日本の心である米。

和食の主食であったり、餅にすることもできたり、赤飯にしたり…。

米と一口にいってもさまざまな種類があります。

白米だけでも品種は300種を超えるとか。

 

そんな米のなかでもうるち米・白米・もち米・玄米はそれぞれどんな特徴があるのか?

身体によりいいものはどれなのか?

日本人ならぜひ知っておきたいですね。

それぞれの米を比較してご紹介します。

うるち米ともち米の違い

日本の米は大きく分けるとうるち米ともち米の2つにわけられます。

そこから精米と玄米、白米と赤米など分類されていきます。

米の成分表には「精米」と書かれているものもあるかと思いますが、正しくは「うるち精米」という意味になります。

 

うるち米ともち米の大きな違いは米の成分になります。

でんぷん質にはアミロペクチンとアミロースの2種類が存在しており、アミロペクチンが不水溶性、アミロースは水溶性になります。

うるち米にはアミロペクチン80%、アミロース20%程度、もち米はアミロペクチン100%で構成されています。

食感はもち米は粘り気が多く、うるち米は粘り気は比較的少ないです。

この性質を利用してもち米はおこわや餅などに適しています。

 

アミロペクチンは水分を含むと膨張しやすい性質を持つため、もち米は吸収率が高いです。

2時間水に浸した場合、もち米は30~40%ほど吸水し、うるち米は20~25%ほどしか吸水しません。

そのためもち米は炊くときに注意が必要で、規定の1.2倍ほどの水を入れて炊くとちょうどいいかと思います。

白米と玄米の違い

白米は精米した米のことを指します。

一方、精米していない米を玄米といい、稲のもみ殻を取り除いた状態です。

前述した通り、米は大きく分けるとうるち米ともち米の2種類です。

つまり、精米したうるち米は白米、精米していないうるち米は玄米になります。

 

フルーツも皮や種を取り除いた方が美味しいように、玄米からもみ殻を取り除いた白米のが美味しいですね。

後述しますが、白米より玄米の方が栄養素が豊富で健康的です。

 

ぬかや胚芽はぷちぷちとした食感があるので、その独特な食感が好きな人も多いのではないでしょうか。

白米と玄米を混ぜて炊くという手もありますので、ぜひ試してみてください。

どの米が体にいい?

精米をすることでぬかや胚芽、胚乳が取り除かれてしまいます。

それらにはビタミンやミネラル類、食物繊維がたっぷり含まれているので玄米のままだとそういった成分も摂取できますね。

特にミネラルは体内で自ら作り出せない成分なため、積極的に食物で摂っていきたい成分です。

玄米には血中コレステロールを下げる作用、糖尿病予防、歯骨の形成、便秘予防、たんぱく質と脂肪の代謝促進などのさまざまな効果が期待されます。

 

玄米は上手に炊いても食感がいまいち。

そのため敬遠してしまう人も多いのですが、硬いためよく噛まなければなりません。

食物をよく噛むと脳の発達、歯の健康、ダイエット効果の期待などさまざまな効果があります。

玄米に期待できるのは体にいい成分だけではなく、よく噛むことで健康維持にもつながります。

 

玄米、三分つき米、五分つき米、七分つき米、胚芽米、白米と精白度が異なります。

玄米は苦手だけど精米しすぎている米より体にいいものを選びたいというときは三分つき米や五分つき米がおすすめです。

 

一方、もち米は8割が炭水化物で、むくみになりやすいといわれています。

利尿・発汗を抑制する作用があるため、体内の余分な水分が抜けにくくなりむくみが出やすくなります。

もともとむくみやすい人や膀胱炎になっている人は、日常的にもち米を食べるのは避けた方がいいかもしれませんね。

 

また、体を温める効果があるため冷え性、お腹の冷えからくる下痢に悩まされている人はもち米を食べるのは効果的といえます。

滋養作用が優れているため、疲れやすい人や病後の人は積極的に食べていきたいです。

まとめ

 

・米を大分類させるとうるち米ともち米の2種類。

・玄米は精米していないうるち米、白米は精米しているうるち米。

・ぬかや胚芽、胚乳を取り除いていない玄米はビタミンやミネラル類、食物繊維が豊富。

・もち米には利尿・発汗の抑制、体を温める、滋養作用といった効果がある。

 

米といってもさまざまな種類があり、成分や効果も異なっていますね。

主食だからこそ、健康に気を遣って食べていけるのが理想です。

自分の体や調子に合う米をぜひ試してみてください。

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