屋台と言えば連想するのは何ですか?
冷やしキュウリと答えた方は私と気が合いますね。あれを食べなきゃ屋台を制することはできませんよね。
さて比較的お値段もリーズナブルな冷やしキュウリですが、心配なのはその安全性です。屋台のものはプロの方が作っているわけではありませんから、そういったことも気になってしまうのではないでしょうか。
今回はその安全性を中心に、冷やしキュウリについての疑問を解決していきたいと思います!
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冷やしキュウリのお値段は?
私が冷やしキュウリを大好きな理由の1つに、食べ応えがあるのにお値段がとっても安いというのがあります。
大体が1本100円〜200円程度で販売されているのです。中には2本買うと150円なんてお店もあるのだとか。
普段、スーパーでキュウリの値段を見てしまうと「高い…」と感じる方もいるかもしれませんが、そこはお祭り価格ということで受け入れましょう。あのガヤガヤしたお祭りの雰囲気の中で食べるからこそのお味ですからね。
冷やしキュウリで食中毒は起こるの?
残念ながら、可能性が0とは言い切れません。
記憶に新しいのは2014年の事件です。静岡市の花火大会の露店で売られていた冷やしキュウリが食中毒を起こし、過去10年で最多の481人が発症してしまうという事態にまでなってしまいました。
食中毒に多い腸管出血性大腸菌O157という菌は、最悪の場合死に至ってしまう恐ろしいものです。
そのため厚生労働省は、塩素殺菌をするよう原則としていましたが、露店には反映されていたかったため、このような事件が起こってしまったのでした。調理がほぼ必要ない簡単なものであるため、保健所の許可がいらなかったというのも原因の1つだと考えられます。
また、冷やしキュウリは浅漬けであるため、菌が繁殖しやすいと言われています。理由は以下の3つです。
1つ目は、加熱殺菌がされないということ。生野菜はしっかりと洗浄をしないと、危険性がぐんと高くなります。
2つ目は、塩分が他の漬物に比べて低いということ。高濃度の塩分で漬け込めば、微生物や菌が繁殖しにくくなるのです。
3つ目は、調理に使われる浅漬けの素は、アミノ酸や糖類など、菌が好むものが多く含まれているということです。
どうすれば冷やしきゅうりの腹痛・食中毒を防げるのか
そこで欠かせないのが、しっかりと洗浄と殺菌を行うということです。
自宅で作るようなものならば、1本1本しっかりと洗うことができますが、屋台など大量に調理するものは、なかなかしっかりと洗えていないことがあります。流水で十分に洗い流し、10度以下で保存する必要があるのです。
また、塩素系溶液の使用も欠かせません。「口に入るものなのに塩素?」と思うかもしれませんが、口に入るものだからこそしっかりと殺菌を行う必要があります。
正しい衛生管理こそが、食べ物を美味しく完全にしてくれるのです。
消費者側の意識の大切さ
食べ物を売る側として、調理する人がしっかりと殺菌を行わなければならないのは、言うまでもありません。
しかしこういった食中毒の事件がいくつか起きているということから、私たち消費者も「絶対に安全とは限らない」という意識を持つことが大切だと思います。例えば子供には食べさせないだとか、そういった対策を取るべきなのではないでしょうか。
もちろんこれは冷やしキュウリだけに限った話ではありません。
屋台のものはとても美味しく、お祭りを楽しく過ごす上で欠かせないものですが、危険もあるのだということを十分に覚えておく必要があるのです。
冷やしきゅうりまとめ
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冷やしキュウリの値段は1本100〜200円が相場であり、お祭り価格ではあるが、屋台の食べ物の中ではかなり安い方である。
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冷やしキュウリは浅漬けであるということから食中毒が起こりやすく、過去にも何度か事件が起こっている。
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食中毒を防ぐためには、正しい洗浄と、塩素による殺菌が必須である。
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冷やしキュウリだけでなく、プロが作ったわけではない屋台の食べ物は、食中毒の危険性もあるのだということを覚えておく必要がある。
「危険かもしれない」と分かっていても、あの暑い中でつめたーいキュウリを食べるのは本当に幸せだと思います。
そのため、パッと見てお店がすこし汚れていそうだとか、衛生管理が甘そうなお店は避けるようにしましょう。
売り手側も買い手側も互いに気をつけながら、一番美味しい状態で冷やしキュウリを食べたいものですね。