便秘が続くと肌荒れ、頭痛や腹痛などの体調不良、肩が凝る、食欲がわかないなどさまざまな弊害が起こります。
「いますぐに便秘を解消したい!」と思っても便秘薬は避けたい人も多いですね。
便秘解消には水分が大切です。
便秘を解消するためには水を飲むタイミングが大事?
効果的な飲み方があるのでしょうか?
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便秘のメカニズム
体内の消化器官を通って、食べ物が消化、吸収、排出に至ります。
食べたものは食道を通って胃、小腸、大腸へと移動します。
胃酸により栄養を吸収しやすいように食べ物を溶かしてから小腸へ、栄養を吸収した残りが大腸へいきます。
大腸では余分な水分を吸収し排便に至りますが、何らかの原因により大腸内に便が溜まってしまうと水分がどんどん吸収されて便が固くなります。
そうするとなかなか排便できなくなるので便秘になってしまいます。
体内に便が溜まっていると、大腸が水分以外の老廃物や有害物質も吸収してしまいます。
一度排出しようとしたものを再び吸収してしまうということです。
そのため「便秘はいつか出るでしょう」と楽観視するのはよくありません。
通常なら便が溜まっていると、脳が便意を促す信号を受け取り、脳が大腸や肛門を動かして排便を促します。
そのため消化器官だけが健康であればいいわけではなく、自律神経も大きく関わってきます。
便秘薬や下剤はこの脳への信号というところに着目し、人工的な刺激を与えて排便を促します。
便秘薬や下剤単体では水分を便に与えるというわけではないので、腸や肛門が動いてもカチカチに固まってしまった便が排出できないこともあります。
また、人工的な刺激というのは脳も身体も慣れてしまうことが多いのです。
そのため便秘薬や下剤を繰り返し使っているとだんだん効いてこなくなることもあります。
そこで便秘薬を使用せずに便秘解消をしようと思うと、水分摂取が大変重要なポイントになってくるのではないかと思います。
今回は便秘解消と水分の関係についてご紹介します。
便秘解消のための水の飲み方
まず注目すべきは1日に水を飲む量ですが、通常の健康的な成人で1.5L以上が理想です。
成人は毎日約2~2.5Lほど体内に水分が出ていってしまっています。
体内では代謝水というものが発生しているので排出された量イコール摂取する量ではありません。
しかし便秘となるともっと水分が必要になってくるかと思います。
1.5L以上は水分摂取する習慣をつけましょう。
1日の水分摂取量にはみそ汁や食物から出る水分も含まれているので、純粋に飲み物のみを摂る際は1日1L程度になります。
寝起きは腸が最も活性化されているので冷水がいいですが、昼間や夜はぬるい水か温かい水を飲むのが適しています。
腸の動きが鈍い時間帯に冷たいものを飲んでしまうと、腸の働きが弱まります。
お腹を壊したり、むくみが出たり、代謝を遅らせる恐れがあるので、寝起き以外はできるだけ常温以上のものを飲むのがおすすめです。
また、高血圧の人はお風呂上りに冷水を飲むと血圧が急速に変動してしまうので大変危険です。
水を飲むタイミング
起床してすぐにコップ1杯の水を飲みましょう。
通常はぬるいもしくは温かい水を飲む方が効果的ですが、このときばかりは冷えた水を一気飲みします。
寝起きが一番腸が活発に動いているので冷水を一気に流し込むことで腸が刺激されます。
「午前中はデトックスのゴールデンタイム」ともいわれるほど、排泄するのには適している時間帯です。
寝ている間が、食事を口にしない時間が一番長いですよね。
そのため寝起きは腸が活性化されているだけでなく、栄養の吸収率も高まっています。
脂っこいものなどを寝起きに食べてしまうとカロリーが蓄積されやすくなるので起床後すぐにコップ1杯の冷水を飲むことでそれも防げます。
同時に、栄養吸収だけではなく水分吸収率も寝起きが一番いいです。
効率よく水分を吸収してくれるので便秘の人には非常におすすめです。
冬はなかなか水分摂取を意識的にしないと1日1L飲み物を飲むのはきついかと思います。
そういったときには効率よく水分を摂れたら特に助かりますね。
まとめ
・大腸で水分が吸収されるので便が溜まってしまうと水分がなくなりなかなか排出されなくなる。
・飲み物だけで水分を1日1.5L飲むのが良い。
・起床後すぐにコップ1杯の冷水を飲むと腸がより活性化され、水分吸収率も高くて効率的。
起床後すぐにコップ1杯の水を飲むと無駄にカロリーを吸収しなくて健康的と以前に話題になっていましたね。
便秘体質の人にも有効なのでぜひお試しください。