今も昔も、大人から子供までに大人気のペット、ハムスター!
小さくて細々動く様子がとっても可愛いですよね。一人暮らしや、小さな子供、ご高齢の方でも飼いやすいペットなので、実際に飼われている方も多いのではないでしょうか。
今回は「ハムスターって豆腐食べられるらしいよ!」そんな噂を耳にし、その噂の真偽と安全性を徹底検証しました。

本当にハムスターが豆腐を食べても大丈夫?

ハムスターを飼われている方にとって、一番気になるのはやはり「本当にあげても大丈夫なの?」ここに尽きると思います。
人間にとっては高タンパクでヘルシーな食材として進められることが多いお豆腐。

ハムスターにとってはどうなのでしょうか?
獣医さんに尋ねてみたところ、なんとOKです!
豆腐はハムスターにとっても人間と同じくタンパク質の補給ができ、良質の餌だそうです。市販のハムスターのおやつの中にも、豆腐を乾燥させたものが売られているようです。
私も小学生の時にハムスターを飼っていましたが、豆腐を食べさせていいとは初めて知りました!
「大好きなのはひまわりの種」だけでは無かったのですね!
しかし、いくらいい餌だからとはいえ毎日あげるのはNGだそうです。

ハムスターに餌としてあげる際の注意点を見ていきましょう!

ハムスターに豆腐を上げる際の注意点


豆腐には木綿や絹、高野豆腐、ゴマや枝豆が入っているもののありますが、どのような豆腐だったら安全に与えられるのでしょうか。

まず、木綿豆腐と絹豆腐の違いとして、カロリーの違いが挙げられます。
木綿豆腐は100gあたり71.9kcal、絹ごし豆腐は100gあたり55.9kcalが目安。

ハムスターは体が小さく、必要なカロリーも非常にすくないのであげすぎは禁物です。
目安としては、5mm角くらいの大きさで、1週間に1~2回程度が適量です。
大きさとあげる頻度に気をつければ、木綿と絹はどちらでも大丈夫。
飼っているハムスターの好みに合わせて与えてあげましょう!

新鮮な豆腐であれば、パックを開けた生の状態で与えても大丈夫です。
ただ豆腐は水分を多く含んでいるので与えすぎると下痢をする可能性があります。心配な方は、キッチンペーパーで水切りをするか、ハムスター用の乾燥豆腐が安心ですね。
人間用の高野豆腐も小さく切った状態でそのままあげても大丈夫です!

また絹と木綿豆腐は腐りやすいので、30分を目処に、食べきれなかった豆腐は必ずゲージから出して処分しましょう。

そして、ゴマやその他の食材が入っているものは塩分濃度が濃かったり、添加物が入っていたりするので避けたほうがいいでしょう。
味付けも、人間がお醤油をかけたものを切って与えたりせず、必ずそのまま与えるようにしてください。

病気の時と妊娠時は積極的に豆腐を与えよう!

基本的な与え方を説明してきましたが、ハムスターが病気の時や加齢が原因で弱っている時は豆腐を毎日でも与えて大丈夫だそうです。
実はハムスターは体に腫瘍ができやすい動物。悪性の場合も良性の場合もありますが、腫瘍ができた場合体が非常に小さいので手術をするのが難しいです。

私が飼っていたハムスターもほとんどが、体に腫瘍ができて亡くなってしまいました。
獣医さんに連れて行くのですが、全身麻酔で腫瘍を切除するリスクと寿命を天秤にかけると、手術の方がリスクが高く断念。
結局弱って行く様子を見ていることしかできず子供ながらにとても悲しかったのを覚えています。
特に口の中や頬袋に腫瘍ができると、硬いタネ類や水も飲めなくなって行くので、食感も柔らかく水分を多く含む豆腐はもってこいなのです。
そのような場合は毎日でも、豆腐を与えて大丈夫。この場合は乾燥豆腐ではなく、新鮮な絹ごし豆腐をあげるようにしましょう。

また病院からお薬が出ている場合、薬を水に溶いて高野豆腐に吸わせて与える、という裏技もあるようです。
もし飼っているハムスターがお豆腐好きな場合はこのように応用して、病気の時はどんどん活用してあげましょう。

そしてハムスターは妊娠率がとても高い動物です。つがいで飼っているとどんどん妊娠してしまいます。
もしハムスターが妊娠したことに気が付いたら、豆腐を与える頻度を少しあげてみましょう。
妊娠中は非妊娠時の3倍のタンパク質が必要だとされています。
妊娠時や育児中にタンパク質が足りないと、未熟児の出産や出産頭数の減少、また産後の子食いにつながることもあるそうです!
この場合は通常の木綿や絹豆腐、また乾燥の豆腐でも種類は問いません。

もちろん、つがいで飼う場合にはゲージを分けて妊娠の管理をしてあげることも大切ですよ!

豆腐以外にハムスターにあげていい餌、ダメな餌

豆腐の他にも、ハムスターの餌として売られているもの以外であげてもいい餌はあるのでしょうか?
基本的な判断の基準は、水分量とハムスターにとって毒になる成分が入っていないか、見極めるにはこの二点に気をつける必要があります。

まずハムスターに与えてもいい、安全で栄養のある食べ物を紹介します。

  • かぼちゃ…かぼちゃは栄養価も高く、甘みもあるのでハムスターも好んで食べるとされる野菜です。種の部分もおやつとして与えてOK。かぼちゃの身を与える場合は茹でるか蒸して、冷ましてからあげましょう。
  • 人参…人参も栄養価が高く、良質な餌と言えます。茹でると甘くなるので食いつきも良くなるようです。
  • ブロッコリー…ビタミンCが豊富で栄養価が高いのでこちらもおすすめ。茹でで、軸の部分を小さく切ったり、小さな房1つ程度を目安に与えてみましょう

上記を見てわかるように、根菜や水分量の少ない野菜がおすすめです。
水分量が多い食べ物は、豆腐の場合にも述べたように下痢をしてしまう可能性が高いのでNG。
果物も、糖質が多く水分量も多いので基本的には与えないようにしましょう。

そして次に述べる野菜は、ハムスターにとって毒になる成分が含まれているので、絶対に与えてはいけません。

  • ネギ・玉ねぎ…アリルプロピルジスルファイドという成分が問題で、血液中の赤血球を破壊する作用があります。犬や猫にも与えてはいけない、とされていますよね。それを小さなハムスターが食べてしまったら大変です。ネギを切った
  • 包丁やまな板で、ハムスター用の餌を切ることも絶対にNGです。人間用のお豆腐の薬味にネキを切ることがあると思いますが、そのままハムスター用の豆腐を切り分けることは避けてくだいね。
  • 芽キャベツ…芽キャベツは甲状腺腫誘発物質のゴイトロゲンをとても多く含む食べ物です。人間には影響はないですが、ハムスターが食べると腫瘍ができる一因になってしまうので注意が必要です。
  • レンコン…消炎や止血作用のあるタンニンが多く含まれています。人間は唾液中にあるたんぱく質でタンニンを無害化できるのですが、ハムスターはそれができないので注意が必要です。
  • 銀杏…銀杏のフォルムはいかにもハムスターが好きそうな形状ですが、銀杏は人間の子供でも食べすぎると中毒を起こしてしまう可能性があるアクの強い食べ物です。
  • ハムスターが食べてしまうと、嘔吐や下痢、けいれんなど命に関わる中毒症状が起きるので与えないようにしましょう。
  • アボカド…アボカドは栄養価が高く食べやすそうですが、実はペルジンやサポニンいう中毒物質があり、嘔吐や下痢、呼吸困難を引き起こす可能性があります。

まとめ

  • 豆腐は木綿豆腐・絹ごし豆腐・高野豆腐、プレーンなままで与えてOK
  • 特に病気などで弱っている時と、妊娠育児時には積極的に与えよう
  • 高野豆腐に薬を含ませて飲ませることもできる
  • ハムスターに与えてもいい餌は、水分量の少ない中毒成分の入っていないもの

ペットは自分の家族のような大切な存在。良質な餌をあげて、少しでも長生きして欲しいですよね。

ハムスターの場合は体が小さく、あげる餌には気をつけないとすぐに体調に異常をきたしてしまいます。
どのような餌をあげるかも重要ですが、毛並み、ツヤ、耳や鼻の状態、食欲があるかかなど異常がないか毎日チェックをしてあげましょう。
異常があれば、すぐに病院に連れて行って医師の診断を仰ぐことも大切です。

人間と同じく、いろいろな餌をバランスよく与えて、可愛いハムスターとの生活を楽しみましょう!

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