世界の不思議食材のひとつピータン。
中華料理屋にいって最もびっくりする料理なのではないでしょうか?
第一印象は「なんだこれ!?」と思いますが、いざ食べてみたらその独特な風味にファンになってしまう人もいますね。
そんな謎食材のピータンとはどんな栄養素や効能があるのでしょうか?
卵だけどどの程度カロリーがある?
ピータンのさまざまな気になることを調べましたのでご紹介します。
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ピータンとは?
ピータンといえば中国発祥の卵を熟成させた料理。
主にアヒルの卵を使いますが、鶏やうずらの卵を用いることもあります。
ピータンの作り方は、殻をつけたままの卵に灰・土・塩・水を混ぜた泥をまぶします。
それを冷暗所でカメや土のなかに入れて2ヶ月から1年ほど寝かせます。
寝かせている間に卵とまぶした泥が反応し、アルカリ性に変化することで卵のたんぱく質がゆっくりと固まっていきます。
黒く変色するのはアルカリ性が浸透していった証拠で、そうするとピータンが完成します。
ピータンの見た目は黒いゼリー状になった白身の中心に灰色または琥珀色の黄身。
味はなんとも表現しがたいですが、そのまま食べると塩辛くて卵が凝縮されたような独特なもの。
腐敗した臭いではなく硫黄臭なので温泉卵が好きな人は得意なのかな?と思います。
硫黄臭が苦手という人は10~15分空気にさらしておくと臭いが軽減します。
中国ではスーパーでも普通に売られている食材です。
日本でいう納豆や佃煮に近い食材のようですね。
中国では刻んだピータンやごま油、薬味などを冷ややっこに乗せたり、お粥にスライスしたピータンを乗せて食べるのがメジャーだそうです。
ピータンの栄養素と効能
ピータンは1個55~70gほどですが、100gあたり214キロカロリーです。
アヒルの卵100gで102キロカロリー、鶏卵が100gで151キロカロリーなのでピータンは結構カロリーがあがりますね。
ピータンの栄養素といえばナトリウム、カルシウム、リン、亜鉛、鉄分、たんぱく質、ビタミンA、コレステロール、葉酸です。
泥の成分を吸収して熟成させたことで通常の卵よりも鉄分とビタミンAが増えています。
鉄分はミネラル類で、ヘモグロビンの成分であり新陳代謝に関われる酵素を構成しています。
ビタミンAは目の健康維持、皮膚や爪、粘膜の免疫向上、抗酸化作用、がんの抑制といった効果があります。
女性は月経や妊娠中などに貧血になりやすいので鉄分は積極的に摂りたいですね。
ビタミンAも美肌効果があるので若々しく綺麗な肌を保つためには必要不可欠な栄養素です。
女性に嬉しい栄養素が豊富なのがピータンの特徴ですね。
この他にもピータンはルテインとレシチンという含有成分が代表的です。
ルテインは視力回復効果やがん予防があり、レシチンには脳の老化予防や神経を改善する効果があります。
ピータン以外のアヒルの卵料理
シエンタンというアヒルの卵を塩漬けした料理は中国だけではなく台湾や東南アジアでもメジャーなものなので日本人でも食べたことがある人は多いのではないでしょうか?
生卵を塩水に浸して、1ヶ月ほど寝かせたら完成だそうです。
食べるときはそれを茹でてお粥に混ぜるのが一般的だとか。
塩味が強いことから調味料としても人気だそうです。
ソウタンという酒粕を主原料としたタレにアヒルの卵を漬け込んだ料理があります。
ソウタンは中国の浙江省平湖市のみでつくられているものです。
これも発酵食品なのでピータンのような独特な風味があるものの、とろっとした触感だそうです。
ピータンの親戚みたいなものなのですかね。
チャーダンというものもあります。
アヒルの卵をウーロン茶やプーアール茶の茶葉で煮たものです。
中国や台湾ではピータン以上に馴染みがある料理で、家庭料理やコンビニでも売っているもののようです。
茶葉と香辛料や調味料で沸騰させて火を止めてという工程を3日間繰り返してつくるそうです。
まとめ
・ピータンは殻をつけたままの卵に灰・土・塩・水を混ぜた泥と供に冷暗所で長期間保存させた発酵食品。
・通常の卵より高カロリーですが鉄分とビタミンAが増す。
・ピータンには女性に嬉しい成分が豊富。
発酵食品といえば栄養素が豊富なイメージですが、ピータンもその通りですね。
中国は日本と違って卵は発酵させて食べるのがメジャーなのでしょか?
漢方薬なども日本よりメジャーにあるので中国の食文化は健康志向そうですね。