みなさんは、買った服をそのまま着ておでかけをしたことはありますか?私は新しい服独特の匂いが苦手で、必ず洗濯してから着るようにしています。

 

私の周りには結構そのまま着る人が多く、洗濯することにより服がだんだんと痛んでしまうため、それを少しでも減らすために初めは洗濯をしないそうです。中には「初めに洗濯をする人は潔癖なのでは?」なんていう意見もありました。

 

ところが、匂いが苦手でない人も潔癖でない人も、新しく買った服は着る前に必ず洗った方が良い理由があったんです。

 

今回はその理由についてお伝えしたいと思います。

 

買ったばかりの服は他の人が着たものかもしれない

商品を購入しようとした際、新品が品切れで、店内に展示してある現品限りになってしまうということがあります。

 

この場合、その商品は試着で多くの人が着ていたり、店員さんや他のお客さんなど多くの人が触れている可能性があります。

 

手垢というのももちろんありますが、それよりも心配なのが感染症です。

 

昔プールの授業があったとき、シラミを持っているかどうかの検査をされたことはありませんか?感染症と聞くと大袈裟な気がしますが、こういったものは意外と身近に存在しています。

 

「どこの誰が触ったか分からないもの」と言い換えると、必ず洗濯しよう…という気になりますよね。

 

服を作る縫製工場は衛生的とは限らない

食品工場の衛生基準は、とても厳しいものになっていますが、洋服の縫製環境は衛生とは言い難い場合が多いです。日本は食べ物に限らず、全体的に衛生基準が高いのが特徴的ですが、他の国と日本とではかなりその基準が異なるのです。

 

なんと手洗いですら必須でない場合もあるのだとか。個人の衛生管理に任せているとのことだそうです。

 

働いている方も真面目にお仕事に取り組んでくださっているのだとは思いますが、やはり基準として決められておらず、判断が個人に委ねられているというのは、消費者の立場としては少し不安に思うところがあります。

 

新品=綺麗な状態、というわけではなさそうということですね。

服の素材に薬物がついている可能性

綿などはオーガニック素材として、肌に優しいと人気が高いと聞きます。

 

しかし、その綿が育つまでにどれほどの殺虫剤を浴びたかご存知でしょうか?オーガニックだからこそ虫が寄り付きやすいということもあるのです。

 

それらが洋服になっても残ってしまっている可能性も0ではありません。

 

そのほとんどが、殺虫剤は全て洗い流されているそうですが、もちろん水で洗って落ちるわけではありません。強力な薬品を使って落としているのです。

 

オーガニックとはいえ、清潔さを保つために薬品が多く使われていることは珍しくないのです。

 

特に肌が弱い方は要注意です。当たり前のことですが、洋服というのは素肌に触れるものなんだという認識をしっかり持てると安心ですね。

洋服を管理している環境が綺麗とは限らない

洋服が作られて私たちの手元に届くまで、一体どれほどの過程があるのでしょうか。

 

原糸や生地製造から始まり、それらの加工、布の染色に裁断に縫製、製品染めをして検品をし…など、とてつもなく長い道のりがそこにはあります。

 

多くの場所で多くの人の手に触れる洋服は、全ての場所できちんと管理されているのでしょうか。先ほど縫製工場でのお話をお伝えしましたが、ああいったように、関わる人全てが衛生的に気を付けているかというと、そういうわけでもありません。

 

また、洋服は保管されるときにダンボール保管されることが多いですが、このダンボールにはダニが好みやすい環境です。温度が高い、湿気が高い、という条件がそろったダンボールは、ダニにとっては繁殖にうってつけです。

まとめ


 

  1. 店員さんや他のお客さんなど、自分以外の他人が触ったものであるため、感染症の恐れがある。特に現品限りの場合は要注意。
  2. 食品工場とは異なり、縫製工場の衛生基準はさほど高くなく、個人の管理に任せられているため、工場に勤める全員が完璧に清潔にしているとは限らない。
  3. 綿などはオーガニック素材として人気が高いが、虫が寄り付かないよう殺虫剤を多く使用したり、それを落とすために強力な薬剤を使用しているため、肌に優しくないことがある。
  4. 洋服は消費者の手元に届くまで多くの場所を渡ってくるが、洋服が入っているダンボールがダニの好む環境ということもあり、衛生管理が不安。

 

特に小さいお子様や赤ちゃんの肌に触れるものには、一層の注意が必要です。

 

コートなど自宅で気軽に洗濯できないものには、日光消毒がおすすめです。「買ってきたものをそのまま着ない」ということが非常に大切です!

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