高校野球の応援歌ってどれもこれも耳に残るものが多いですよね。ここから運動会・体育大会の応援歌として使い回されているものも多く存在します。なぜあんなにも耳に残るのでしょうか?
その中でも代表的な応援歌が「ドカンと一発!やってみよーおおー」。高校野球に興味がなくとも学生生活の中で耳にしたことがある人は多いはずです。

「ドカンと一発!」という言葉には意味はあるんでしょうか?
また、もともと何が由来で使われるようになったのか、そのルーツをとことん探っていこうと思います。

「ドカンと一発」が知られるようになった発端は?

この「ドカンと一発」ですが、検索してみたところいくつかルーツがありました。

  • ①TBS系列のナショナル劇場枠として1968年から1969年まで放送されたテレビドラマ。ジャンルはドタバタコメディーである。
  • ②1990年9月に発売されたTHE真心ブラザーズ「どか〜ん」という曲。

俗に野球などで使われているルーツは②のTHE真心ブラザーズの曲から。なぜこれが野球の応援歌として定着したのかですが、タイアップに使われていたことが要因です。

  • 日産自動車「ADバン」のCFソングのタイアップ
  • テレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」の番組終盤に放送されていた「プロ野球1分勝負」という、そのい行われたプロ野球全試合のダイジェストを1分程度にまとめたコーナーのBGM。

この後者のBGMとなったことがきっかけで、野球の応援歌として多用されるようになりました。
ただ、曲としては1コーラスのみでの楽曲で、曲の長さはわずか1分半しかないというかなり短い楽曲になっています。販売されたCDシングルもカップリング曲がありながら他のCDより安い800円という価格設定でした。

またメンバーの桜井秀俊はとあるインタビューで「YO−KINGという大天才が書いた、日本の国民的ソング」と称し、「自分の相棒が作った曲ながら、いまだこれを超えるポジティヴ・ソングを聞いたことはありません」としています。

「ドカンと一発」の意味


発端はわかりましたが、「ドカンと一発」という言葉に意味はあるのでしょうか?
ここでは曲の歌詞を元に意味を推測して行きたいと思います。

よく歌われている「どかーんと一発やってみようよ」というフレーズ。実は元々は「どかーんと景気良くやってみようよ」というフレーズから始まり、「一発」は最後の方に出てくるのです。ただTHE真心ブラザーズ本人たちもライブなどで歌うときには「どかーんと一発やってみようよ」という歌い方に変えています。こちらの方がかなり国民には馴染みがあるからでしょう。

歌詞の中身を見て行きましょう。

どかーんと景気よくやってみようよ
死に物ぐるいの明るさで
どかーんと元気よくやってみようよ
空元気をフル回転して
ふっとやなことが頭をかすめて
ゆううつなきもちがひろがってゆく
そんな気持ちをぐっと押えて
どかーんと景気よくやってみようよ
都合の悪いことはしらんぷり
どかーんと一発やってみようよ
当たって砕けろしんでもともと

THE真心ブラザーズ「どか〜ん」歌詞

歌詞を見る限りかなり前向きな応援歌になっていますね。また最後のフレーズの「当たって砕けろ死んでもともと」にはスポーツに通づるものがありますね。ドカンと一発、当たって砕けてもいいから死ぬ気で突っ切ってみろ、というような思いが込められていそうですね。

スポーツの応援歌でよく使われるのは歌詞から読み取れる前向きさとテンポが応援歌向きのリズムだからでしょう。また替え歌しやすいフレーズも特徴的ですね。
野球のテレビコーナーで使われていたため、いまでも野球の応援歌として使われているようです。「一発」となるとサッカーよりも野球使うイメージがありますよね。

ドカンと一発」使い方と使われている例

野球の応援歌でよく使われているほかに、日常会話の中でもたまーにフレーズとして出てくることありませんか?
例えば大事な場面で物事を決めたり、勝負に出る場面で「どかんと一発かましましょうか!」など大一番を表す言葉として使うことがあります。

「どかん」にはもともと、ものがぶつかる時の擬音語から来ており、それが転じて、大きな物音がした様に人々を驚かせる出来事や行いについて表現する単語として使われます。それに「一発」を加えることで、強く射抜くように人を驚かせす様を表す場面で使う音が多いです。
物事を強調したい時や気合いを入れるべき場面で使ってみてください。

まとめ

  • 「どかんと一発」のルーツはTHE真心ブラザーズの「どか〜ん」という曲から。
  • 野球の応援歌に使われるようになったのは、報道番組の野球のコーナーで使われるようになったから。
  • 前向きな歌詞とハイテンションなテンポが応援歌として適切だった。
  • 人々を驚かせる場面などで「どかんと一発」が会話として使われることもある。
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