喪中はがきの正しい返事の書き方とこれだけは知っておきたい注意点
年末、年賀状に向けての喪中ハガキがよく届く季節ですよね。喪中ハガキを見て初めて友人や職場の人の身内に不幸があったことを知る場合がありますよね。
冠婚葬祭に関するマナーは日本ではかなり厳粛なもの。失礼がない正しい返信の仕方は?そもそも喪中ハガキってどんなときにくるものなのか基本から立ち返って見ていきましょう。
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喪中ハガキとは?どんなときに送られるの?
喪中ハガキとは「年賀状は出しません」ということを知らせる年賀欠礼の挨拶状のこと。一般的に身内に不幸があった場合は喪中として、一定期間は喪に服すので年賀状のようなおめでたい挨拶文を出しません。それを知らせるのが喪中ハガキ。
喪に服す期間は等親によって変わります。父母、夫妻などの0等親〜1等親は一般的に1年程度。祖父母など2等親に当たる方の場合は3ヶ月から半年など。こまかな分類があるので、実際その期間は喪に服すことになります。
なのでもに服している期間に年始が入る場合は前もって10月〜12月上旬に喪中ハガキが相手に届くように出すのが一般的なマナー。12月に不幸があった場合など事前に知らせることができなかったこともあるかと思います。その場合は1月7日ごろから「寒中見舞い」として挨拶をすることもあります。
喪中ハガキが来たときの返事の種類
喪中ハガキが届いたとき、返事はするべき?年賀状はどうすればいい?と悩んでいる方も多いでしょう。返事を出さなくとも失礼には当たりませんが、お世話になっていたり今年も関係が続いていくと思うのでなるだけ返事を出す方が多いでしょう。
返事の仕方として、「喪中見舞い」と「寒中見舞い」があります。
一般的には年始の松の内(1月7日)を過ぎてから節分までの時期に寒中見舞いとして挨拶をするのが良いでしょう。それより早く出す場合は「喪中見舞い」として挨拶をしましょう。
いずれにしろ年賀状とは違い、派手でない官製はがきや郵便局で販売されている喪中見舞いなどシンプルなものを使いましょう。
喪中の返事の正しい書き方
期間とハガキの種類がわかったところで肝心な返事の書き方です。
一般的に入れ込む内容として、
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喪中ハガキをいただいたお礼
「年賀欠礼のお知らせをいただき、◯◯様のご他界を知りました。
存じ上げず、お悔やみ申し上げられなかったこと申し訳なく存じます。」
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年賀状の送付を遠慮させていただくこと
「ご服喪中のこととて、年始の挨拶を失礼させていただきました(控えさせていただきました)。」
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お悔やみの言葉や相手を気遣う言葉
「寒さが一段と厳しくなりますので、お身体を大切にお過ごしください。」
「どうぞお身体を大切に、新しい年をお迎え下さいますようお祈り申し上げます。」
上記項目をしっかり盛り込んでおきましょう。ただ一例になりますので、その他言葉の言い回しは様々ありますので、寒中見舞い、喪中見舞いともに書く前に調べておきましょう。
喪中はがきの返事をする上での注意点
上記の内容をしっかり述べておけばマナーとしては大丈夫なのですが、最低限書かないといけないのはお悔やみの言葉。これは年賀状でなくとも喪中の場合は相手に対して述べるのが日本のマナー。また相手の心中を察し「おめでとう」などのお祝いを連想する言葉は入れないように気をつけましょう。
またこちらの近況なども相手の心中を察し避けておくのがベター。お悔やみや相手を励ます言葉のみにとどめておきます。
返事をする期間も前述していますが一般的に松の内と呼ばれる元旦から7日までの期間を避けます。関西では15日までのようです。
松の内とは「正月に飾る松飾・門松を立てておく期間」のことを言います。「あけましておめでとうございます。」と挨拶が飛び交う時期ですね。
この期間は喪中の挨拶としては適さないため、挨拶は避けましょう。
まとめ
・喪中ハガキとは身内の不幸の喪服中に送る年賀状を避ける挨拶状。
・返事の種類には「喪中見舞い」と「寒中見舞い」がある。
・返事に入れる項目は「挨拶をいただいたお礼」、「年賀状を避ける旨」、「お悔やみや相手を気遣う言葉」。
・注意点は「派手なハガキを使わない」、「お悔やみお言葉を必ず入れる」、「松の内の期間が明けてから挨拶の返事を出す」。
冠婚葬祭のマナーはまだまだ細かいものが多いです。これまで述べたものの他に宗教の宗派によって事細かくマナーが分かれることもありますが、日本国内では上記のべたマナーが守れていれば失礼にあたることはないでしょう。大人の嗜みとして正しいマナーを知っておきましょう。