ガニ股とは膝が外側を向いてしまい膝と膝に大きな隙間が空いてしまっている脚の症状です。歩くときに膝が外を向いてしまっているのでカニのような歩き方に見えます。そこからガニ股(蟹股)と呼ばれています。膝が内側に向いてしまい膝と膝の間に空間ができてしまうO脚とは違います。

自分の歩き方で気になることはありませんか?靴の裏を見れば自分の歩きクセがわかります。よく擦れている部分はどこなのか確認しましょう。ガニ股の場合はつま先が外に向いているため重心が外側になる傾向があります。もし自分の靴裏を見た時に、かかとや外側部分がすり減っているようならガニ股の危険信号だと思ってください。

今からガニ股になる理由と自宅でもできるガニ股矯正法を紹介していきます。

ガニ股になる理由


ガニ股になる理由は内側の筋肉が弱まり外側の筋肉に引っ張られて起こっているからです。年齢を重ねるごとに筋肉の衰え等から発症しやすくなります。

若い人でもガニ股の症状が多くみられます。このことからガニ股になるのは筋肉の衰えだけではないようです。姿勢が悪いとガニ股になるとも言われていいます。また股関節や膝関節の異常からもガニ股の症状が深刻な問題となっている場合もあります。

男性に多いガニ股のタイプは膝と膝の間に隙間ができ、膝もつま先も外側をむいてしまいます。このようなタイプのガニ股の場合、腰が落ちており膝が少し曲がったように見えます。おなかも前に出ています。

女性は骨盤の歪み(傾き)が原因でガニ股になる場合があります。骨盤が歪むと股関節まで影響してしまうからです。

骨盤が前に傾いている場合は太ももが内側に入り込むような感じになってしまいます。膝も内側にねじれるようにくっつきます。一般的には内股と呼ばれていますが女性に多いガニ股の症状です。この場合膝は前を向いていますがつま先は外に向いています。

骨盤が後ろに傾いている場合は太ももが外側に引っ張られるような形になり膝も外側を向いてしまいます。膝と膝の間には隙間ができています。これは男性にも多いガニ股のタイプです。

ガニ股になる理由は筋肉の衰えだけでなく、日頃の悪い姿勢が影響して起こる場合もあると言えます。また骨盤や股関節などの関節の異常もみられるのがガニ股の症状です。

ガニ股は緊張した筋肉が関節にも影響し反対側や内側に反り返ることによって起こります。太ももの前モモの筋肉が緊張すると、関節(ここでは膝関節のこと)をはさんだ反対側の筋肉であるふくらはぎの筋肉が緊張します。ふくらはぎの筋肉というのは膝上からアキレス腱そしてかかとまで繋がっています。

膝裏の筋肉が緊張してひっぱられることによって膝が内側に引っ張られます。正常な場合は足裏で見る重心は足の指も使った3点です。ガニ股になってしまうと足の裏外側全体が重心となり、その際には足の指は重心には使われません。またガニ股の場合はつま先が外を向き内側から前に出る歩き方になります。

ガニ股を放っておくと痛みなどを伴なったりと深刻な症状を引き起こすこともあります。できるだけ早くに改善する方が望ましいです。ガニ股を改善するにはどうすればよいのでしょうか?次に自宅でもできるガニ股矯正法を紹介していきます。

自宅でできるガニ股矯正法


緊張した筋肉を緩めましょう。まず太モモの緊張した筋肉をマッサージして緩めていきます。太モモの筋肉を大腿筋膜張筋といいます。この筋肉は太モモの外側と前側にあり、その範囲は骨盤の上から膝周辺まであります。骨盤が前に傾いている姿勢でこの筋肉を使用していると太モモの上部がパンパンになりガニ股の原因となります。足の付け根から膝上ぐらいの外側部分をテニスボールなどをコロコロ転がしながらマッサージしていきましょう。

筋肉を伸ばすようなストレッチを行うのも効果的な方法です。肩幅に開いてスクワットをするのもおすすめです。

膝と膝の間にクッションをはさみ落とさないようにその状態をキープします。これは普段使われていない内側の筋肉を鍛える方法です。普段使われていない筋肉を鍛えることによって緊張している筋肉の使用を減らしガニ股を改善できます。

仰向けになり膝を軽く曲げます。深く息を吸った後に息をゆっくり吐きながら左右順番にたおします。これは骨盤の歪みを正常な位置にもどす効果があります。骨盤体操にはいろいろあります。簡単で手軽にできるものからトライしていきましょう。

まとめ

  • ガニ股になる理由は様々である。
  • ガニ股は筋肉の緊張が原因でおこる。
  • 緊張している筋肉のマッサージをして緩める。
  • 普段使っていない内側の筋肉を鍛える。
  • ストレッチや骨盤体操も効果的である。

もし自分がガニ股の可能性があるかもしれないと思った人は、姿勢から見直していきましょう。悪い姿勢を正すことによってガニ股が改善される可能性は十分にあります。歩き方を意識するのもいいですね。つま先が外に向かないようにまっすぐ歩くようにしましょう。

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