最近、人気急上昇中のペットなのが、「うさぎ」です。
愛らしい見た目と性格に加え、鳴き声が静かで大人しく手軽に世話ができることから、
最近は一人暮らしの女性などにも人気のようです。
私の友人にも賃貸ワンルームでうさぎを飼っている人がいます。
また、うさぎは一般的に知能が高く人の見分けや名前を覚えることもできると言われています。
もふもふの可愛い見た目に加え、飼育も比較的簡単、賢くてコミュニケーションが取れるとなると、人気が出るのも頷けます。
そんな、人生のパートナーとしても魅力的な、愛くるしいペットうさぎ。
しかし、そんなうさぎの命を脅かす恐ろしい症状があります。
その名も、「うっ滞」!
うさぎに非常に多い病気で、うさぎ飼いの方なら聞いたことある・経験者の方も多いでしょう。
愛くるしい家族であるうさぎを守るため、「うっ滞」についてしっかり確認しましょう。
うさぎを飼いたい!飼う予定!という方も必見です。
そして、ネットでウワサになっているアノ市販薬が、うさぎに効果的?!という情報についても調べてみました。
恐怖の「うっ滞」その症状と危険性
うさぎ飼いにとって恐怖の「うっ滞」とは、一体どんな病気なのか。
症状の始まりとしてメジャーなのが以下のようなものです。
・食欲がない
・水を飲まない
・餌の好みが変わる
・元気がなく動かない
・歯ぎしりする
・せわしなく体勢を変える
・フンが小さい
・フンが出ない
・フンに毛が混ざっている
・耳が冷たい
こんな時、うさぎに何が起きているのか…それはズバリ、消化器官の運動低下や、ガスが溜まるなどのトラブルです。
こういった消化運動のトラブルによる病気を、「消化管うっ滞」「食滞」などと呼ぶそうです。
「うっ滞」という言葉自体は、血流や消化液などの流れが停滞する症状のことを指します。
その症状は比較的突然現れます。
多くの飼い主は、餌を食べない、元気がなく動かない、フンをしないといった異変で気づくことが多いようです。
また、お腹にガスがたまると痛みで歯ぎしりをしたり、苦しげに体勢を変えたりするようです。
可愛いうさぎが痛みで歯ぎしりをするなんで、想像しただけで心が痛みますね。
そんな苦しそうな様子を見つけたら、すぐに対処しましょう。
・うっ滞の原因は色々あるってホント?
うっ滞は消化器官のトラブルですから、餌や毛玉が原因の「単なる消化不良」と思う人もいるでしょう。
確かに、餌の食物繊維が不足や、グルーミングでお腹にたまった毛玉や異物が原因ということもあるでしょう。
実際昔は、うっ滞の原因は主に、消化管にたまった毛玉だと考えられていたようです。
しかし、実際には、毛玉が原因というより、うっ滞=消化機能の低下よってお腹に毛玉が溜まっているという可能性が高いようです。
うっ滞の原因として以下のようなものが考えられます。
・誤った食事管理
・異物の誤飲
・水分不足
・別の病気(ケガや内臓疾患、泌尿器疾患など)
・室温変化
・歯のトラブル
・ストレス
特に多い原因が、「ストレス」とも言われています。
うさぎはもともと、騒音や環境変化などにとても敏感で、ストレスに弱い動物です。
季節や生活環境の変化に気をつけて、うさぎにとってストレスの少ない環境を心がけましょう。
うっ滞の治療法は?「ガスピタンが効く」の真相は…
治療法としては、動物病院での薬などでも内科治療、食事療法などがあります。
飼い主ができる対処法としては、食事療法以外に、体温を温めてあげたり、マッサージをしてあげるといった方法もあります。
獣医さんと相談しながら、適切な治療をしてあげましょう。
また、インターネットで語られる、人間用の市販薬「ガスピタン」の効果ですが…
確かに、ガスピタンの効能は整腸作用と、腹部膨満感、つまり胃腸内のガスだまりの解消です。
仮に成分が人間同様に効くならうさぎのガスだまりも解消できるかもと考えてしまいますが、あくまで人間用の薬です。
うさぎの飼い主さんがガスピタンの使用を獣医さんに相談した話をみると、肯定的・否定的どちらの報告もありました。
ただし、獣医師の立場で「ガスピタンが有効」と公に発信している方は見つかりません。
また、うっ滞症状が出ているからといって、ガスが溜まっているとは限りませんし、原因が別の病気ならすぐ治療しなければいけません。
また、仮に効果が本当だとしても、用量の違いや、副作用やアレルギー症状などの心配もあります。
素人判断でいきなりガスピタンを投与するのではなく、まずは獣医さんの診察を受け、相談の上で検討するべきでしょう。
「ウチの子うっ滞かも?!」そんな時は急いで病院へGO!なぜなら…
うさぎがいつもより元気がなかったり、うっ滞が疑われるサインが少しでも出ていたら、すぐに動物病院に駆け込みましょう。
草食動物のうさぎは、食物を食べている時間が長い動物で、消化器官や排泄のトラブルは命に関わります。
しかし、うさぎは体調の不良を隠す習性もあるので、多少怪しく感じても「元気に動き回っているから大丈夫かな?」とスルーしてしまう可能性があります。
悪化してから気づいては手遅れになってしまうかもしれませんので、早めに対処しましょう。
また、上で「ストレスが原因」と書きましたが、うっ滞の状態が苦痛でさらにストレスを感じ、うっ滞が悪化するという悪循環に陥ることも考えらます。
うっ滞自体は正しく対処すれば高確率で治療できる病気です。
愛するうさぎと長く一緒に暮らすためにも、早めの診療が肝心です。
まとめ
・うさぎの「うっ滞」は、消化運動のトラブル
・原因はストレスや餌、毛玉、別の病気など、色々ある。
・獣医さんに相談し、投薬、食事療法、マッサージなど適切な処置を。ガスピタンの効果報告もあるが、獣医師への相談が無難。
・うっ滞は命に関わるが治せる病気。サインを見つけたら楽観せず早めに診察を