夏の水分補給といえば麦茶。
乳幼児の水分補給にも麦茶が必要不可欠ですね。
そんな麦茶ですが水出しと煮出し、どちらでるくっていますか?
夏は冷蔵庫に入れていても何日も麦茶を置いておくのは不安…。
特に乳幼児に飲ませる場合には品質管理にはすごく気を遣いますね。
水出しと煮出しで安全性は変わる?水道水とミネラルウォーターどちらでつくるべき?などの疑問にお答えします。
Table of Contents
水出しと煮出しはどちらが安全?
麦茶パックの裏書には多くの場合、水出しでつくる場合と煮出しでつくる場合の両方が書かれていますね。
我が家では普段は水出しでつくっていますが、3日目くらいになると味が悪くなっていて破棄してしまいます。
我が家では麦茶パックをガラス製のピッチャーに入れて水道水で水出しし、洗う時は食器用洗剤をつかって週に1度は漂白をしています。
それでもやはり2日目以降は濁っている気が…。
調べてみたらやはり水出しの場合も煮出しの場合も一長一短のようです。
煮ることでティーパックについた雑菌や水のなかにある雑菌がなくなります。
しかし雑菌の繁殖を抑えるカルキも抜けてしまうため、常温で煮出した麦茶を冷ますと雑菌が増える可能性があるようです。
それを防ぐためにすぐに冷蔵庫で冷やしてしまった方がいいようです。
一方、水出しの場合はカルキが抜けないので雑菌繁殖を抑えてくれます。
しかしティーパックを入れっぱなしにしておくことで腐りやすくなるようです。
麦茶をつくってから2時間ほどでティーパックを取り除くといいですね。
水出しの場合も煮出しの場合も常温保存しないのが鉄則です。
特に夏は煮出した麦茶はすぐに冷蔵庫へ保存した方がいいですね。
ピッチャーはガラス製とプラスチック製どちらが安全?
麦茶が抽出される際に、多くのでんぷん質が溶け出して容器に付着します。
麦茶にはカテキンがほとんど含まれないため、防腐作用がなく、付着したでんぷん質を放置しておくと雑菌が繁殖します。
その雑菌は異臭や異味、濁り、腐りの原因になり得ます。
プラスチック製のピッチャーだと傷がつきやすく、傷がついたとこに雑菌が溜まってしまうのでガラス製のピッチャーが安心です。
ピッチャーは毎回熱湯消毒するのが理想ですが、プラスチック製のものは歪んでしまったり余計に傷ついてしまう可能性があります。
プラスチック製のピッチャーを使っていると茶渋がこびりついてしまい、なかなかとれません。
しっかり洗っているとはいえ、完全にでんぷん質が落ち切っていない証拠なので麦茶が腐りやすくなってしまいます。
50℃くらいのお湯で漂白するとすっきりとれるかと思います。
どうしても落ちない場合は研磨剤やメラミンスポンジでこするのも手ですが、傷ついてしまい雑菌が繁殖する恐れがあるので柔らかいスポンジで洗って、毎回漂白できるといいですね。
水は水道水とミネラルウォーターどちらが安全?
日本の水道水の質は世界的に見てもトップクラスに良質なものです。
しかしその良質な水質を保つためにはカルキがたくさん含まれてしまっています。
ヨーロッパ圏と比べると、日本の水道水には5倍以上のカルキが使われているそうです。
上記でも書きましたが、カルキは防腐作用に優れているため麦茶を腐りにくくしてくれますが、カルキ臭や発がん性物質トリハロメタンという成分が生成されてしまいます。
ただし、水道水をそのまま摂取し続けるからといって必ずがんになるというわけではもちろんありません。
がんのリスクを高める働きがあるという認識が正しいかと思います。
以上のことから水道水をそのまま水出し麦茶に使用するのはあまり適していません。
しかし充分に加熱することでカルキは飛ぶので、白湯を水出し麦茶に使ったり、煮出し麦茶にするといいですね。
一方、ミネラルウォーターは安全性は高いですが、硬度が高くなるほど麦茶のうま味成分が抽出されにくくなります。
上手に麦茶のうま味成分を出すには硬度50mg/l程度のミネラルウォーターがいいそうです。
しかし高度が高いと淡い色あいになり、まろやかな味になるので麦茶のクセが苦手な人は硬度の高いミネラルウォーターを使うといいと思います。
まとめ
・水出しでも煮出しでも常温放置が劣化の原因になる。
・ガラス製ピッチャーを使った方が雑菌が抑えられる。
・水道水でも一度沸騰させるとカルキが抜けて安全に利用できる。
麦茶をつくる際、1日に何回もつくるから面倒くさくて水道水をそのまま使ったりしていましたが、夏は水道水を直接使わない、ピッチャーもしっかり漂白することも大切ですね。
麦茶はノンカフェインなので乳幼児や妊婦、高齢者にも負担がなく飲めるお茶です。
出来る限り保存状態に気を付けておきたいですね。