2018年はアメリカとが会談を行ったりと、北朝鮮についてのニュースをよく耳にします。
どの国にもそれぞれの法律や文化があり、それがその国や国民の生活を作り上げています。それは国の個性であり興味深いものですが、その中でも北朝鮮にはいくつかのえげつないと言わざるを得ない法律がありました。
日本の法律が素晴らしい!というわけでもありませんが、比べると随分私たちの生活は自由度が高いんだなと思います。
日本の法律にもさまざまな問題はあると思いますし、多くの議論はされています。しかし、北朝鮮の法律を見ると、日本に生まれて良かったと思うのも私の正直な気持ちです。
今回は北朝鮮にどんな法律があるのかについて、日本との比較も交えながらお伝えします。
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音楽やテレビを自由に鑑賞できない
日本ではテレビをつけると多くの音楽番組を見ることができます。流行りのバンドやアイドル、または海外のかっこいいアーティストたち。どんな音楽を好きになるのかは私たち個人の自由です。
これは日本だけでなく、私たちのよく耳にするようなだいたいの国でもそうです。
私は音楽活動をしていたことがあるのですが、さまざまな国のバンドの曲を聞くことができるこの時代に生まれて良かったと思っています。
ところが、北朝鮮では自由にテレビを見たり音楽を聞いたりすることができません。
許されているのは、いかに北朝鮮が素晴らしいかという思想宣伝のものだけです。韓国など他の国の番組を見ていただけで処罰がされてしまうのです。
基本的に今回私が紹介する北朝鮮の法律は「自由度がいかに低いか」ということなのですが、音楽やテレビの他にも、読書や飲酒についても厳しく定められています。
個人的な話ですが、私の趣味は音楽と読書、それに飲酒です。もしも北朝鮮に生まれていたら、これなの趣味全てにおいて自由がなかったということになり、ぞっとしてしまいます。
北朝鮮の国民たちの娯楽は何なのか、疑問に思います。
脱北者について
経済的や社会的な理由から、北朝鮮から他の国に脱出した人のことを、脱北者と言います。
最も多いのは韓国へと逃げるケースです。今年はそれもニュースになり、車で逃げ出している映像が日本でも流れましたよね。
韓国には脱北者を発見したら北朝鮮に引き渡すという法律があるため、たとえ無事に北朝鮮から脱出したとしても、そのあとも堂々と不自由なく生活できるわけではありません。見つかって北朝鮮に引き渡されると、思想改造がなされたり、最悪の場合死刑にもなりうるそうです。
この思想改造がなされる場所は「再教育センター」と呼ばれ、その環境は過酷なものだそうです。再教育センターでは食料も十分に衛生的ではなく、体調を崩して亡くなった方も多いのです。
「北朝鮮」と「ディストピア」という言葉
私はよく本を読むのですが、その中に「ディストピアもの」と呼ばれるものがあります。
みなさんは「ズートピア」というディズニーの映画を覚えているでしょうか?あの名前の由来は「ユートピア」、つまり理想郷のことです。
ディストピアとはその反対の社会を指します。
私の読むディストピアものの小説の多くは、思想統制により国民の自由や権利が奪われているものです。みなさんも、たとえ読んだことはなくても名前は存じ上げているであろう作家だと、あさのあつこさんの『No.6』が当てはまると思います。
私は北朝鮮の現状について、この「ディストピア」という言葉が当てはまる気がしてなりません。
大体ディストピアものというのは、現状を皮肉ったものや、それに対する警告音のようなものが多いです。
北朝鮮の現状はディストピアの小説のようですが、それが現実なのが非常に問題だと私は思います。
まとめ
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北朝鮮の法律には基本的に国民の自由度が低い。音楽・テレビ・読書は国の許可したもの、思想宣伝のもののみが許可されている。
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脱北者は「再教育センター」に送られて思想改造がされるが、環境は非常に過酷である。
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北朝鮮の現状は、ディストピアものの小説のようであるが、まさにそれが現実であるのが重大な問題である。
先ほどもお伝えしたように、私は「だから日本が素晴らしい!」と言う気はありません。また、私は北朝鮮に訪れたこともないため、全く外側からみた視点であり、住んでいる人からしたら不自由さを感じていなかったりするのかもしれません。
だからこれはあくまでも私の考えです。この思想統制の先には何があるのか、北朝鮮という国がこれからどうなっていくのか、これらの法律を見ていると不安にならざるを得ません。