仕事を頑張っている方にとって嬉しい「昇進・昇格」。
ただ嬉しい反面、初日の出社で挨拶をしないといけない、飲み会など会社の役員も集まる中で挨拶をまかされたという人も多いでしょう。
プレゼンをする機会は数多あれど、なかなか会社内でかしこまった挨拶をする機会は少ないのではないでしょうか。
滅多にない機会なので何を話すべきなのか分からずうちグダッてしまったり、
思うようないい挨拶ができずがっかりされた経験のある人もいるかもしれません。
昇進・昇格の挨拶スピーチのポイント、その文章例を見ていきましょう。
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昇進・昇格スピーチの掟!
まず社会人としてこういった昇進昇格のスピーチにおいて、忘れてはならないものが3点あります。
1:感謝の気持ち
昇進や昇格などのいわゆる出世は自分の力だけではなく、あなたを引っ張ってくれた上司、先輩、バックアップしてくれた同僚、ついてきてくれた後輩などたくさんの人たちのおかげであることを忘れてはなりません。
2:今後の目標と展望
こちらはどれくらいの地位になるかによて話すボリュームが変わります。社長や重役の場合は会社前提をどう導いていくのかきちんと話すことが大切ですが、係長や課長などの重役とまではいかない場合は控えめにはなすのがベター。あまりでしゃばらないようにしましょう。
3:今後の協力を求める言葉
出世したということは、あなたの部下が増えてくるということ。またこれからはさらに周囲の力が必要な仕事を任されるということ。ほとんどの仕事はチーム戦。チームを率いるために今後の協力をお願いする言葉は必ず添えるようにしましょう。
盛り込む要素は上記3つですが、話す態度も気をつけなければなりません。身なりをきちんと整えておくことはもちろん、話すスピードに配慮しましょう。人前に出ると自然と早口になってしまう方は特にゆっくり、聞きやすく話すことを意識して。早口だと周囲に無意識に不誠実な印象を与えてしまいます。
また謙虚な気持ちを忘れないこと。昇進した瞬間に周囲に対し言葉遣いが乱雑になってしまったりしないように。地に足をつけて、感謝の言葉と周囲への協力のお願いを忘れないようにしておきましょう。
スピーチの文章例
では前述したものを全て含めた例文を見て見ましょう。
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この度、(立場・役職)を拝命されました、佐藤です。
この度の人事に関しまして、誠にありがとうございます。
②これも皆様の日頃からのご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。
今回このような大役を仰せつかりまして、責任の重大さに大変身の引き締まる思いです。
このようなやくしょくにつくのは初めての経験ですので、至らぬ点も多くあるかと思いますが、ひとつひとつのことを大切にし、日々学んでいきたいと思っております。
③前任の◯◯さんにはまだ力及ばずでありますので、皆様にご迷惑をおかけすることも多々あるかと存じます。
しかしながら、皆様のお力添えをいただき、会社、そして皆様の力となれるよう、精一杯精進してまいります。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
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昇進にたいしての感謝の挨拶
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今後の目標と展望
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今後の協力を求める言葉
全ての項目が入っている挨拶になっていますね。この項目は最低限必ず盛り込んで挨拶をしましょう。またきちんと前もって内容を考えておかないと、ぶっつけ本番で頼りない挨拶になってしまうので気をつけましょう
メールで挨拶を行う場合
社内などはスピーチで挨拶をするかと思いますが、社外、取引先にはメールで昇進挨拶をすることがあるでしょう。日頃からお世話になっている社外関係者。こちらもマナーをわきまえて挨拶メールを送るように心がけましょう。
メールの場合、大きく変わるのは文頭の部分。挨拶の仕方が少し詳しくなります。
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相手の会社、部署と名前を明記
(会社、部署、名前)
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いつ付で新役職についたのか。(◯月◯日付で××(役職)を拝命いたしました。)
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取引先に対する担当の変更があればその趣旨も書く
円滑に引き継ぎを終えるためにも後任担当の紹介もできると良いですね。
最低限のマナーと要素を書き加えて起きましょう。
まとめ
・昇進スピーチでは「感謝」「展望」「協力」の3要素は盛り込む。
・内容の他に、話すスピード、謙虚な姿勢をわきまえる。
・取引先にはメールで挨拶をしておく。
かしこまった挨拶は機会は少ないですが意外とあるもの。マナーをわきまえて話すことで周りからの評価や信頼も大きく変わりますよ。役職によっては今後の展望を詳しく述べるところもあるので、上司や先輩に聞いてみるのも手かもしれませんね。