私たち人間の血液型は、大きくA・B・O・ABの4つに分類されていると言われています。Rhなどもあるのですが、一般的に話されるのはこの4つですよね。
そのため怪我などで輸血が必要になった場合は、同じ血液型の方の血を分けてもらうことになります。また、真偽はともかくとして「血液型占い」なども存在し、血液型の話題は身近なものです。
ある時ここで疑問を持ちました。人間以外の生き物には血液型はあるのだろうか?と。
たとえば小鳥やニワトリです。
小鳥は近年ペットとしても人気なため、怪我をしてしまった際、血液を大量に失ってしまったら、やはり同じ血液型のものを輸血しなければいけないのか気になりました。
今回は小鳥・ニワトリの血液型について、徹底的に解説します!
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そもそも血液型って?
学校で血液型の遺伝については勉強したのですが、そもそも血液型ってどういうもので、一体何が違うのかということについて、私はすっかりさっぱり忘れてしまっていました…。
まず血液には、赤血球・白血球・血小板などの細胞が含まれています。
その中の1つ、赤血球の表面にある抗原によって決まります。A型にはA抗原、B型にはB抗原、といった感じで、血液型ごとに異なっています。
これに加えて先ほどお話ししたRh式血液型というものも関係してきます。これは赤血球膜の抗体によって分類されるものです。その中に特に強い反応を示すとある抗体があるのですが、これがあるかないかで陽性・陰性と表記されているようです!
また、何故同じ血液型のものを輸血しなくてはいけないのかというと、身体は異物を攻撃する性質だからです。あまりに自分とかけ離れたもの(=異なる型の血液)は異物とみなしてしまい、その赤血球を破壊してしまいます。
赤血球が破壊されると、最悪の場合命を落としてしまうこともあるので、同じ血液型を輸血することは本当に重要なことなんです!
小鳥の血液型について
鳥にも人間と同じく、血液型の分類はありました!
ただし、私たちのようにABO式ではありません。それとは全く異なったものになっています。
現在、鳥の血液型はA,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,Q,R,S,T,U,Wの22種類に分類できると言われています。予想以上に多くて私もびっくりしました。
分類された方法は人間と同じで、血球によるものです。
また、ペットとして飼っている小鳥が怪我や病気になってしまい輸血が必要なときは、どうも血液型では分類をしていないようです。
データが少なかったので正確でないかもしれませんが、同じ種類の鳥から血をいただく、というのが最も多いケースのようでした。拒絶反応などはもちろん、輸血が必要になってもなかなか他の鳥の血が集まらない、という不安もあるようです。
ニワトリの血液型について
ニワトリの血液型は28種類、という話も拝見したのですが、どうも正確なデータベースは見つけることができませんでした。
研究では「鳥類」「鶏」という分類で、血液型は22種類となっている場合が多いので、ニワトリもそちらの可能性が高いと思われます。
また、鳥は爬虫類から進化した生物です。しかし爬虫類の血液は、ABO式で分類されています。見た目が全く異なるので納得といえばそうですが、そんな細胞レベルから全く異なる進化を遂げたのかと思うと、私はとても興味深いと思いました。
血液型と性格の関係
これは人間の話ですが、血液が性格に影響しているというのは本当なのでしょうか?私は「A型だから几帳面」「B型だからマイペース」などという話をよく聞きました。
血液型分類についての歴史を振り返ると、人種差別が激しい時代にたどり着きます。
この人種の血統は優れている!というのを理由に差別を正当化した事件はいくつもあります。血液型占いができるのは平和な時代の証拠かもしれませんね。
また、鳥で血液型占いをやったら相当面白いことになると思います。22種類もの性格を詳しく考えるのは大変だと思いますが、楽しそうなのでぜひ誰かに考えて欲しいです…!
まとめ
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血液型は赤血球の抗原によって分類されるもの。ABO式に加えて、Rhでの判断がある。
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鳥の血液型は22種類に分類されると言われている。
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ニワトリに限定した正確なデータは見つからないが、鳥類ということで22種類だと予想される。
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血液型占いの歴史は人種差別の時代まで遡り、その正確性は不明。
血液型は4つに分類できても、同じ血液の人間はいないとされるほど、細胞は人によって異なります。
鳥も人間と血液の分類は異なっても、そういったことは同じだと思います!