ステビアという植物をご存知ですか?
ハーブとして扱われているので家庭菜園でハーブを育てている方はお馴染みかもしれませんね。
ステビアは有名なものだとマテ茶の甘味料として使われているそうです。
「ハーブの仲間なのに甘味料?」と不思議ですね。
ステビアはどんな味なのでしょうか?
安全性や危険性と併せてどんな植物なのかご紹介します。
Table of Contents
ステビアってどんな植物? キク科の植物で天然の甘味料ステビア!
ステビアはパラグアイなどの南アメリカ原産のキク科ステビア属の多年草です。
ステビオサイドやレバウディオサイドAといった配糖体を含んでいるため甘味料として用いられている薬草です。
その甘さは砂糖の300~450倍もあるそうです。
ステビアは天然添加物の甘味料です。
カロリー0で血糖値と尿酸値を上げにくく、虫歯になりにくいといわれています。
ダイエットや糖尿病患者などに向いている甘味料です。
しかしステビアは味が悪いことで有名。
そのため甘味料として使われる場合でもステビアを単体で使われることが少なく、他の甘味料と合わせて使用されているようです。
蒸したり乾燥した後に使用するなどのひと手間を加えると、ステビアの独特な味が和らぐようです。
ステビアに含まれるステビオサイドは驚異の甘さを誇る一方、渋みや苦味成分が含まれているため味にクセが出てしまいます。
ステビアは1970年に国際糖尿学会の紹介により日本に導入され、1971年に守田化学工業が世界で初めてステビアを商品化させたといわれています。
現在では食品添加物として認可されています。
コンビニやスーパーでも売っているチョコレートやジュース、漬物などにも甘味料としてステビアが使われていることがあります。
九州では甘い醤油が好まれていますが、その甘さを出すためにステビアを用いているメーカーも多いそうです。
以前に「ポカリスウェット ステビア」という商品を販売したこともあるそうです。
虫歯になりにくいという特性を活かして、ガムや飴、歯磨き粉に使われていることもあります。
ステビアの危険性と安全性について キク科植物のアナフィラキシーショックに注意!
現在の日本ではステビアの摂取への制限がありませんが、国外ではステビアの使用が禁止されている国や摂取量制限などの条件をクリアした上で使用を認めている国があります。
以前は副作用として避妊効果や不妊症の原因になるといわれていましたが、現在の研究ではその危険性は否定されています。
しかしアメリカではステビアを摂取していた子どもたちの性ホルモンであるテストテロンが減少していたという報告をしています。
WHOでは避妊効果があるのか、不妊の原因になるのかということに関しては「データが不十分」とのことで否定しています。
現在では普通に摂取する分には安全といわれています。
しかし妊娠中や授乳中の女性、子どもに対する安全性を示すデータが不十分なため、気になる方は摂取を控えた方がいいかと思います。
また、発がん性や催奇形性はないとされています。
キク科のアレルギーがある方はアナフィラキシーショックを起こす可能性があるので摂取を控えましょう。
ステビアの効果・効能とは?
2006年、千葉大学の研究でステビアが糖尿病を改善させる働きがあると報告されました。
ステビアはインスリン抵抗性(インスリンが標的としている細胞に充分に作用していない状態)を改善する働きと強い解毒作用が認められました。
インスリンは血糖値を下げる役割がありますが、糖尿病になるとインスリンが効きにくくなるため血糖値が下がりにくくなります。
インスリン抵抗性が改善されることで、「インスリンが効きにくい」という部分が改善されるので糖尿病にとって大きな一歩となります。
この他には心臓病や高血圧症、痛風などの疾患にも効果があるようです。
ステビアは腸では吸収されずそのまま排出されます。
体内で吸収しないため、カロリーがありません。
少量入れるだけでも充分な甘みが出るのでダイエット効果、肥満防止が期待され、生活習慣病予防にも期待されます。
まとめ
・セルビアは甘味料として活用されているカロリー0の天然添加物。
・セルビアの臨床のデータが不十分なため、妊娠中や授乳中の女性、子どもに対する安全性は確立されていない。
・カロリーがなく、インスリン抵抗性があるためダイエットや糖尿病に効果的。
研究や臨床のデータが不十分で賛否両論のある甘味料ですが、日本では安全といわれており1日の摂取量制限もありません。
日本ではチョコレートやアイスクリーム、ジュース、漬物、醤油、歯磨き粉などにも幅広く使われるメジャーな天然添加物です。