子供から大人まで、幅広い世代に人気のお菓子グミ。
定番のプニプニの食感のものから、歯ごたえのあるもの、とろけてしまうようなものまで、最近は随分と種類が豊富になりました。
ついつい美味しくて手を伸ばしてしまいますが、やはりお菓子の食べ過ぎというのは肥満にもつながるため、ほどほどに楽しみたいところです。
しかし中には「コラーゲン入り」なんていう身体に良さそうな言葉がパッケージに書かれている商品もあります。その言葉を見たとき、「あれ、意外と私、グミの原材料についてほとんど何も知らないな」と気がつきました。
きっと何でできているかを知ることができれば、よりグミが美味しく味わえる!と思い、今回はその原材料や安全性についてお伝えしていきます。
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グミの原材料は何なのか
商品によって差はあるでしょうが、水あめ、砂糖、ゼラチン、果汁、香料などが定番といったところです。
例えば私の最も愛してやない「果汁グミ」のぶどう味の原材料は、水あめ、砂糖、濃縮ぶどう果汁、ゼラチン、植物油脂、でん粉/酸味料、ゲル化剤(ペクチン)、香料、光沢剤、(一部にりんご・ゼラチンを含む)です。
まずここで注目したいのが、砂糖の量がものすごく多いということです。毎日グミが食べたくなってしまうという人は、砂糖中毒になっているかもしれないので少し注意が必要です。
また、ここで1つ疑問が生まれました。
水あめや砂糖、果汁は何から出来ているのか知っている。しかし、ゼラチンとは何のことだろう?と。
グミといえばゼラチン、ということは有名だと思うのですが、ゼラチンが何からできているのか知っている方は少ないのではないでしょうか。
グミの材料は「ゼラチン」 その衝撃の正体とは?
世の中には「知らなかった方が幸せだったこと」ということがいくつかあると思います。それは食べ物に関することは多い気もします。
例えば着色料が虫の体液から作られていた、などがそれに当てはまります。
しかし他の生き物の命を自分の体内に取り込んでいるという意識を持つためにも、そこから目を逸らしてはいけないというのもまた事実だと私は思うのです。
ゼラチンもそのうちの1つです。
ゼラチンとは、動物の骨や皮膚、それに含まれるコラーゲンに熱を加えていたものです。そのためタンパク質が豊富です。
あのぷるんとした感触から、なんとなく植物性であることを期待していたんですが、思いっきり動物性でしたね。
国によってどの動物が使われているのかというのは異なりますが、日本だと牛が定番になっています。他の国だと豚などが多く使われています。
ゼラチンにまつわるBSEという病気について
ゼラチンの安全性を危惧するならば、考えられるのは「BSE」、つまり「牛海綿状脳症」の心配はないかだということだと思います。
牛海綿状脳症とは、脳の中に空洞ができ、スポンジ状になってしまうという、本当に恐ろしい牛の病気です。これは、病気になった牛を食べることによって、人間への感染も確認されている病気です。
ただどのような経緯で感染したのか、というのは未だに分かっていません。
だからこそ、日本の企業は「いかに安全な商品を作るか」という目標に向けて、しっかりと対策を行っています。
安全性を守るためのグミ開発会社の企業努力
まず日本は、感染のリスクが高そうな部位を「特定危険部位」としています。「特定危険部位」には、脊髄、脊柱、眼、脳、などが含まれます。
ゼラチンに使われるのは骨や皮膚などであり、これらの部位は一切使われていません。
またMORINAGAは、「ゼラチンは、製造工程でBSEの感染性をなくす強い酸処理や長時間のアルカリ処理の工程があり、安全性が認められた食品です。」と発表しており、部位を使わないことに加えて、しっかりと処理を行っていることが分かります。
日本は全体的にそういった基準がとても厳しく、衛生管理なども徹底されています。
「絶対に安全だ!」と過信してしまうのも良くないですが、企業や国も恐ろしい事態を引き起こすことのないよう管理を行っていますので、グミは安心して食べられるお菓子と言えるでしょう。
グミの原材料と安全性まとめ
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グミの原材料は、ゼラチン、水あめ、砂糖、果汁などが定番であり、砂糖の使用量がとても多い。
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ゼラチンは、動物の骨や皮膚、それに含まれるコラーゲンに熱を加えることによって生成され、日本だと牛が多く使われている。
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「牛海綿状脳症」という病気に感染してしまうことがないよう、日本の企業はしっかりと対策を行っている。
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具体的には特定危険部位を使わない、酸やアルカリなどで感染力をなくすということである。そのため、グミは安全な商品と言える。
自分の口に入れるものなのに、意外と正体を知らないものって多いですよね。
体調管理やダイエットをするにしても、こういった知識があるとないとでは差がついてくると思いますので、豆知識として覚えていただけたら嬉しいです!