ゴミ捨て場がめちゃくちゃに荒れている光景、よく見かけますよね。猫の仕業のこともありますが、多くはカラスが荒らしている様子。つついて破るくらいならまだしも、大半のカラスはとんでもなくゴミ捨て場を散らかし、大変なことになりますよね。

 

いまでは自治体や大家さんの努力の元、カラス襲撃を狙えないようなネットをかけたり、ゴミ捨て場自体に屋根が付いており、扉を開けないとゴミが捨てれないものも増えています。カラス対策がどんどん推し進められているのです。

 

実はそのカラス、夜にはゴミを荒らさないの、知っていましたか?夜にゴミを荒らすのではなく、みなさんが働いているのと同じ時間帯にカラスも生きるために働いているのです。

ゴミを荒らす動物

 

マンション、アパートなどの共用部分の中でも特に問題が多いのがゴミ捨て場。ゴミ捨て場で困っていることの統計結果のうち、第1位は「カラスなどに荒らされる」、ついで2位が「分別ルールが守られていない」、3位に「ゴミ捨ての日ではないのにゴミを捨てる人がいる」となっています。

 

このゴミ捨て場を荒らす生き物は主にカラスと野良猫。ゴミの残飯を餌にするために日夜ゴミ捨て場を荒らしているのです。魚屋お肉の破片などはカラスも猫も大好物なのでゴミを放置しておくと大変なことに。

 

また賢い生き物なので、ゴミ捨て場の場所を覚えておき、しっかり荒らしていくのも厄介ですよね。ゴミが散乱しているとゴミの匂いが散漫したり、アリやゴキブリ、微生物もよってくるので衛生的にとても悪い状況になってしまいます。

 

補足程度でいうと、人間がゴミを漁るケースもあります。ホームレスなどは住宅から出たゴミを糧に生活していますし、缶やちょっとした貴金属、布などの資源ごみなどをゴミ捨て場から掻き集めてお金に変えている人たちも一定数いるのも事実。カラスほど酷い荒らし方はしませんが、この問題が住民の頭を悩ませていることも。

カラスの生態

昼夜関わらずゴミを荒らすのは猫ですが、一番ゴミを漁るのはカラス。冒頭でもお伝えしたように、実はこのカラス、日中にしか活動せず、夜にゴミは漁らないのです。

 

カラスの生態は人間とほぼ一緒。昼に活動をし、夜は眠る昼行性の生き物。「カラスと一緒に帰りましょう」と童謡で歌われるように、カラスは暗くなると自分の寝床へ帰ります。その寝床というのも集団行動を好むカラスは大きな森や神社など人通りが少なく、暗い場所に住むことが多いため、ほとんど夜に住宅街へ降りてくることはありません。

 

なのでカラスは夜にゴミを荒らさないため、夜にゴミを荒らしているとしたら野良猫になります。この対策として、ゴミ捨て場に扉や屋根を設けて、動物の侵入を防ぐようにしている住宅地がだんだんと増えてきています。こうすることで日中のゴミ荒らしも避けることができます。

 

ゴミ捨て場が道路沿いだったり、開けていてどうしようもない方もいるでしょう。そんな時はゴミ収集の日の前の夜、もしくは朝早くに出すなど出すタイミングを考えること。あとは匂いが出ないように袋を何重かにするのも少しは有効な手段でしょう。もしゴミ捨て場にカラスや猫除けのペットボトルや目眩しの仕掛けが置けそうならそれを設置するのも手。

カラスの習性を利用し問題解決!


 

福岡県の福岡市ではカラスの昼行性を利用して工夫したごみ収集を行なっているようです。夜行性ではないということは夜の間にゴミ出しを行い、回収業者も日の出前に回収を行うようになったようです。

 

「ゴミ出し時間は日没から夜12時まで」というルールを取り決めています。もともとは収集車による交通渋滞を避けるためだったようですが、結果的に一番ゴミを荒らしていたカラスが眠っている間にゴミの回収を行ない、ゴミを荒らされることが無くなったようです。

 

住民としては朝早く出すよりも、夜に出すことで朝の時間に余裕を持てますし、自分の居住地域が綺麗になりゴミ捨て場問題で頭を抱えることも少なくなるため、とてもいい施策だと言えるでしょう。是非ともどの地域にも導入してほしい物ですね。

まとめ

・ゴミ捨て場の問題の中でも一番多いのが「カラスなどに荒らされる」

・カラス、野良猫が食料を求めにゴミ捨て場を荒らしている。

・実はカラスは昼行性で夜にゴミは漁らない。

・カラスの生態をうまく利用した福岡市の取り組みがある。

 

生活を送っていると必ず出るのが生活のゴミですが、出すタイミングやちょっとした工夫であなたの住居地のゴミ捨て場も生まれ変わるかもしれません。福岡市の取り組みを参考に指定見るのはいかがでしょうか。

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