モンゴル人は性格が悪いとか、気質が荒いとかいう噂を聞いたことはありますか?
でも多くの人がモンゴル人と聞いて思い浮かべるのは、相撲の力士くらいですよね。
実際にモンゴル人がまわりにいることは、あまりないかと思います。
だからモンゴル人の性格や国民性については、謎が多いのではないでしょうか。
今回はモンゴルの首都・ウランバートルに住んでいた私が感じた、モンゴル人の性格の特徴3つをご紹介します。
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モンゴル民族は負けず嫌いでプライドが高い
モンゴルに住んだことがある人にモンゴル人の性格を聞いたなら、10人中10人が感じているはずの特徴。
それが、負けず嫌い。
私がそれをすごく感じたのは、車の運転のしかた。
私がいた頃のモンゴルはまだ信号がとても少なく、右折するにも自分のタイミングで曲がらなければいけませんでした。
モンゴル人は右折したい場合、とにかく突っ込む!
ですが突っ込まれた直進側も負けていません。
右折しようとしている車をどうにか阻止しようと、前の車との車間距離を詰めて応戦します。
結果、右折できない車と直進できない車が組み合って大渋滞。
あちこちで右折渋滞が発生していました。
「道を譲ってあげたほうが、スムーズに車が流れるのに」と思いますが、そうはいかないようです。
運転しているモンゴル人に聞いたら、譲ることは負けることを意味するのだとか。
モンゴル人は負けるのが嫌い、だから絶対に譲らない!と言っていました。
渋滞している道を限り、みんなそう思っているのでしょうね…
負けず嫌いということは、当然プライドも高いです。
特にモンゴルという国に対して、強い誇りを持っています。
日本やアメリカや中国より、何においてもモンゴルが一番だと思っている人も少なくないはず。
「モンゴルが世界のトップだ!」という言葉を聞いたときは、さすがに何も言えませんでした…
モンゴル民族はマイペースで計画性がない
私は今、寒いモンゴルとは正反対の南国に住んでいます。
この国の人の特徴は、とにかく先のことは考えないこと。
将来のことはおろか、欲しい物のために貯金をすることもしません。
「その日暮らし」という言葉がぴったりです。
南国は寒い冬がないので、冬支度は必要ありません。
「果物も魚も豊富だから、食料には困らない」という意味のことわざもあるくらい。
だから南国の人は先のことを心配しない国民性なのだな、と思っていました。
対するモンゴルはとても寒い国。
冬が近づいてくると、衣食住の備えの準備に入ります。
当然冬に向けて、そのための蓄えがあるのかと思いますよね?
でも実はそうでもありません。
私の知り合いはほとんど、モンゴルでは中流の家庭の人でした。
お金に困ることはなかったはずです。
ですが冬に入る前、私に「冬支度をするから、お金を貸して欲しい」と言って来たのです。
しかも、一人ではありません。何人も、そういう人がいたのです。
毎年のことなのに、なぜ冬に向けて貯金をしないのか、とても不思議に思いましたね。
モンゴル人は、あまり勤勉なほうでもありません。
働かずに家族のサポートを受けながら暮らしている人も、かなり多いです。
モンゴル人は意外と、マイペースというか計画性がないというか。
寒い冬がある国の人間なのに、これは意外でした。
モンゴル民族の友達を思う気持ちはとても強い
私はひとりで、モンゴルに行きました。
仕事先は全員モンゴル人、日常会話程度の英語が出来るモンゴル人が一人いるだけ。
当時はモンゴルに住んでいる日本人も少なく、知り合う機会も稀。
とても孤独な環境でした。
休日はひとりで過ごすことが多く、まわりからは寂しそうに見えたようです。
モンゴルの人たちはそんな私をみかねて、いろいろと誘ってくれました。
食事や映画、日帰り旅行やパーティーなど。
もちろん参加する人は全員モンゴル人なので、ほとんど言葉は通じません。
それでも私が楽しい時間を過ごせるよう、とても気を使ってくれたのは分かりました。
モンゴル人は友達をとても大事にします。
一度会っただけの私のことも気にかけてくれたのは、とても嬉しいことでした。
モンゴル民族の性格と気質まとめ
・モンゴル人は負けず嫌い
・意外とマイペースで先のことは考えない
・友達のことを大切にする
最初に紹介した2つの気質は、ちょっとマイナス要素ですね。
でもだからといって、モンゴル人の性格が悪いわけではありません。
プライドが高いこともマイペースであることも、視点を変えれば良い国民性です。
どんな性格だと感じるのか、それは付き合う側の私たちの捕らえ方にもよるのかもしれませんね。