みなさんは旅行をする際、どんな理由や目的で行き先を決めていますか?

 

私は主に景観と料理、この2つで決めています。

 

日本でも専門料理店などで多くの国の料理は食べることができますが、やはり本場の味は、店の雰囲気なども含めて一層魅力的に感じます!

 

行き先を決める時、あまり情勢が良くないということもあり、北朝鮮への旅行を考えたことのある人は少ないのではないでしょうか?

 

反日の意識が激しいということもあり、私も今まで考えたことはありませんでした。

 

ところがこの間日本で北朝鮮の料理を食べたところ、とても美味しかったため、本場の味を知りたくなってしまいました。

 

今回は北朝鮮の魅力的な料理たちをご紹介します!

 

南北会談にも登場! 知名度抜群の「平壌冷麺」

南北首脳会談にも登場し、たちまち話題になったのが「平壌冷麺(ピョンヤンレイメン)」です。

 

平壌は北朝鮮の首都であり、その家庭料理が平壌冷麺です。家庭料理というだけあって、多少の異なりはあるようですが、基本的なことは共通しています。

 

平壌は気温が低めなため、そばの栽培が盛んであり、そば粉がよく取れます。これをデンプンなどと混ぜ合わせて麺にしたものです。麺は黒い色をしており、具材は卵や肉、そして少し辛いソースがかかっています。

 

韓国料理は少し味が強めですが、平壌冷麺は比較的優しい味をしているため、私のように辛いものが苦手な人でも美味しく食べることができると思います!

 

また、岩手県の郷土料理、「盛岡冷麺」は平壌冷麺がルーツだとされています。盛岡冷麺はそば粉ではなく小麦粉を使っているため、麺が半透明であり、盛岡冷麺の方が目に優しい印象はありますね。

 

国の代表がオススメしている料理、ぜひ1度は本場で食べてみたいものです!

見た目も味も贅沢!欲張りたいなら「飯床器」

続いて紹介する料理は、北朝鮮の南部にある開城という都市の「飯床器(パンサンギ)」というものです。

 

飯床器の歴史は古く、高麗時代・朝鮮時代にまで遡ります。

 

日本でも貴族たちの贅沢な食事は、おかずが沢山並び、農民などは質素なものでしたよね。それは国が変わっても同じだったようで、庶民の家ではおかずが3品、宮中では12品、という感じだったと言われています。他にも5、7、9などとあったようですが、これは家庭状況によって異なっています。

 

おかずが3品の場合は三楪飯床、12品の場合は十二楪飯床と言われていました。そんな宮中のものを現代風に再現したものが「飯床器」です。

 

ご飯や汁物、キムチなどに加えて、高麗人参を漬けたものなどさまざまな料理が並んでおり、味はもちろん見た目にも楽しいものになっています。

 

特に高麗人参はその野菜自体が日本で見かけないということもあり、注目すべきものかと思います。2000年前の中国の文献にも登場しているほど歴史のある野菜であり、非常に伝統的なものです。

 

様々な味を少しずつ楽しみたい!という方には、この「飯床器」がオススメです!

聞いたことはあるはず?「参鶏湯」

北朝鮮の料理はやはりとても韓国と似ているため、この「参鶏湯(サムゲタン)」についてもご紹介したいと思います。

 

韓国料理店でも提供しているため、これは食べたことがある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

こちらも飯床器と同じく開城の名物料理であり、高麗人参が使用されています。大きな鶏肉と高麗人参、いくつかの漢方、もち米などを煮込んだ具沢山なものです。

 

じっくりと煮込むため、鶏がほろほろに柔らかくとても美味しい料理です。韓国に比べると北朝鮮のもののほうが少し薄味になっており、日本人の舌には合うと思います。

 

和食も味が控えめなものが多いため、こうした共通点があるのはなんだか嬉しくなりますね。

まとめ


 

  1. 南北首脳会談にも登場し、盛岡冷麺のルーツでもある、北朝鮮を代表する料理と言えば「平壌冷麺」。
  2. ずらっと並んだおかずは壮観!歴史を感じつつ、色んな味を楽しみたい方にオススメなのが「飯床器」。
  3. 韓国料理とはまた異なる味わいで、日本人の舌に向いている「参鶏湯」。

 

また、日本には冬の日にコタツに入ってアイスを食べるなんていう、贅沢な文化がありますよね。私はこれをやらないと冬を実感できません!

 

北朝鮮にも、寒い時に焼酎で体を温め、冷麺を食べるという文化があるそうです。

 

どこの国もそういったことを考えるのは共通しているんだなと興味深く思いました。

 

自然の味を生かした北朝鮮の料理、1度は本場で味わいたいですね!

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