キッチンやお風呂場に、うっとうしい小さな虫がいることはありませんか?
それはもしかしたら、チョウバエかも。
お風呂なんて食べカスがあるわけでもないのに、ハエがいるなんて不思議ですよね。
いったい何を食べているのか、どうしたらチョウバエを退治できるのか。
ちょっと気持ち悪いですが、チョウバエの主食と生態系について探ってみましょう。
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チョウバエとはどんな虫?
チョウバエの大きさは1~4ミリ、ハート型を逆さまにしたような羽が特徴の小さな虫です。
よく見ると、全身が毛で覆われているのがわかります。
チョウバエの一生は卵、幼虫、そして蛹から成虫というサイクルで、卵から成虫になって寿命が来るまでは約1ヶ月。
幼虫の期間は14日、成虫の期間は4~14日と、成虫の期間のほうが短い虫です。
それなら成虫を見つけたらすぐ退治すれば大丈夫でしょ、なんて思っては大間違い!
チョウバエはその短い成虫の間に、なんと200個近く産卵するのだそうです。
あなたが見たチョウバエも、すでに卵を産み付けているかも…
卵や幼虫を駆除しなくては、爆発的に増えてしまいます。
特に、チョウバエの好物がある場所は要注意です。
チョウバエの好物って?
あなたがチョウバエを見かけたのはキッチンですか?それともお風呂場?
どちらにしても水回りで、湿気のある場所ではないでしょうか。
チョウバエの好物っていったい何?いったい何を食べて生きているの?
キッチンはともかく、お手洗いやお風呂場なんて食べ物があるとは思えません。
なぜチョウバエがいるのか、不思議ですよね。
実はチョウバエは、石鹸カスやヌメリ、皮脂などの油汚れが大好物。
だから洗濯機の下の防水パンやシンク周り、排水溝の臭気トラップなどは恰好の生息場所です。
暗くジメジメしたお手洗いによく見られることから、「便所バエ」なんて呼ばれることもあります。
汚れが好きなんて、知れば知るほど気持ち悪いですね…
ですが生息場所さえ特定できれば、チョウバエを退治することができるかもしれません。
チョウバエを退治するには
チョウバエを退治するには、好物を無くしてしまうことが不可欠。
もう一度、洗濯機の下や排水溝、キッチンのシンクや浴槽まわりをチェックしてみましょう。
普段はキレイにしているつもりでも、目の届かないところがあるのかもしれません。
ヌメリや髪の毛などで汚れた場所には、チョウバエの卵や幼虫が潜んでいる可能性もあります。
まずはキレイに汚れを落とすこと、そしてまた汚れてしまわないようにこまめに掃除をすること。
チョウバエの退治には、清潔が一番大切です。
薬剤を使う場合は、チョウバエやコバエの幼虫用の駆除剤を使います。
自分では駆除しきれないと思ったら、業者を呼ぶのも手です。
チョウバエの成虫を退治するには
もちろん、成虫も退治しなくてはいけません。
あなたが見つけたチョウバエの成虫が、これからたくさんの卵を産むのかと思うと…
1秒でも早く追い出したいですよね。
あまりにも数が多い場合は、バルサンなどを使ってもいいでしょう。
他の害虫も退治できるので一石二鳥ですね。
そんなに数がいないのなら、スプレータイプの殺虫剤でもOK。
また、ライトを使った捕虫器、ハエ捕りリボンや粘着シートも有効です。
屋外からの進入を防ぐことも、大切なポイント。
お風呂場やトイレの窓からチョウバエが入らないよう、工夫をしましょう。
網戸がない場合は、窓ガラスに吹き付けるタイプの虫除けスプレーもありますよ。
ところで、めんつゆトラップというのを聞いたことがありますか?
小皿などにめんつゆを入れて、食器用洗剤を垂らして虫をおびき寄せるトラップのことです。
ですがめんつゆトラップでおびき寄せられるハエはショウジョウバエで、チョウバエではありません。
くれぐれもお風呂場やお手洗いにめんつゆトラップを置かないように!
まとめ
・チョウバエの一生は約一ヶ月、200個の卵を産卵することも
・ジメジメとした場所のヌメリや皮脂汚れが大好物
・チョウバエを退治するには、卵や成虫も駆除する必要がある
・室内を飛んでいる成虫も残らず退治すること
いくら小さい虫とはいえど、部屋の中を飛ばれていると気持ちが悪いですよね。
チョウバエを見つけたら、すぐにお掃除!
今はいなくても、発生させないようにすることも大事です。
清潔でチョウバエ知らずの住まいを目指しましょう。