暑い時期や屋外のレジャーで重宝するのが、食材の鮮度を保てる保冷剤です。
ケーキ屋さんなどでもらえる小型でゲル状の「ソフトタイプ」と呼ばれる保冷剤も便利ですが、
クーラーボックスに入れるなら、大型のプラスチック容器に液体が入った「ハードタイプ」保冷剤がおすすめ。
薄型の四角いプラスチック容器に青色の液体が入っており、凍らせることで何度も使えます。
しかし、保冷剤は何度も何度も繰り返し使っていると、汚れが気になったり、破損してしまったりすることもありますよね。
私は特に、冷凍庫独特の匂いなどが気になって、あまりにひどい時には買い替えたくなります。
でも新しい保冷剤を買うと、古い保冷剤はどうすればいいの?!という疑問が…
要らない保冷剤をすっきり片付けるために、正しい捨て方を調べてみました。
冷凍室をパンパンにしてしまう前に、知れてよかった!
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プラスチック容器の保冷剤の中身って…?
保冷剤の中に入っている、あのジェルや液体は一体何なのでしょう?
その正体は…主に、「水」と「高吸水性ポリマー」、そして「防腐剤・安定剤」なども含みます。
割合としては、何とほとんどが水分です。
高吸水性ポリマーは、水分をたくさん吸水することができる素材のプラスチックで、主に紙おむつや生理用品などに利用されています。
ジェル状のものに高吸水性ポリマーが利用されていることは私も知っていたのですが、液体状のハードタイプにも使用されていたのは知りませんでした。
液体状の保冷剤は、古いものに注意!!
凍らない液体状の保冷剤には、「不凍液」というものが配合されています。
日本で現在作られている保冷剤の不凍液の多くは、食品添加物など、万が一口にしてしまっても人体に無害な物が使用されています。
しかし、昔の保冷剤や成分がわからないもの、メーカーの怪しいものなどは注意が必要です。
この不凍液というものの種類の1つに、エチレングリコールという液体があります。
車のエンジン冷却剤や油圧ブレーキ、塗装の溶液などにも使われているエチレングリコールですが、2009年以前には保冷剤に使用される場合もありました。
このエチレングリコールは毒性があり、中毒を起こし死亡した例もあります。
無色無臭の液体ですが甘味があるため、子どもやペットなどが誤って口にして中毒を起こすケースがあります。
日本で現在作られている保冷剤でエチレングリコールを使っているものはほとんど無いようです。
しかし、古い保冷剤や海外製のものを処分する際は、十分注意しましょう。
気になる処分方法は?可燃ゴミ?不燃ゴミ?
保冷剤の処分方法は、メーカーの提案も自治体の指示も様々です。
ただ、成分的に考えるなら、外側はプラスチック、中身はは紙おむつなどと処分方法は近い可能性があります。
まず、外側だけであればプラスチックですから、お住いの自治体の指定に沿って、可燃込みもしくは不燃ゴミ、資源ごみの扱いになるでしょう。
そして、中身が紙おむつと同様と考えると、可燃ゴミの可能性が高く、実際に可燃ゴミとして出すことをお勧めするメーカーや情報サイトも見受けられます。
中身の入った状態でそのまま可燃ゴミ、という選択が一番多いようです。
しかし、水分が多いものですから、自治体の焼却場によっては不燃ゴミとなる可能性もあります。
処分の際には、自治体に問い合わせるのが無難でしょう。
ジェル状のものは中身を流しちゃダメ!!
液体のものは水道に流すという意見の人もいますが、自治体に確認して問題がなければ、中身はそのままゴミにする、もしくは中身だけ水道に流すという場合もあるでしょう。
個人的には、少量でも吸水性ポリマーが入っていますので、中身は流さずにそのまま処分が無難だと思います。
自治体の指示で水道に流すという場合は、念のため水道水を流しながら処分するのよさそうです。
ただし、ジェル状のソフトタイプ保冷剤は、絶対に下水に流さないでください!
高吸水性ポリマーが下水道に詰まってしまう恐れがあります。
万が一誤ってジェルを流してしまった場合は、塩を流してください。
塩分が高吸水性ポリマーの水分を吸い取ってくれます。
ただし、緊急時の対処ですから、塩をかければ流していいということではないのでお気をつけください。
プラスチック保冷剤まとめ
・保冷剤の中身は水分と高吸水性ポリマー
・液体には「不凍液」が入っている。毒性のあるエチレングリコールが使用されている可能性のある古い保冷剤は注意
・処分方法は自治体により異なるが、中身ごと可燃ごみの場合が多い
・ジェル状の保冷剤は下水に絶対流さない。液体も自治体確認なしに流さないのがおすすめ。