旅行先として人気の北海道。札幌や函館のような都会もいいけど、北海道の大自然を楽しみたい!車で広大な場所を走り抜けたい!そんな思いを抱いている方は少なくないのではないでしょうか。

 

北海道を車で走る際、もっとも気をつけなくてはいけないのがスピード違反。

あまりにも広大な景色なのでついつい気が緩んでアクセルを踏み込み過ぎてしまい、警察に御用になったという話は良く聞きますよね。

 

今回はそんな北海道の道路事情についてお伝えいたします。

北海道の高速道路事情

海道には下記3つの高速道路(高速自動車国道)があります。

 

○道央自動車道(道央道):大沼公園~士別剣淵

○道東自動車道(道東道):千歳~釧路

○札樽自動車道(札樽道):札幌~小樽

 

道央自動車道は、東北新幹線の終点である「新函館北斗駅」近くから始まり、太平洋フェリーの停泊港である「苫小牧港」、北海道の空の玄関口「新千歳空港」、北海道一の大都市「札幌」、人口第二位の都市「旭川」を通り、北海道の北側までを結んでいる大動脈の高速道路です。

 

道東自動車道は、道央自動車道の途中「千歳」からスタートして、夕張メロンで有名な「夕張」、星野リゾートで有名な「トマム」、豚丼やばんえい競馬で有名な「帯広」、北海道の大自然を楽しめる「釧路」まで繋がっています。

 

札樽(さっそん)自動車道は、道央自動車道の「札幌」から西に伸びて、札幌に次ぐ観光都市である「小樽」まで繋がっている高速道路です。

 

この3本の高速道路が北海道を車で移動する際の基本ルートとなっています。

これらの高速道路の途中から一般国道の自動車専用道路(高規格幹線道路)も繋がってさらに色々な観光地に訪れることが出来ます。

高規格幹線道路とは

規格幹線道路(こうきかくかんせんどうろ)とは、自動車が高速かつ安全に走行できるような構造となっている自動車専用道路のことです。

高速道路もこの高規格幹線道路の対象となりますが、北海道内にある高速道路以外の高規格幹線道路は下記の5つがあります。

 

    ○函館工差自動車道

    ○日高自動車道

    ○深川留萌自動車道

    ○旭川紋別自動車道

    ○帯広広尾自動車道

 

この5本の高規格幹線道路は、自動車専用道路ですが一般道となっています。

 

通常日本国内では速度標識のない一般道での法定速度は60km/hとなります。

しかし、この5本のうち「日高自動車道」と「旭川紋別自動車道」の2つの高規格幹線道路では、一般道にも関わらず法定速度が70km/h、区間によっては80km/hや100km/hの箇所もあります。

 

 ○旭川紋別自動車道

  被布北IC~丸瀬布IC(約78km)        法定速度70km/h

  丸瀬布IC~遠軽瀬戸瀬IC(約11km/h)    法定速度80km/h

 

 ○日高自動車道

  沼ノ端西IC~沼ノ端東IC(約4km)        法定速度80km/h

  沼ノ端東IC~厚真IC(約12km)        法定速度100km/h

  厚真IC~日高厚賀IC(約40km)        法定速度70km/h

 

一般道なのに制限速度が60km/hより速いのは、歩行者や軽車両、原動機付自転車などが通行禁止の自動車専用道路であり、上下線が分離されているため事故が起きにくいと判断され、制限速度の上限が上がっていると考えられます。

 

スピード違反で捕まらないためには


 

北海道では、旅行者がレンタカーを借りて運転する時に、スピード違反で捕まることが多いと言われています。

 

自動車専用道路を高速道路と勘違いして100km/hで走行してしまう。

さっきまでは制限速度が100km/hだったのに、その区間が終わり制限速度が70km/hになっていることに気が付かない。

そもそも広大な景色に見とれてスピードメーターを見ていない。

 

など、旅行による気分の高揚や、まわりの景色が広がっていることで起こる速度の錯覚、さらには慣れない土地を走ることも加わり、スピードを出し過ぎてしまうことが多いのではないのでしょうか。

 

地元の人は警察車両が隠れている可能性の高い場所を知っていますが、旅行者はもちろん知りません。

慣れない土地では標識をしっかりと確認して速度の出しすぎに十分注意しましょう。

 

実際に筆者も旅行先でスピード違反で捕まったことがあります。

高速道を降りたあと、信号の無い道が続いていたため高速道路と勘違いをしてしまい、隠れていた白バイに捕まりました。

せっかくの旅行だったのに一気にテンションが下がったことを覚えています。

まとめ


 

・北海道には3つの高速道路以外に5つの高規格幹線道路がある。

・この5つの高規格幹線道路は高速道路のように見えて実は一般道である。

・場所や区間によっては一般道である高規格幹線道路でも、60km/h以上の制限速度が設けられている道がある。

・慣れない土地を車で走る際は、標識をしっかり見てスピード違反で捕まらないように気をつけよう。

・捕まってしまうとテンションも下がるし、お財布にも大打撃です。

・北海道では熊や鹿の飛び出しもあるそうなので、なおさら気をつけてください。

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