食欲の秋など、秋のイメージが強い柿。完熟したものだともちろん甘くて美味しいものが多いですが、中には「渋柿」というほど苦味のある柿もあります。
さらにファンが多いのは「干し柿」でしょう。他の果物と違い。柿味の商品が少なく、素材そのままで食べられることが多い果物でもあります。
中でも美味しい干し柿ってなんなんでしょう?
また柿があれば誰でも作れるのでしょうか?
あの濃厚な甘さと干し柿ならではの食感がやみつきになってしまう方も多いかと追うので、自分で干し柿が作れたらありがたいですよね。
虜になる人も多い干し柿。自分で作れる方法あります!その前に美味しい干し柿はなぜできるのかから見ていきましょう。
干し柿の表面の白い粉の正体とは
このファンが多い干し柿。よく軒先に吊るされていたりしますが、
その干し柿に白い粉が吹いているものをよく見かけませんか?
ドライ系の果物によく見られる表面の白い粉、実は果物自体の糖分が表面に出てきて固まったものなのです。
砂糖を使わずともドライフルーツが甘いのは、果物本来の甘さがぐっと引き出されている証拠だったのです。けしてカビではありませんのでご安心くださいね!
ただどうしても天日干しにし、柿自体に水分も含まれるのでカビが生えやすい食べ物でもあります。
果物全般言えることですが、カビの大好物の糖分があるので保存方法を間違えるとダメになってしまいますのでご注意を。
白い粉が吹いているのが糖分が出ている証拠とお話ししましたが、
カビの場合はほんの少し緑やグレーがかっていたり、ざらっとしておらずフワッとした綿状のものであればカビの可能性大。カビくさい匂いがするものも同様。
カビが生えてるものはできれば食べない方が良いのですが、一度沸騰したお湯で数分加熱しその後再び天日干しする事でカビを取り除くことができます。また防止策として天日干しの前に焼酎を吹きかけておくと良いようです。いわゆる煮沸消毒、アルコール消毒のようなものでしょう。
美味しい柿の基準って?
せっかく干し柿にするなら最初から美味しい柿を選んでおきたいですよね。美味しい野菜の見分け方があるように、柿にも美味しい見分け方があります。
まずはヘタ、形が綺麗で4枚揃っているかがポイント。なおかつ下手が果実部分に張り付いているものを選びましょう。この葉と果実の間に隙間があると虫によって変色や柔らかくなってしまう可能性があるのでご注意を。
次に手にとってみてずっしりと重く、固すぎず柔らかすぎないかチェック。
重いものだと果汁がたっぷり詰まっている証拠。下記は成熟するのが非常に早いので自然と柔らかくなります。
なので選ぶ際は極端に柔らかいものを避けてほどよく固いものを選ぶようにしましょう。
干し柿の作り方
では美味しい下記も手に入ったとして、いよいよ干し柿の作り方をいていきましょう。
一般的に干し柿を作るのに適している外気は15度を下回る季節になればオッケー。これ以上だと柿が腐りやすくなってしまいます。秋の風物詩になっているのも気温が下がり始める季節だからでしょう。だいたい干す期間は2週間。
干す時のためにヘタがあると紐が結びやすいので、ご家庭の柿の木から獲る際にはヘタについている枝はT字に切っておきましょう。市販で売ってるものや貰い物でT字に枝が獲れなかった場合は通気性の良いカゴなどに並べて干せばオッケーです。
では早速皮をむいていきます。この時のポイントはヘタ周りとお尻2センチくらいは皮を残しておくこと。ちなみにヘタの付いている葉は切っておきます。ピーラーなどを使うとむきやすいですがいずれにしろ果実が滑りやすいのでお手元にはご注意ください。
皮むきが終わったら残していたヘタ部分に紐を結んでいきます。結び終わったら一度煮沸消毒。大きめの鍋に塩を少々入れ、数秒間沸騰したお湯にくぐらせます。消毒のほかにも仕上がりを甘くする効果があるようです。
200ml程度のワンカップ焼酎を一つ用意し、器に移し、柿を一つずつくぐらせます。先ほど述べたように焼酎のアルコール分でカビ防止を行います。
この柿を洗濯物星や洗濯ピンチにつるさげて完成!風通しの良い雨の当たらない場所に干しましょう。雨に濡れてしまうと、いくら煮沸消毒していてもカビの原因になってしまいます。だいたい干す目安は2週間程度。
7日〜10日目くらいにひとつひとつを全体的に揉みほぐしておきます。この作業でタネと身が分かれやすくなり、全体的に柔らかくなります。
そして2週間後、完全に干し上がったら完成!オススメの保存方法は冷蔵保存。もしくは風通しの良い涼しい場所で保存しましょう。さらにラップで包み冷凍保存すると半年程度保存ができるようです。
甘くて美味しいちょうどいいおやつとしてぴったりな干し柿、意外と簡単にできるものですね。
まとめ
・干し柿の表面の粉は果実そのものの糖分が表面に出てきたもの。
・カビを見分けるには色と臭いに気をつける。
・美味しい下記はヘタの葉がくっついておりずっしり重く程よく固い。
・作り方はヘタを残して皮を剥き、煮沸、アルコール消毒を行い干すだけ。
そのまま食べても美味しい柿ですが、長期保存も可能な干し柿にしてみるのもいいですね。
皆様も是非お試しください。