は妖怪が生み出された理由の1つとして、子供を守るためというのがあったのではないかなぁと思います。

まとめ


1.雪男とはUMA(未確認生物)であり、世界で目撃談があるもの。

2.雪女とは妖怪であり、日本のもの。

つまり、この2つは比べようにも土俵が異なるのです。

その上で言うならば、私個人としては、雪女の方が怖い気がします…。

日本に住んでいるため身近な存在というのが大きいです。

また、男性が悪いことをしたから雪女から精気を吸い取られる、ならごもっともだと思いますが、そうではないんですよね。

特に何もしていないのに凍死させられたりするのはたまったものではありません。

見た目だけで言うならば、雪男の方が恐ろしく思えるんですけどね。

つまり雪男と雪女は、UMA(未確認生物)と妖怪という全く異なる存在であり、比べられる存在ではないのです!

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