「バンコクとチェンマイ、どっちが住みやすいかな?」

タイに住んでいると、こんな質問を受けることがあります。

タイに転職を考えていたり、定年後のロングステイを考えている人には悩みどころのようです。

では、タイ在住9年の私はどう思っているのか。

バンコクとチェンマイの住みやすさを比較してみました。

バンコクとチェンマイはどちらのほうが気候がいい?

「タイは1年中常夏!」というイメージがありませんか?

でも実は、タイにも季節があるんです。

ガイドブックなどではチェンマイのほうが涼しいと書かれています。

私もそう思っていたのですが、実際は少し違うみたい。

月に1度、出張でチェンマイに行く友達がぼやいていました。

「涼しいと思って出かけても、バンコクより暑かったりするんだよね」と。

確かに暑季と呼ばれる季節の4月は、バンコクよりもチェンマイのほうが平均最高気温は高くなります。

ですが、チェンマイのほうが暑いと感じる理由はそれだけではなさそう。

チェンマイはバンコクのように、電車やタクシー、デパートなど、暑さから非難できるところがすぐそこにないというのも理由のひとつかもしれません。

11月から3月の乾季の朝晩の冷え込みは、チェンマイのほうが上です。

涼しくて気持ちよい季節ですが、タイに住んで暑さに慣れた体にはかなり寒く感じるときも。

バンコクとチェンマイ、どちらのほうが住みやすいか。

気候の点では、どっちとも言えないですね。

バンコクとチェンマイどちらのほうが便利に暮らせる?


チェンマイという名前は、バンコクの次によく聞く都市名です。

「結構大きい都市なのかも」と思っている人も、少なくないのでは。

日本でいう「地方都市」を思い浮かべるかもしれませんが、チェンマイはちょっと違います。

しいて言うなら、「田舎町」といった感じでしょうか。

バンコクは、タイの首都。

高層ビルが立ち並び、地下鉄やスカイトレインが走り、デパートなどの商業施設もひしめいています。

一方チェンマイは、都市と言っても「古都」です。

雰囲気のあるお寺が並ぶ、静かで落ち着いた町並み。

カフェやレストランなども増えていますが、バンコクとは比になりません。

そう、バンコクとチェンマイでは「都市度」が全く違います。

「都会」と「古都」。

華やかな生活や利便性を考えるなら、バンコク。

落ち着いた静かな暮らしを望むなら、チェンマイ。

どんな生活を求めるかで、どちらが住みやすいのかも180度変わってきます。

バンコクとチェンマイどちらのほうが物価が安い?

物価が安いというのも、タイのイメージのひとつ。

でもそれも、昔の話になりつつあります。

バンコクでは物価が年々上昇し、屋台さえあまり安さを感じないほどになりました。

屋台や食堂は、チェンマイのほうが安いようです。

生活費は、ダントツでバンコクのほうがかかります。

家賃や食費が高いうえ、「誘惑」が多いんです。

バンコクに住んでいると、日本食レストランやイタリアン、おいしいレストランがたくさんあります。

なければ行かないで済むかもしれませんが、近くにあればやっぱり行きたくなるもの。

またバンコクでは、日本や外国の物が手に入りやすいという点も。

物価が高いのに加え高い物に手が伸びてしまいがちなのが、バンコクでの生活です。

物価の安さで選ぶなら、チェンマイでしょうね。

バンコクとチェンマイどちらを選ぶかは目的別


「バンコクとチェンマイ、どちらが住みやすい?」

この質問をするということは、タイに移住を考えているということですよね。

では、移住の目的は?

気候や生活費などを比較してきましたが、実はもっと大事なことがあります。

タイに仕事を探しにくるのか、定年後にのんびりとしたいのか。

チェンマイとバンコクのどちらがいいのかは、最初から目的で分かれると言ってもいいでしょう。

バンコクには日系の会社がたくさんあり、人材派遣会社もいくつもあります。

一方チェンマイは、日系の工場や会社はありますが、数はバンコクと比べ物になりません。

仕事を探しにくるのなら、やっぱりバンコク。

一方、定年後のロングステイなら、仕事の心配はありませんよね。

バンコクでもチェンマイでも、自分のライフスタイルで選ぶことができます。

バンコクとチェンマイまとめ

・バンコクとチェンマイでは気候に差がある

・シティライフならバンコク、落ち着いた生活ならチェンマイ

・バンコクとチェンマイでは、物価も生活費が違う

・転職するならバンコク、定年後の暮らしならどちらでも

「バンコクとチェンマイ、どちらが住みやすいのか?」

それは、その人のライフスタイルによるというのが結論です。

バンコクでは、日本とあまり変わらない生活ができます。

チェンマイは、のんびりとロングステイをする場所として人気。

タイに何を求めるのか、もう一度じっくり考えてみるといいですね。

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