ピーマンは栄養豊富な緑黄色野菜です。
ピーマン特有の苦味がアクセントになってさまざまな料理に活躍しますね。
しかしピーマンを食べるときは果肉部分がほとんどではないでしょうか?
実は種にも栄養が多く含まれていて、病気の予防にも優秀なのです。
そもそもピーマンの種が食べれると知っている人の方が少ないのではないでしょうか。
そこでピーマンの種の優秀さ、おすすめの調理法などをご紹介します。
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ピーマンの栄養素と効能
ピーマンはナス科に属している緑黄色野菜です。
ピーマンの果肉には免疫力の向上、疲労回復、美肌効果、夏バテ防止などの効果があります。
ピーマンは同じくナス科に属しているトマトの4倍ものビタミンCが含まれています。
他にもビタミンA、B1、B2、B6、C、E、ベータカロテン、葉酸といったビタミン類を多く含んでいる食材です。
ピーマンにはビタミンEも多く含まれていますが、他の野菜ではなかなか摂取できないビタミンなので積極的にピーマンを食べていきたいです。
ビタミンCとEが一緒に働くことで、活性化酵素の分解を促したり、老化防止に役立つといわれています。
酸素が体内に入ることで「活性化酵素」に変化しますが、活性化酵素は体内にある細胞を酸化させてしまいます。
本来は細菌やウイルスから身体を守ってくれる物質ですが、細胞が酸化することで皮膚や内臓、骨などの組織にダメージを与えます。
細胞が酸化することで老化やガン、生活習慣病の原因にもなるといわれています。
ピーマンはただ栄養素が多いだけでなく、栄養素が組み合わさることでさまざまな働きをしてくれます。
ピーマンの栄養素のなかでも最近注目されているのが「ピラジン」です。
ピーマンの独特な青臭さはピラジンによるものです。
ピラジンは血行促進効果、冷え性改善、育毛の効果などがあります。
また、特に緑色のピーマンより赤色などのカラフルなピーマンまたはパプリカがより一層栄養素が豊富なようです。
ピラジンで高血圧対策
ピラジンには血行促進効果があり、血液をさらさらにすることで脳梗塞や高血圧を予防してくれる働きがあります。
ビタミン類が豊富な果肉以上に、ピラジンが多く含まれる種やワタの部分がピーマンの真骨頂といっても過言ではありません。
脳梗塞は有名な疾患なので知っている人は多いと思います。
高血圧と聞いても深刻さはあまり感じられないかと思います。
高血圧症とは慢性的に血圧が正常値より高い状態の人のことを指します。
高血圧は血管への負担が大きいため、血管の内壁がもろくなったり固くなったりしてしまいます。
そうなると動脈硬化、脳卒中、慢性腎不全などの疾患につながる恐れがあるのです。
また、脳卒中にかかった人の多くは高血圧な場合があるようです。
そういったことから血行促進があり、高血圧など対策になるピーマンは注目されつつあります。
ピーマンの栄養素を活かした調理法とは?
料理本を見ても多くの場合は「ピーマンの種やワタは取り除く」と書いているのではないでしょうか?
ピラジンは苦味成分が強いため、ピーマンの果肉よりも苦味を感じてしまいます。
また触感もやはり気になるかと思います。
野菜炒めや青椒肉絲などにピーマンの種が入ってたらやはり違和感があるかと思います。
そこで種やワタまで丸々使用できて、触感や苦味もあまり気にならない調理法をご紹介します。
一番おすすめなのはピーマンの肉づめですね。
ひき肉にみじん切りした玉ねぎや人参などと一緒に混ぜてしまいましょう。
焼き終わったら、甘辛いタレでピーマンの肉づめを和えてしまえば子供も気にならない程度の苦味になります。
みじん切りの食材とは相性がいいですね。
肉づめの応用で野菜たっぷりのハンバーグもいいかと思います。
玉ねぎ、人参、ピーマンの果肉などもすべてみじん切りにして混ぜてしまえば子供も食べやすい、栄養満点なハンバーグになります。
ピーマンは不動の子供が嫌いな食材1位ですが、混ぜてしまえば気にならなくなりますね。
あとはグリーンスムージーもおすすめです。
甘みの強いバナナやリンゴなどが相性がいいかと思います。
レモンやはちみつもいれると苦味が抑えられてまろやかになります。
また、ミキサーに氷も多めに入れるとピーマンの青臭さが抑えられて飲みやすいです。
生の野菜や果物は栄養素が壊れにくいのでグリーンスムージーはすごくおすすめです。
ピラジンは加熱しても栄養素が壊れないといわれています。
そのため火を通して隠し味として種やワタを入れてしまっても栄養素が減らずに安心ですね。
ピーマンの種は小さくて大量にあるので下処理中に飛んでしまったり取り残してしまうのも、一緒に調理できてしまえば気にならなくなります。
調理の手間も減り、生ゴミの処理も簡単になっておすすめです。
まとめ
・ピーマンには果肉にも種、ワタにも栄養素が豊富。
・ピラジンは病気の予防に最適。
・ピラジンを意識して種やワタも一緒に調理してしまえば下処理もゴミ処理も簡単に。
ピーマンは積極的に取っていきたい食材ですね。
ピラジンのいいとことは加熱しても栄養素が生きていること。
種の違和感にさえ慣れてしまえばどんな調理に混ぜてもいいかもしれませんね。