毎日の通勤や通学に欠かせない定期券。

これから進学や転職などで新生活を始める方は、定期券を改めて買う機会もあると思います。

新生活を始める時、引越しや必要な物品の調達などは前々から準備していると思いますが、意外と手間も時間もかかるのがこの定期券の発行ではないでしょうか。

今回は定期券の基本的な買い方や、乗り換えの有無、学割の有無で何が違うのか調査してみました。

通勤用定期券の買い方


通勤の場合の基本的な定期券の買い方をおさらいしてみましょう。

通勤の場合は、特に身分証明書や社員証なども必要なく、窓口・券売機の両方で即日発行してもらうことができます。

自分が必要な区間・期間を指定して、発行してもらいましょう。

 

この場合で注意が必要なのは、通勤定期は割引率がかなり低いため、出張が多い場合や外回りなどで乗車区間が安定していない場合、安易に会社までの定期を持つと損をする可能性があることです。

 

定期券の有効期限は、1か月・3か月・6か月から選べるので、新社会人や転職で環境が変わる場合、しばらく仕事の様子をみてから購入するのがいいでしょう。

もちろん、交通費は会社から支給される場合がほとんどだと思うので、定期券その他いかなる場合でも領収書は忘れずに発行してもらましょうね!

 

私の知人はかなり出張の多い業種なので、定期券は持っていないそうです。

月に1週間以上会社まで通勤しない日がある場合は、定期ではなく普通に運賃を払った方がお得だよ、と言っていました。

 

通学定期券の買い方


次は通学で定期を使う場合を見ていきましょう。

通学で定期券を使う場合、学生割引が適応されます。

この場合は前述の通勤編と違って、学生証と通学証明書が必要なります。

大学の学生証だと裏面に通学経路を記入するようになっていたり、学校によっては事務で通学証明書の発行手続きが必要になることもありますので、しっかり確認しましょう。

 

学割の定期券は通勤の場合と違って、かなりの割引率です。

事業者や有効期限によっても多少違いますが、大学生の定期券は通常の通勤定期の約3割の値段で購入することができるそうです。

高校生用は大学生用の1割引、中学生用は大学生用の3割引、小学生用は中学生用の半額の運賃が設定されています。

 

こう見ると学割定期券はかなり!お得ですね。

 

学割定期券を初めて購入する場合は、窓口でなければ新規の発行はできません。

学生証と通学証明書を持って窓口で購入しなければなりません。

また学割定期券の場合、翌年の5月1日以降にまたがる有効期限のものは発行できない決まりがあるので、新学期には必ず窓口に並ぶ必要があります。

 

学校の場合は4月始まりがほとんどですので、この時期の定期券売り場は常に混んでいますよね。

新規の場合は有効期限の7日前から、継続の場合は14日前から購入することができるので、必要書類が整う場合は早めに購入しておくことを強くお勧めします。

入学式以降でないと書類が発行できない場合も多いと思いますが、その場合は定期券の発行にはかなり時間がかかることを想定して行動しましょう!

 

私は大学から一人暮らしだったので、入学式の後に定期を買いに渋谷駅に行ったのですが予想をはるかに超える混雑具合にその後の予定が丸つぶれになってしまいました。

時間指定していた荷物を受け取れなかったり、新生活の準備が滞ってしまった記憶があります。

定期購入の際は、なるべく乗降者数の少ない駅を選んで時間に余裕を持って出かけましょう!

乗り換えがある場合はどうしたらいいの?


それでは、JRと私鉄を乗り継ぐ場合など、運輸会社をまたいで乗り換えがある場合はどのように定期券を購入したらいいのでしょうか。

利用経路に乗り継ぎがある場合でも、同じ会社の路線であれば一枚の定期券で発行してもらえます。

しかし、乗り継ぎで異なる会社を利用する場合一枚で発券できる場合とそうでない場合がありますので注意が必要です。

 

基本的には運輸会社が異なる場合、定期券は乗り継ぐ会社ごとに発生します。

ですが、運輸会社同士で連絡会社契約を結んでいれば、一枚の定期券の発行が可能となります。

首都圏のJRと各私鉄の場合はほとんどが一枚で対応できます。

 

購入は利用する運輸会社の窓口で可能ですので、経路と乗り換え駅を確認して発行してもらいましょう。

 

電車とバスを乗り継ぐ場合は?

こちらも、首都圏の場合はほとんどのバス会社、運輸会社で連絡会社契約があるので一枚の定期券での発行が可能です!

また、都営地下鉄と都営バスを乗り継ぐ場合は10パーセントの割引があったり、私鉄から同じ運輸会社のバスに乗り継ぐ場合も割引が設定されていることがあるので、電車とバスの運輸会社を確認してお得な定期券が設定されている方をチョイスしましょう。

同じ目的地でも、他社のバスまたは電車に乗ると割引が利用できないことがあります。

 

また電車→バス→電車などで3社以上を乗り継ぐ場合は一枚で対応できない場合があります。

窓口でしっかり確認しましょう。

 

乗り換え駅をしっかり確認!

乗り換えありの定期券の場合、乗り換える駅を指定する必要があります。

それ以外の駅で乗り換えた場合は別途運賃が必要になるので、通勤通学経路の確認はしっかり行いましょう。

SuicaやPasmoなどのICカード定期券を使う場合、乗り換え駅を間違えると定期券の区間であってもチャージから運賃が引かれる可能性がありますので要注意です。

 

定期券の払い戻しはできるの?

もし通勤通学経路に変更があった場合や、引っ越す場合など、定期券を払い戻すこともあると思います。

定期券は購入も月単位、払い戻しも同じく月単位となっているので、月割りでの計算となります。

 

例えば3ヶ月の定期で、1ヶ月と1日経ってから払い戻すとすると、2ヶ月目は1日しか乗っていないけれど、払い戻される金額は残りの1ヶ月分だけです。

1ヶ月分を丸々損することになるので気をつけましょう!

 

また、有効期限が1ヶ月以上残っていないと払い戻すことができないので、経路の変更がわかった場合は速やかに払い戻しをしてもらう必要があります。

 

払い戻す場合は窓口での対応になります。

4月や9月など、環境の変化が多い月は窓口がかなり混雑するので、払い戻しだけの場合は早め早めの行動が大切です。

転勤族の方は基本的に1ヶ月の有効期限のものを買うなど、購入時に無駄にならない工夫をするのも大切ですね。

 

 

IC乗車券で賢く定期を利用しよう!


SuicaやPasmoなどのIC定期券は定期券の区間以外でも、チャージ金額が足りていれば乗り越し精算の必要がなくスムーズに電車を利用することができます。

また、切符を買うよりもIC乗車券料金の方が安く設定されているのでお得です。

 

そして、携帯電話端末にダウンロードして使えるモバイルSuica。

こちらにも定期券の登録が可能です。

定期券の有効期限をメールでお知らせしてくれたり、有効期限が切れた時に駅の自動改札では電子マネーが使えないように設定することができます!

これなら、うっかり更新を忘れてしまっても、知らないうちにチャージ金額が減っていた…という状況を避けられます。

モバイルSuicaは大学生・専門学校生以上の定期券で利用することが可能ですので、高校生以下の場合はICカードのものを利用しましょう。

まとめ

・定期券は新規の場合7日前、継続なら14日前から発行可能

・通勤定期は券売機・窓口で即日発行可能。社員証などは特に必要なし

・通学定期は学生証と通学証明書の提出が必要。新規発行の場合は窓口のみ

・乗り換えがある場合でも、ほとんどの場合は一枚の定期券で対応可能

・払い戻しは月単位なので、環境が変わる場合は早めに対応しよう!

 

意外と煩雑な定期券の手続き、時間に余裕を持って準備ができると新生活のスタートがスムーズですよね。

作り方を知っているだけで、混雑すると知っているだけで、ゆとりを持って行動できると思いますよ!

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