カルボキシメチルセルロースという言葉を聞いたことはありますか?

カルボキシメチルセルロースは食品にも非食品にもさまざまなところで使われています。

いったいどんなものなのでしょうか?

 

カルボキシメチルセルロースってどんなもの?用途や安全性、副作用、使い道などについてご紹介します。

カルボキシメチルセルロースってどんなもの?用途は?

 

カルボキシメチルセルロースは簡単にまとめると糊料、ゲル化剤、増粘剤、乳化安定剤または分散安定剤、保護コロイド剤として食品や非食品に使われています。

天然由来のものではないのですが、アレルゲンや毒性がないことで安全性が高いといわれています。

 

カルボキシメチルセルロースは食品のとろみや粘りを出すために多用されており、多糖類の独特なべたつきや糊感が少なく、のど越しがすっきりとします。

乳化安定剤としては主にアイスクリームに利用されています。

アイスクリームを混ぜるときに起こる気泡や脂肪の粒子を安定化させ、柔らかな口当たりをつくります。

分散安定剤としては乳酸菌飲料、フルーツ入り乳飲料などの製造で、乳たんぱくを安定化させる目的で使用されています。

カルボキシメチルセルロースが金属イオンと反応してゲル化する特徴があります。

 

非食品では適度な粘液、研磨剤、有含する成分を分離させないようにするために使われたり、増粘目的で使われています。

水性ペン、歯磨き粉、下剤、ダイエット用錠剤、界面活性剤、土木用添加剤、スキンケア、ボディケア、人口涙液などに使用されています。

カルボキシメチルセルロースの安全性

 

カルボキシメチルセルロースは主原料であるセルロースがブドウ糖と重合したものであり、もともと食品として当たり前のように使われていたものなので安全性は極めて高いといわれています。

前述しましたが、アレルギー性や毒性もありません。

 

カルボキシメチルセルロースは医薬品にも使われている水溶性高分子(水に溶ける性質のプラスチック)です。

また、一日の摂取量制限もありません。

 

主原料のセルロースは生分解性(物質が微生物によって分解される性質)もあるので環境負担が少ないことも特徴です。

家庭でカルボキシメチルセルロースは使うの?

 

製品としてカルボキシメチルセルロースが使われていることはわかりましたが、家庭内で使い場面はあるの?という疑問もあるのではないでしょうか。

家庭で簡単に使えるところがあるなら、安全性の高さからいっても使ってみたいですね。

 

Amazonや楽天のレビューで見てみるとシュガークラフトつくり、ローションつくり、洗濯、魚の粘膜保護、本革の床面処理、はり絵、家庭菜園、料理などに利用されているようです。

 

料理の場合は高齢者のとろみつけ、片栗粉の代わりなどに使用されているようです。

無味無臭でカロリーがないところも特徴。

また、加熱をしなくても冷水でもカルボキシメチルセルロースが溶けるので料理の幅が広がりそうですね。

カルボキシメチルセルロースはゲル化剤としての働きがあるので冷やすと固まる性質があります。

冷えた液体でも溶けるので、ゼリーやグミなどをつくるときなどは一度温めないといけないゼラチンや寒天を使うより簡単にできますね。

 

ゼラチンは動物性、寒天は植物性です。

ゼラチンは牛や豚などの動物性たんぱく質が主成分となっているため、アレルゲンになる恐れがあります。

重症化することはほとんどありませんが、乳幼児には心配という方にはカルボキシメチルセルロースがおすすめです。

 

カルボキシメチルセルロースは1キログラムで2300円程度。

料理から洗濯、園芸、趣味などさまざまな使い道あるためコスパがいいですね。

乳幼児の食事や高齢者の介護食としても使い勝手が良いです。

まとめ


 

・カルボキシメチルセルロースは糊料、ゲル化剤、増粘剤などの用途があり食品にも非食品にも利用されている。

・アレルギー性も毒性もなく安全かつ水溶性高分子なので環境にも優しい。

・一般家庭でも料理、洗濯、趣味などの使い道がある。

 

カルボキシメチルセルロースは一見「取り扱いが難しそうな薬品?」と思ってしまいますが、一般家庭でも充分使い道があるものなのですね。

アレルギー性がないため乳幼児が口に入れても安心なのは嬉しいです。

加熱しなくてもゼリーやグミ、アイスクリームつくりで使えるのでお子さんと一緒につくるときも安心して使えますね。

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