油の保存方法はどうしてますでしょうか。
といっても常温保存以外できるの?とお思いの方も少なくないかと思います。
実は油にも常温保存以外の方法があるようです。
保存方法によってはサラダ油の品質を損なわずに長期間保存しておけるようです。
常温や冷蔵、冷凍といった保存のそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
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サラダ油って腐るの?
厳密にいうと腐りませんが酸化します。
油に水分がないのでカビや雑菌は繁殖しないため腐らないのです。
しかし空気中の酸素と結びつくことで、しょうゆと同じく酸化していきます。
酸化すると油は液状から固形に変化し、黒ずんでいきます。
数回使った揚げ物の油はどんどん黒くどろっとしていきますね。
それは酸化がすすんでいる証拠です。
酸化した油は鼻につくにおい、嫌な味がしてきます。
また、加熱した際に泡立つ場合もあるようですが、そこまでくると廃棄した方がいいようです。
油を捨てるときは市販の凝固剤を使って可燃ごみに出すか、ペットボトルに移して資源ごみに出すのがおすすめです。
サラダ油を常温保存するメリット・デメリット
酸化してしまう調味料などは密閉しておくのが理想です。
サラダ油も未開封の場合は常温保存していても酸化はほとんど進みません。
しかし、開封済みのものは気を付けていてもふたを開け閉めする際などに空気と触れて酸化が進みます。
そのため、常温保存で開封した場合はできるだけ早めに使い切るのが鮮度を保つコツです。
1ヶ月で使い切るのが目安だそうです。
常温保存しているサラダ油のメリットといったら手軽に使える点ですね。
忙しい食事をつくる時間帯、頻繁に使うものはできるだけ近くにおいておきたい。
常温保存の場合は他の調味料と一緒に置いている方が多いかと思います。
他の調味料と一緒に出し入れするのは忙しいときには大変便利ですね。
また、オリーブオイルは常温保存でないと固形化する恐れがあるので気を付けましょう。
上質なオリーブオイルだと風味も落ちてくるそうです。
サラダ油は冷蔵保存も可能? 冷蔵保存の方法とは
サラダ油は空気中の酸素だけでなく、光と熱も避けて保存するのが望ましいです。
シンクの下の冷暗所をサラダ油を置くスペースにしている方は多いのではないでしょうか。
そもそもサラダ油を冷蔵庫に入れたら固まってしまうのではないか?と思いますね。
サラダ油は5度以下で凝固、-10度で凍ります。
一般的な冷蔵庫の温度は製品のよって異なりますが、だいたい2~6度だそうです。
そのため、凝固はしますが凍ることはありませんね。
凝固しても5分ほど常温に置いておくと液体状に戻ります。
近年の夏はどんどん気温が上昇しているのでサラダ油にも厳しい状況かと思います。
冷蔵庫で保存しておけば酸化の進行を遅らせることができますね。
また、冷蔵保存している開封済みのサラダ油は2ヵ月を目安に使い切るのが望ましいようです。
「凝固するのはなんとなく不安…」という方は野菜室もおすすめです。
野菜室も製品によって異なりますが、だいたい3~8度になっているようです。
また、ごま油は風味を持続させるために冷蔵保存が適しているそうです。
4度以下で分離や凝固が起こり、-3~-6度くらいで凍ります。
サラダ油は冷凍保存もできる? 冷凍保存の方法とは
冷蔵庫の冷凍室は-18~-20度、新鮮凍結ルームが-17~-19度、チルド室が0~2度程度だそうです。
-20度で冷凍保存した場合、3時間ほどで凍ってくるそうですが、解凍すれば問題なく使用できます。
空いているようであればチルド室がいいと思いますね。
冷凍保存の場合でも冷蔵保存と賞味期限は差は少ないようです。
解凍する際にわずかな水分が容器内に入る恐れがあるので冷凍保存はあまり適していません。
また、あの大きな容器は冷凍保存するには邪魔になってしまうので別の容器に移す必要も出てくる場合があるかと思います。
冷凍が進んでいる場合は解凍にも時間がかかるので小分けにしておくと便利ですね。
ただ、冷凍保存の場合は空気、光、熱を避けられるので酸化が進みにくく、最後まで美味しく使えるかと思います。
まとめ
・サラダ油を廃棄する目安は嫌な臭い、黒ずみ、加熱すると泡立つとき。
・サラダ油は冷蔵保存がおすすめ。
・凍ったら5分ほど常温において解凍すれば問題なし。
サラダ油が凍っても使用できるのは驚きました。
冷凍保存といえば長期保存できるイメージですが、サラダ油の場合はたいして変わらないようですね。
夏場に向かってきて、油ものよりさっぱりしたものが食べたくなりサラダ油の出番が減ると思います。
そんなときは冷蔵保存しておくと安心ですね。
空いているようであれば野菜室もおすすめです。