にんじんは栄養価が豊富で健康的な野菜として定番ですね。

ヘルシー料理やダイエット料理のメイン食材としても使われていることが多いですね。

しかしどんな健康なものも「食べ過ぎる」と不調をきたしたりします。

にんじんも腹痛や下痢といった症状が出る場合があるとか…。

どうして腹痛や下痢になるの?

どのくらいでそういった症状が出るの?

にんじんの食べ過ぎにまつわる話をご紹介します。

にんじんの成分・効果

昔からにんじんは下痢を抑える民間療法として用いられてきました。

生のにんじんをすりおろして食べることで、下痢が抑えられる効果があったといいます。

にんじんは離乳食がはじまったばかりの生後5ヶ月くらいのお子さんの便秘・下痢を抑える食材としても定番ですね。

現代ではにんじんジュースが「星野式ゲルソン療法」としてガン治療、食事療法に用いられています。

星野式ゲルソン療法でにんじんジュースを常飲するというのは精神科医の星野仁彦先生が開発したものですが、もともとのゲルソン療法は1930年にドイツのゲルソン医師が毎日2Lの野菜ジュースを飲むとがん治療に使えると唱えていました。

ゲルソン療法は、塩分抜きの食事を中心に大量の野菜ジュースを飲むことで活性酸素、抗がん作用の効果の恩恵を受けることで、人間が本来持っている自然治癒力を高め、がんを克服するとのものです。

にんじんには抗がん作用のあるアルファカロチンとベータカロチンが豊富に含まれており、特にアルファカロチンはベータカロチンの2倍もの抗がん作用があるといわれています。

これらには発がん抑制効果もあり、アルファカロチンはその効果が非常に優れていると研究結果も出ているそうです。

この他にもにんじんにはビタミンA、B1、C、カリウム、鉄、ペクチン、カルシウムなどのビタミン群・ミネラル類がバランスよく含まれているので新陳代謝向上、便通改善といった効果が期待されます。

にんじんは約1/2本で1日に必要なビタミンAが摂れるので、皮膚や粘膜の健康を維持しやすいです。

にんじんを食べすぎると腹痛になる? 生ニンジンがダメならジュースがおススメ!

上記のように生のにんじんは栄養素の宝庫。

しかし、生でにんじんを食べすぎると消化不良を起こしやすくなります。

もともと消化器官が弱っている人や強くない人は特に生のにんじんを食べすぎることで腹痛や下痢などの症状が発生するリスクが高まります。

にんじんにはペクチンと呼ばれる食物繊維が豊富に含まれているため、腸内の善玉菌を増やして腸内環境の改善、腸の蠕動運動を起こす効果があります。

また、食物繊維というのは人間が消化できない物質です。

にんじんに含まれる食物繊維はゴボウの約1/2ほどなのでそれほど多くはないのですが、にんじんでも大量摂取してしまうと消化不良になってしまいますね。

腸の動きが活発になることに加え、消化不良を起こすことでより腹痛や下痢といった症状が発生しやすくなります。

にんじんジュースの場合、生のにんじんを使うので水溶性食物繊維、ビタミン群、ミネラル類を手軽に摂ることができます。

加熱すると特に水溶性食物繊維とビタミン群は抜けてしまうので、にんじんの効果を充分に発揮させたいときはスティックサラダやジュースでにんじんを摂取するといいですね。

にんじんジュースでは不溶性食物繊維が摂れませんが、不溶性食物繊維とその他の栄養素を一緒に摂ることで栄養素の吸収が邪魔されてしまいます。

そのためにんじんジュースだと都合がよく、最大限に栄養素を活かせます。

不溶性食物繊維は特に便秘解消に効果的ですが、摂りすぎるとお腹が緩くなりすぎてしまうので「生のにんじんはだめだけど…」という方はぜひにんじんジュースを試してみてください。

私のおススメのにんじんジュースは野菜成分たっぷりのピカイチ野菜くんですね。


 

まとめ

・にんじんには抗がん作用のあるアルファカロチンとベータカロチン、ビタミンA、B1、C、カリウム、鉄、ペクチン、カルシウムなどが豊富。

・ペクチンは食物繊維であり、にんじんに豊富に含まれているため、腸内の善玉菌を増やして腸内環境の改善、腸の蠕動運動を起こす効果がある。

・にんじんジュースでは不溶性食物繊維が摂れない。

・不溶性食物繊維は特に便秘解消に効果的ですが、摂りすぎるとお腹が緩くなりすぎてしまう。

根菜類は便秘解消にいいと思って食べてましたが、裏を返せば摂取しすぎるとお腹が緩くなりすぎてしまう…。

にんじんは毎日適度に摂ることで美肌効果、がん予防、便秘解消などさまざまな効果を発揮してくれます。

特ににんじんジュースにしてしまえば栄養素を壊さずに必要なものをそのまま食べるより摂取しやすくなりますね。

離乳食初期にもばんばん使える野菜なので家族みんなで摂っていきたいですね。


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