「がっつりしたとんかつを食べたい!」と思っていざ食べると腹痛や胃もたれ…。

揚げ物+脂身というタッグはなかなか胃に重いです。

成人の4人に1人が常々胃もたれに悩んでいるようです。

 

とんかつを食べすぎて腹痛・胃もたれになる原因は?

その対策法はあるのでしょうか?

とんかつを食べすぎて腹痛・胃もたれになる原因

 

とんかつを食べすぎて腹痛・胃もたれになる原因としてはまず消化不良が考えられます。

油は消化のはじまりが遅く、吸収にも時間がかかります。

たんぱく質や糖質は胃液で消化されていきますが、脂肪は十二指腸で消化・分解がはじまります。

分解された成分は腸を通りながら体内に吸収されていきますが、脂肪は他の栄養素よりも吸収に時間がかかってしまいます。

そのため食べすぎると消化が追い付かずに消化不良を起こして、腹痛・胃もたれといった症状があらわれる可能性があります。

 

また、酸化した油は消化・分解にさらに時間がかかるので少量でも消化不良を起こす可能性があります。

油は加熱することによって急速に酸化するので、家で揚げるとんかつは平気だけど、油を長時間使いまわしをする飲食店のとんかつで腹痛・胃もたれを起こしやすいという人もいるかもしれません。

 

他には食中毒が考えられます。

豚肉は「サルモネラ菌」や「カンピロバクター」に汚染されている恐れがあります。

汚染されているものを少量であれば食中毒に至らず、腹痛・胃もたれ程度に収まります。

しかし汚染されている豚を中心までしっかり火を通さずに食べてしまうと食中毒に至る可能性があります。

 

サルモネラ菌の場合は潜伏期間が8~48時間。

急性胃腸炎や38度以上の発熱、1日110回以上の下痢、血便、腹痛といった症状があらわれます。

カンピロバクターの場合は潜伏期間が2~5日。

発熱、下痢、腹痛、悪心、吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感などの症状があらわれます。

とんかつを食べた時の腹痛・胃もたれ対策

 

消化不良を起こしやすい人の場合、「豚肉の脂身を落とす」「揚げるときに新品の油を使う」「とんかつを食べる前に野菜スープや野菜ジュースを飲む」「黒ウーロン茶を飲みながらとんかつを食べる」といった対策が考えられます。

 

野菜スープや野菜ジュースを事前に摂ることで、身体の機能がスムーズに働きます。

野菜スープはにんじん、じゃがいも、白菜、ほうれん草などを柔らかくなるまで煮込むと消化にいいです。

事前に柔らかくなるまで煮込んだ野菜を食べておくと胃腸が働いてくれるので、とんかつを食べても消化不良を起こしにくくしてくれます。

 

野菜ジュースは体内で酵素がしっかりと働ける状態がつくります。

また、傷付いた細胞を修復したり、細胞の再生を促す効果もあるので消化不良を起こしやすい胃腸が荒れた人に対して効果的です。

しかしこれは生の野菜にしかない効果なので野菜スープでは効果的とはいえません。

ただ、サラダのような生野菜は種類によっては食物繊維が吸収されず、消化不良を起こしやすいので野菜ジュースが効果的です。

 

黒烏龍茶は飲み会など食べすぎ・飲みすぎてしまう可能性があるときに飲んている人は多いのではないでしょうか?

黒烏龍茶には中性脂肪抑制効果があるのでダイエット効果もあると話題ですね。

 

「中性脂肪抑制効果と消化不良を起こしにくくるするのはまた別問題では?」と思われるかもしれません。

中性脂肪抑制効果だけではなく、脂肪の排出量を促す効果が普通の烏龍茶の2倍もあるのです。

脂肪を溜めにくく出しやすい状態にしてくれます。

そのためダイエット効果があるといわれていますが、脂肪が排出しやすくなれば消化不良も起こしにくくなりますね。

 

1回の食事で350mlの黒烏龍茶を飲むと効果的だそうです。

コンビニやスーパーで売られているペットボトルの黒烏龍茶を1本飲めば大丈夫ということですね。

 

食中毒対策としては豚肉は必ず中心部まで火を通すというのが鉄則です。

最近ではレアのとんかつをウリにしている飲食店もありますが、どんなに気を付けていても人によっては腹痛・胃もたれを起こすこともあります。

揚げても「生かも?」と不安な場合にはトースターや魚用のオーブンでさらに熱を通すと触感を損なわず、中心部まで火を通すことが可能です。

まとめ

 

 

・腹痛・胃もたれになる原因としてはまず消化不良が考えられる。

・豚肉は「サルモネラ菌」や「カンピロバクター」に汚染されている恐れがあるので食中毒の初期症状の可能性もある。

・消化不良を起こしやすい人の場合、「豚肉の脂身を落とす」「揚げるときに新品の油を使う」「とんかつを食べる前に野菜スープや野菜ジュースを飲む」「黒ウーロン茶を飲みながらとんかつを食べる」といった対策。

・食中毒対策としては豚肉は必ず中心部まで火を通す。

 

年をとればとるほど揚げ物は胃の負担に…。

特にとんかつは豚肉の脂身もあるので最上級に胃に重いですね。

しかしそんなとんかつも美味しく食べたい!

そういったときは事前に野菜ジュースや黒烏龍茶を飲んでおくと効果的です。

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