一般的に普段呼吸しているときは胸が膨らんでいる方が多いかと思います。

しかし腹式呼吸という呼吸法もあり、これは歌を歌うとき発声、ダイエットの際には理想的な呼吸法です。

普段の呼吸法とは異なるのでコツを掴む必要があるかと思いますが、これがなかなか難しい…。

男性よりも女性の方が腹式呼吸が難しいと言われているようです。

そんな腹式呼吸ですが、体質的にできない?コツを取得すればできるようになる?上手な腹式呼吸法は?などの疑問にお答えします。

胸式呼吸と腹式呼吸の違いとは

簡単にいうと胸式呼吸は胸を膨らませ、腹式呼吸はお腹を膨らませる方法です。

人間は肺が胸にありますので普段呼吸しているときは胸式呼吸かと思います。

胸式呼吸の場合、肋骨を開くことで肺の容積を大きくして酸素を取り込みます。

呼吸の浅い人に胸式呼吸が多いです。

小学校の音楽の時間で腹式呼吸を習いませんでしたか?

深呼吸をするようにお腹に空気を入れる…などの指導をされた人は、それは間違いです。

人間の呼吸はどうやっても肺で行うのでお腹で呼吸はできません。

正しくはより多くの空気を肺に取り込んで、肺のすぐ下にある横隔膜が下がっていることが腹式呼吸といわれています。

最近のダイエットでは呼吸法を意識していることが多いですね。

呼吸を深くすることでより多くの酸素を体内に取り入れることができます。

酸素が身体に巡ることで細胞が活性化され、脂肪燃焼効果も高まります。

そういったことからダイエットに関わらず、身体をつくったりリフレッシュするためには腹式呼吸を意識するといいですね。

酸素が体内に多く入ることで酸欠で凝り固まっていた筋肉がほぐれるので、肩こりに悩んでいる人にもおすすめです。

しっかりと胸を開いて呼吸すると自然と背筋が伸びるので猫背の方にも効果的です。

腹式呼吸ができないのはなぜ?

腹式呼吸ができない人の多くが胸式呼吸と腹式呼吸の違いがわかっていない場合が多いかと思います。

「肺の容積を大きくして横隔膜を下げる」といってもさっぱりわかりませんよね。

仰向けに寝転がると自然と腹式呼吸になりますので、それを立っている状態で維持ができれば完璧です。

それでも腹式呼吸が難しいという人は猫背になってはいませんか?

猫背の場合、お腹がつぶれてしまって横隔膜が伸びません。

そのため浅い呼吸になってしまい、腹式呼吸が難しくなります。

背筋を伸ばすことばかりに意識を向けるのではなくて、姿勢を正して横隔膜を動かしやすいようにしましょう。

内臓は密接しているのでできるだけ空間をあけてあげると、それぞれの動きが邪魔されません。

胸を張った正しい姿勢で、肩と胸が上下しないように意識して呼吸をすると自然と腹式呼吸ができるかと思います。

腹式呼吸のコツは?練習方法はある?

前述した通り、姿勢が非常に大事です。

胸を張って腰を反らせて真っすぐ立つと胸やお腹が開くような感覚がありませんか?

その感覚が正しい姿勢、正しい内臓の位置になります。

前かがみの体勢だと肺も横隔膜も容積が狭くなってしまいます。

その場合は酸素を体内に多く取り込むのは難しいのでまずは正しい姿勢で呼吸をすることに慣らしていきましょう。

腹式呼吸の練習方法としては、みぞおち付近に手のひらをあてて軽く押し込みます。

横隔膜に力を入れて手のひらを押し返した状態をキープしながら深呼吸してみましょう。

補助がある状態ですが、これが腹式呼吸に近いかと思います。

普段使わない筋を使うので最初は非常に疲れるかと思いますが、徐々に補助がなくても腹式呼吸ができるようになるかと思います。

立っている状態では難しいという方は寝転がった状態でやるといいかもしれません。

あまり姿勢を正そうとすると身体に力が入ってしまって上手く腹式呼吸ができなくなるので、仰向けの状態でゆっくり息を吸って吐く練習をするといいですね。

まとめ

・腹式呼吸はお腹に空気を入れるのではなくて肺の容積を大きくして容積を大きくして横隔膜を下げる。

・腹式呼吸を意識しても肩と胸が上下していると胸式呼吸になっている。

・猫背のままだと腹式呼吸は難しいので姿勢を正す。

・仰向けに寝転がった状態だと自然に腹式呼吸になるので練習するときにおすすめ。

「お腹に空気を取り込むって空気を飲むの?」と疑問でしたが大きく肺で吸って横隔膜を下げるのが正解なんですね。

カラオケなどでも腹式呼吸で歌えれば声も通るのでぜひ取得したいところ。

ダイエット効果もあるので日常生活でも腹式呼吸を意識していくといいかもしれませんね。

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