家でごろごろ寝ていると、「寿命が縮まるよ!」なんて言われたことはありませんか?

ごろ寝しているだけで寿命が縮んでいくなんて、おかしな話ですよね。

 

でも、ごろ寝が寿命に影響するという噂があるのは本当です。

ごろ寝をしているだけで、本当に寿命を縮めてしまうのでしょうか?

その真実に迫ってみました。

ごろ寝のタイプは2種類

「ごろ寝」と聞いて、どんな寝かたを想像しますか?

多くの人が、こたつやソファで横になって休むごろ寝を想像すると思います。

ですが、ごろ寝と寿命の関係を調べていくうちに、ごろ寝には2種類あることがわかりました。

 

1.睡眠をとるという意味での「ごろ寝」

2.横になり、左右にゴロゴロと転がる「ごろ寝」

 

この2つでは、寿命に与える影響が大きく違ってきます。

では、それぞれのごろ寝をもっと詳しく説明しましょう。

寿命を縮めるごろ寝

まず、睡眠をとる「ごろ寝」から。

この「ごろ寝」は、居間でごろりと横になってだらだらする、という意味ではありません。

寝る=眠るという考えかたなので、「ごろ寝」というより「睡眠」ですね。

この「睡眠」が寿命に影響していることが、最近の研究でわかったのだとか。

その内容とは、「眠りすぎは寿命を縮ませる」というのだから驚きです。

 

カリフォルニアのある大学で、睡眠時間が7.5~8.5時間以上の人は、6.5~7.5時間の人よりも、死亡率が20%も上がるという研究結果が発表されました。

この研究をした大学の博士は、こう語っています。

「睡眠は食欲と同じ。欲望のままに物を食べていては、食べ過ぎて健康に害を及ぼします。

睡眠も眠たいからといって眠りすぎてしまうと、体に良くない」と。

 

そのほかにも、眠りすぎは糖尿病になる率が高くなるとか、体重や妊娠率への影響、鬱になる遺伝子に関係しているという研究結果もあります。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠については知っていますか?

ノンレム睡眠は深い眠り、レム睡眠は浅い眠りです。

適切な睡眠時間の場合、前半ではノンレム睡眠が、後半ではレム睡眠が多くなります。

眠りすぎるとレム睡眠ばかりが増え、眠りのバランスを崩してしまう原因に。

 

しかもレム睡眠では、起きているときよりも脳が活発に働いている状態。

レム睡眠ばかり続くと脳が休めず、逆に疲れやすくなってしまうのです。

疲れているときは十分な睡眠を取りたくなりますが、眠りすぎも良くないのですね。

寿命を縮めないためには

では実際、どれくらい睡眠をとればいいのかというと。

適切な睡眠時間は年齢によって変化します。

 

15歳 : 8時間

25歳 : 7時間

45歳 : 6.5時間

65歳 : 6時間

 

と言われています。

8時間の睡眠が必要というのは、若いうちだけなのですね。

寿命を延ばすごろ寝

もうひとつの「ごろ寝」は、寿命を延ばすと言われているごろ寝。

こちらは眠るのではなく、ゴロゴロと体を転がすごろ寝です。

 

このごろ寝は、腸内環境の改善に注目しています。

 

お昼や夕食を食べた後、お腹が張る人はいませんか?

それは、腸内に溜まったガスのせい。

この腸内ガスが、寿命を縮める原因になるのだとか。

 

腸内ガスはさまざまな腸のトラブルを引き起こし、腸を弱らせて老化させてしまう原因に。

ガスを減らせば、腸のアンチエイジングになります。

腸を若返らせて健康体環境を作るのが、今回のごろ寝の目的です。

 

デスクワークなどで座りっぱなしの人は、便やガスが腸の曲がり角にたまりがち。

横になって体をゴロゴロと転がすことによって、ガス抜きを促進します。

腸の蠕動運動も促されるので、便秘がちの人は試してみては?

正しいごろ寝のしかた

ごろ寝のやり方はとっても簡単!

畳や布団の上にうつぶせになり、右や左にゴロゴロと転がる、ただそれだけ!

1日10分、5分を2セットでもOKです。

基本的にはいつ行ってもいいそうですが、夜寝る前と朝起きたときに行うのがおススメなのだそう。

 

仕事中などでごろ寝が出来ないときは、ストレッチだけでも効果はあります。

立って前屈をしたり、体を後に反らせたり、上半身を左右にひねったりしましょう。

家に帰ったら、ゴロゴロ転がるごろ寝も行ってくださいね。

まとめ

・横になるだけと睡眠を取るのではタイプが分かれる

・睡眠の取りすぎは寿命を縮めるという研究結果も

・脳を休めるには、年齢に適した睡眠時間を

・ゴロゴロと転がるごろ寝運動は寿命を延ばす

・ごろ寝は毎日10分、出来ないときはストレッチを

 

ひと言に寝るといっても、寿命を延ばしたり縮めたり、いろいろあるものですね。

寝すぎている方は睡眠を短くして、「ごろ寝」をしてみてはいかがですか?

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