大きな怪我をした覚えはないのにいつの間にか爪が紫色に変色していて痛い…。

足の爪だと靴を履いて歩くのも一苦労に。

爪が変色してしまうと治るのにも時間がかかってしまい見た目も悪いですね。

 

どうして紫色に突然変色してしまったの?

いつ治る?

爪が紫色に変色してしまって痛みを伴うときの原因や特徴、対策などをご紹介します。

内出血

 

ドアに手を挟んだり、サイズの合っていない靴やハイヒールを履いていたり、重たいものを指に落としたり、タンスの角に指をぶつけてしまったり…。

なにかにぶつけて内出血というのはさまざまなケースが考えられます。

 

爪が紫色に変色した場合、その部分に強い衝撃が加わり爪のなかの細い血管が切れて内出血を起こしていることがあります。

内出血は爪のなかに血が溜まり、血腫となるので治りにくいですね。

 

内出血になってしまったときの対策としては自分で爪に穴をあけて血腫を抜くことも可能ですが慣れていないと指を傷つけてしまうこともあるのであまりおすすめしません。

痛みを伴って辛い場合は皮膚科や整形外科などで処置をしてもらうのがいいかと思います。

また、爪の1/3以上を占める血腫ができている場合は病院へ受診したほうがいいそうです。

 

自分の足より小さい靴や横幅の狭いハイヒールを日常的に履いている人は圧力がかかって内出血が起こりやすいです。

日常的に運動をしていたり、硬い靴を履いていると歩いているだけ、動いているだけでも内出血が起こることがあるようです。

 

痛くなくてもこういった理由で内出血が起きた場合は血腫を抜いた方が症状の悪化を防げます。

血腫をしっかり抜いて靴を履き替えるのが再発を最も防げます。

内出血を放置してしまうと、爪が紫色のままになってしまったり爪が剥がれてしまうこともあります。

 

内出血を起こしたらカツオや小松菜、レバーといった鉄分豊富な食事を意識すると治りが早くなります。

また、何かにぶつけてしまったときは患部をすぐに冷やしておくと内出血が起こりにくくなります。

爪白癬

 

爪白癬、いわゆる爪水虫は皮膚から爪のなかに白癬菌が侵入することで感染します。

爪が白く濁ったり、爪が分厚くなったり、爪がボロボロになったりするのが特徴です。

爪が紫色や黒色、緑色などに変色することもあります。

 

爪白癬は足白癬のように痒みがあったりジュクジュクとすることがありません。

見た目以外の自覚症状がないため、スリッパやバスマット、タオルを共有してしまい家族に感染させてしまうことがあります。

 

爪白癬は一般的に飲み薬で治療をしますが、近年では塗り薬でも爪白癬に効果的なものがでてきたそうです。

爪白癬は薬を使っても完治までに1年以上かかることがあるので、早期発見することが大切です。

爪白癬は家族間だけではなく、銭湯やジムなどで他人に移してしまう可能性もあるので放置は厳禁です。

飲み薬や塗り薬で効果がない場合はレーザー治療を行うことがありますが、これも完治までに1年はかかるようです。

 

また、市販薬では爪白癬は治りません。

足白癬はドラッグストアなどでも薬が売っていますが、爪白癬の場合は効果がありません。

「爪白癬かな?」と思ったら必ず受診して検査・治療を行いましょう。

同時に感染予防が必須になっていきます。

同居人がいる人はスリッパやバスマット、靴下、タオルなどの共用は避けましょう。

ひょうそう

 

爪が紫色または青紫色になっていて爪の周辺が腫れているとなると「ひょうそう」になっている可能性があります。

ひょうそうは傷から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの雑菌が侵入して炎症を引き起こしている状態です。

 

感染すると指がズキズキと痛みだし、膿が溜まっていきます。

足の指に感染して悪化させることで立っているのですら激痛を感じることもあるようです。

ひょうそうは悪化すると関節や骨にまで雑菌が侵入して指を曲げることも難しくなる可能性があります。

爪が剥がれたり、リンパ管に沿って炎症が広がりリンパ管炎に至る恐れもあります。

 

巻き爪やささくれ、爪切りで皮膚を傷つけてしまったときなどに感染しやすくなります。

ひょうそうは指しゃぶりで指が湿っていることの多い乳幼児、水仕事の多い主婦や調理人など手荒れが起こりやすい人、巻き爪や陥入爪や乾癬がある人に多くみられます。

 

ひょうそうは悪化している場合は皮膚科で適切な処置を受けることが大切です。

症状が軽い場合には自宅での応急処置でも治ることがありますが、市販薬は肌に合わないものを使ってしまうとひょうそうを悪化させる恐れがあります。

患部を常に清潔にして数日間様子を見て、悪化しているようであれば病院へ受診することをおすすめします。

まとめ


 

・何かにぶつけてしまったりしたときは内出血になっている可能性があり、血腫を抜くと悪化を防げる。

・爪が分厚くなったりボロボロとしているときは爪白癬にかかっている可能性があり、早急に治療・予防する必要がある。

・爪周辺が腫れていて激痛を伴う場合はひょうそうにかかっている恐れがある。

 

爪は体調をあらわすバロメーターとしての機能もあります。

マニキュアやネイルアートをしている方は痛みがないときは早期発見を逃してしまい悪化させてしまうこともあるので、数日おきにそれらを剥がして爪をチェックすると安心ですね。

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