定食やお弁当、お子様ランチなどで定番のエビフライ。
大人から子どもまで人気のあるエビフライですが、食べすぎて体調不良になってしまうこともあるようです。
果たして何が原因で体調不良になるのでしょうか?
また、どういった症状が出てしまうのでしょうか?
対策法もあわせてご紹介します。
エビフライの食べすぎで体調不良に!原因と症状
エビフライの食べすぎで体調不良になる原因としては消化不良、エビアレルギーが考えられます。
揚げ物は消化不良を起こしやすいです。
症状としては胃もたれや腹痛、吐き気、胸焼け、食欲不振、下痢などがあらわれます。
消化不良が起こることで、腸内に有害物質がたまり、それが吸収され血液によって身体の至るところに運ばれることによって免疫系にダメージが起こりさまざまな体調不良が引き起こされます。
脂肪は消化・分解に時間がかかるので腹痛や下痢といった症状があらわれやすいです。
生の食材であれば酵素が働いて消化の働きを助けてくれますが、エビフライのように加熱している場合はその酵素が損なわれてしまうので消化・分解になおさら時間がかかります。
エビアレルギーは甲殻類アレルギーに分類され、皮膚のかゆみ・発疹・蕁麻疹、口腔内の違和感・かゆみ・腫れ、目の充血・かゆみ・腫れ、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸困難、意識障害、アナフィラキシーなどの症状が出ます。
甲殻類アレルギーは即時型なものが多く、エビフライを食べて1時間以内にこういった症状があらわれた場合は甲殻類アレルギーを疑いましょう。
甲殻類アレルギーの原因はエビやカニなどに含まれるトロポミオシン(たんぱく質)が主な原因です。
トロポミオシンは熱に強いため、エビフライのような高温で加熱する場合でもアレルギー症状があらわれる可能性があります。
体内の免疫細胞が異物やウイルスなどと認識して反応を起こすことで、それらを体外に追い出そうとします。
そのときにアレルギー反応が起こります。
体調不良を起こさないための対策は?
消化不良によって体調不良になりやすい人は事前に野菜ジュースや生野菜などを食べておきましょう。
野菜ジュースは不溶性食物繊維を壊した状態になっている上に酵素が生きているので消化を助けてくれます。
生野菜の場合、不溶性食物繊維が残っているので栄養素も豊富ですが、食物繊維は人体に吸収されないものなので逆に消化不良を助けてしまう恐れがあります。
甲殻類アレルギーの場合、医師の相談の上に食べる量を決定します。
程度によっては全く食べられない場合、触るのですら症状が出る場合、生のエビだけがだめな場合、数グラムなら平気な場合、エビフライ1本までなら平気な場合と人によってさまざまです。
甲殻類アレルギーを起こすのは乳幼児期には少なく、小学生以上が多いといわれています。
成人になってから突然甲殻類アレルギーが起こる恐れもあります。
また、成人になってから起こる食物アレルギーの1.5%が甲殻類アレルギーと一番メジャーなアレルギーともいわれています。
そのため、アレルギーのような症状が出た際に「今まで何ともなかったから」と気にしないで放置してしまうのは危険です。
卵や小麦、乳製品などは年を重ねるにつれ自然とアレルギーが収まってくることが多い製品ですが、甲殻類アレルギーは一度発症したら治ることはほとんどないといわれています。
繰り返し症状があらわれてスルーしてしまうと、症状が重くなったり命にかかわることもあるので注意が必要です。
まとめ
・エビフライの食べすぎで体調不良になる原因としては消化不良、エビアレルギーが考えられる。
・消化不良の症状としては胃もたれや腹痛、吐き気、胸焼け、食欲不振、下痢などがあらわれる。
・甲殻類アレルギーは皮膚のかゆみ・発疹・蕁麻疹、口腔内の違和感・かゆみ・腫れ、目の充血・かゆみ・腫れ、咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、腹痛、下痢、嘔吐、呼吸困難、意識障害、アナフィラキシーなどの症状があらわれる。
アレルギー症状の初期症状としては口腔内がイガイガしたり違和感があったりすることが多いそうです。
口腔内に違和感があるけど腹痛などが気になるという場合は、消化不良よりまずはアレルギーを疑った方がいいですね。
成人になって突然アレルギーを発症しても「年のせいで胃が重いのかな?」など思ってしまうことも多いので気を付けて症状を確認してみてください。