眼病だと眼帯をつけるイメージがあるのではないでしょうか?
ものもらいはあまり重度な眼病という意識はないけど眼帯は必要なのでしょうか?
女性だと特にものらもいは気になる…。
できれば眼帯で隠してしまいたいという場合もありますね。
しかし眼帯をつけることで症状が長引いてしまったら…。
ものもらいってどんな病気?対策なども併せてご紹介します。
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霰粒腫と麦粒腫
ものもらいには霰粒腫と麦粒腫の2種類あります。
霰粒腫はまつ毛の生え際にある分泌腺に脂肪の塊ができてしまいます。
麦粒腫は細菌感染によって化膿します。
霰粒腫は目を温めて脂肪を柔らかくすることで脂肪の塊が減ることもあります。
しかし痛みがない場合も多いため、放置してしまい悪化することがあります。
悪化すると肉芽が残ってしまったり、ちょっとした刺激で破裂してしまったりしますので必ず治療をしましょう。
角膜を圧迫したり、肉芽が長期間残っている場合は局部麻酔で手術をしたりする場合もあります。
麦粒腫は痛みを伴う場合が多いですが、霰粒腫より治療期間が短くて済むようです。
市販薬で治療できることもあります。
眼科では抗菌のための飲み薬、点眼薬、軟膏を処方され7~10日ほどで痛みはなくなります。
細菌感染のため、点眼薬などを用いらないと治らない場合が多いです。
眼帯をつけない方がいい?
眼帯は眼病のとき、異物が眼に入るのを防ぐためのものです。
ものもらいの手術をした場合、感染予防として眼帯を推奨されます。
一方、ものもらいは他人へは移るものではないのでそういった観点では眼帯は必要ありません。
それ以外の理由として、眼帯をつけることで細菌が繁殖しやすくなるため、ものもらいのときは眼帯をつけない方がいいです。
眼帯をつけるからといって治療効果もありません。
また、眼帯で片目を完全に覆ってしまうと距離感や視野が変化してバランス感覚を失いやすいです。
怪我をする恐れもあるので子供の場合であっても眼帯はつけない方がいいといわれています。
特に乳幼児の場合、眼帯をつけることで弱視になる恐れがあるといわれています。
人間は物を目で見て脳でその情報を認識させます。
乳幼児のときに眼帯を使うことでその情報を一部遮断させてしまうため大きな影響があるといわれます。
乳幼児期に物を正しく見ることで視力が発達しますが、眼帯はそれを妨げてしまうので視力の発達が途中で止まってしまう可能性があります。
その状態を弱視といいます。
視力は小学生入学前ころにほぼ完成するので、弱視になると二度と戻りません。
そのため、乳幼児期には安易に眼帯をしない方がいいようです。
乳幼児が眼帯をつけた場合、たった1日でも影響があるといわれています。
ものもらいの対策や予防
ものもらいを早く治す鉄則として「不潔な手で目を触らない」「コンタクトをしない」「処方された薬は指示通りに使用する」ことです。
ものもらいの大きな要因は不潔な手で眼を擦ってしまう場合が多いです。
花粉症があったり、コンタクトをしている人は違和感や痒みでついつい触ってしまうことも多いですね。
しかし除菌や洗ってない状態の手は非常に不潔なので、粘膜を触ってしまうとダメージが大きいので気をつけましょう。
ものもらいになっているときに薬を使いながら眼を触らないようにするだけでも治りが1~3日ほど短くなると思います。
また、女性のメイク方法によってはものもらいができやすくなります。
アイメイクの際に、まつ毛の際を埋めるようにアイラインをひいてしまうと分泌腺がつまりやすくなるのでものもらいになってしまったり、繰り返し発症する恐れがあります。
ものもらいになっているときはアイメイクはご法度です。
霰粒腫の場合はホットアイマスクやまぶたのマッサージなども有効です。
詰まった脂肪が柔らかくなるので治りが早くなります。
マッサージといってもものもらいを直接揉んでしまうと破裂する恐れもあるので、まぶたの血流をよくするようなイメージでマッサージをすると効果的です。
まとめ
・眼帯は細菌を繁殖しやすい環境になるため使わない。
・霰粒腫はホットアイマスクやマッサージが効果的。
・麦粒腫は薬での治療が必須。
・子供でも安易に眼帯はしない。
ものもらいは第三者に移る危険性もないので眼帯はしないようにしましょう。
手術をして感染予防、目の腫れや傷跡を隠すためなどはその限りではありません。
ものもらいを作らないためにも再発させないためにも清潔さを意識して目を可能な限り触らないことが大事です。