オヒョウという魚をご存知でしょうか?
フィレは関東のスーパーでも販売されているそうなので、知っている方も少なくないかもしれません。
そんなオヒョウってどんな魚?
刺身でも美味しく食べられる?
オヒョウは食べても安全なのか、どういった生態なのかといったことをご紹介します。
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オヒョウってどんな魚?
オヒョウは日本では北海道以北、青森県風間浦や八戸、山形県、新潟県、石川県、富山県などで獲れるヒラメの仲間の白身魚です。
オヒョウは北海道の呼び名で、市場などではオガレイ、ササガレイ、マスガレイと呼ばれています。
「ヒラメの仲間なのに別名がカレイ?」と思いますが、古くはヒラメとカレイを呼び分けていなかったことからこの名前がついています。
漢字では大鮃(オオヒラメ)と書きますが、カレイ目カレイ科に属しています。
オヒョウはメスは2m前後、オスは1m前後にもなる大型のヒラメです。
大型のものだと3~4mになるものもいるとか…。
国内では30種類ほどの食用ヒラメが獲れますが、そのなかで最も大きいそうです。
オスよりもメスの方が成長が早く、寿命が長いそうですが1年に10cmほどしか大きくなりません。
オスは25年前後、メスは40年以上も生きるそうです。
150年以上も生きたオヒョウもいます。
アラスカではハリバッドダービーという釣りの大会があり、そこの海ではオヒョウも頻繁に獲れるそうです。
オヒョウは脂質が少ないため筋肉質で、身体の大きさだけでなく非常に力強い。
釣り上げられたときにオヒョウが大暴れして命の保障はないとか。
実際に死者も出ているそうです…。
そのため、オヒョウを釣り上げたときはショットガンで仕留めてから陸に上げる必要があるそうです。
オヒョウは刺身でも食べられる?どんな味?
多くはフライやムニエル、煮つけ、唐揚げ、昆布締め、西京焼き、幽庵焼きなどで食べるそうです。
オヒョウは脂肪が少ないため、油を使った料理が合うそうです。
白身魚なので淡白でクセがないため和洋折衷、さまざまな料理に合いそうですね。
また大きすぎるせいなのか、食卓でよくのぼるヒラメやカレイに比べると味は落ちるそうです。
地域によってはかまぼこにも使われているそうです。
イギリスを代表する料理、フィッシュアンドチップスにもオヒョウが使われています。
相当鮮度がいいと刺身で食べることもあるそうですが、スーパーなどで売っているものを刺身で食べることは少ないそうです。
鮮度が少しでも落ちると「食べられたものではない」と口にしない人も多いとか…。
しかしオヒョウの寿司を食べられるところもあるため、鮮度がいい場合は刺身でも充分に美味しいようですね。
北海道以外の回転寿司のエンガワにはオヒョウが使用されていることがあるそうです。
食品偽装ではなく代用魚として使われています。
大きい分、たくさんエンガワがとれるのでコストパフォーマンスがいいんですね。
また、オヒョウを丸々食べると1匹で1000人以上のおかずになるそうです。
オヒョウの安全性 寄生虫シュードテラノーバに注意!
オヒョウにはシュードテラノーバという寄生虫がいる場合があります。
オヒョウはかなり大型なため、一般人が獲って食べることはほとんどないかもしれませんが、内臓や筋肉に寄生虫がいる場合があるので注意が必要です。
シュードテラノーバは食べてから2~10時間後に、稀に胃や腸壁に侵入し、激しい嘔吐や下痢、腹痛、蕁麻疹などを引き起こすことがあります。
イカ、タラ、アンコウ、ホッケなど身近な魚にも生息している恐れのある寄生虫です。
シュードテラノーバは多くの場合内臓に寄生していますし、熱に弱いので加熱すれば生きたまま体内に入ってくることはほとんどありません。
しかし寄生虫学者でも「寄生虫が怖いからといって刺身を食べないことはない」というくらいなので神経質に「生魚は危険!」と思わなくていいと思います。
捕捉ですが、シュードテラノーバはアニサキスと症状や原因、見た目が非常に似ています。
シュードテラノーバが胃や腸壁に侵入したとしても「アニサキス症」と病名がつきます。
まとめ
・オヒョウはカレイ科カレイ目のヒラメの仲間の深海魚。
・脂身が少ないため、油を使った料理に合う。
・鮮度がいいと刺身や寿司でも美味しいけれど、鮮度が落ちるととても味が落ちてしまう。
・シュードテラノーバという寄生虫が内蔵にいることも…。
インターネットで巨大ヒラメと話題を見ることがありましたが、それがオヒョウだったんですね。
関東在住なので見たことがなかったですが、回転寿司のエンガワを食べるとなんとなく味がわかります。
北海道に行った際はぜひ食べてみたい魚ですね。