しょうゆが腐るという話題を目にしました。
塩分が強く発酵食品のため腐るという印象はあまりないですね。
しょうゆはどの程度で腐ってしまうのか、味で腐っているのか見分けられるのか、正しい保存方法などご紹介します。
Table of Contents
しょうゆは腐るの?味で見分けはつくの?
しょうゆは基本的に長期保存しても腐ることはないようです。
しかし、開封済みの場合は空気に触れることで酸化が進み、味と風味ともに落ちてしまうそうです。
酸化がすすむと酸っぱさが多少出てきて味が濃く感じますね。
場合によっては鼻につくにおいも出てくるようです。
また、しょうゆのラベルに書かれている賞味期限は開封しない状態を指すので、開封後はできるだけ早く消費しましょう。
しょうゆの賞味期限は未開封で2年ほど、開封済みで1ヶ月ほどだそうです。
酸化すると透明感のある茶褐色が失われ、黒く変色して品質が低下していきます。
煮物にすると味や風味が落ちても比較的カバーできますが、やはり見た目も濃くなってしまい仕上がりもいまいちに。
肉の甘辛煮のように煮詰めてしまえば味も風味、仕上がりもほとんど気にならないかと思います。
腐らなくてもカビが生えることがあります。
このカビは人体に悪影響を与えない酵母菌と呼ばれるものですが、確実に品質は低下します。
もったいない!というときはカビを布でこして、しょうゆを煮詰めて使えば再利用できます。
また、しょうゆのボトルから直接湯気がたつ鍋などに注いでしまうことでカビが発生する要因になります。
煮物をつくるときなどはしょうゆさしに移したり、計量スプーンなどを用いてから使いましょう。
しょうゆの保存方法
未開封の場合、暗所で常温保存で問題ありません。
開封済みのものは冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫に入れておけば常温で置いておくより酸化が進みません。
また、しょうゆさしに入れて使うときも少量ずつ入れておくと酸化しにくく美味しく使えます。
最近では酸化しにくい構造のしょうゆさしが100円均一でも売っているのでそういったものを使うのもいいですね。
しょうゆは冷凍保存も可能です。
家庭用の冷凍庫では凍らないので、より長期的に保存したい方はペットボトルのまま冷凍保存してください。
冷凍保存の場合、5年程度品質が変わらずにいただけるようです。
夏場に開封済みのしょうゆを常温保存したら数日で酵母菌が繁殖したという話もあります。
気温が高いと発酵がすすむので特に夏場は要冷蔵です。
しょうゆが余ったらどうやって保存すればいい?
しょうゆなどの調味料はお中元やお歳暮などでもらうことも多いですね。
しかし常に家に置いてあるものだからこそもらっても余ってしまうことが…。
そういったときに長期的に保存できるレシピがありますのでごしょうかいします。
煮沸消毒したビンににんにくを剥いてたくさん入れて、なみなみと醤油を注ぎます。
数日で美味しいニンニクしょうゆが出来上がります。
チャーハンや焼肉、野菜炒めなどさまざまなものに利用できます。
しょうゆで卵黄を1晩つけるだけでご飯のすすむ、卵黄のしょうゆ漬けが出来上がります。
しょうゆが余っているときだからこそもったいないと思わずに作れる1品です。
発酵調味料ブームで人気のしょうゆ麹もしょうゆが余ってしまっているときにおすすめです。
しょうゆ麹は塩麹の10倍ものうま味成分がつまっているそうです。
そのためしょうゆ麹だけで調味しても充分美味しいので減塩効果もあります。
肉や魚を漬け込むと柔らかくなり、栄養素の消化吸収もよくなるので健康的です。
刺身や冷ややっこ、白和えなどと相性抜群のようです。
しょうゆ麹を作るのはとても簡単です。
しょうゆと同量の米麹を混ぜて密閉容器に入れて、常温で1週間熟成させるだけです。
その間は1日1回かき混ぜるだけで美味しいしょうゆ麹が出来上がります。
しょうゆ麹の賞味期限は冷蔵保存で3ヶ月ほどです。
しょうゆ麹を作ったけど麹の芯が残ってしまうことがあります。
そういったときはしょうゆを足して、50~60度で湯煎することで失敗をカバーできます。
一見難しそうですが、失敗しても修正が効くというのは嬉しいですね。
炊飯器を使って5時間ほどでできる方法もありますのでぜひ試してみてください。
しょうゆを大量消費したいときは漬けたりすることで長期間保存できるので味に飽きることなく、しょうゆを使いきれます。
まとめ
・しょうゆは腐らないけど酸化がすすみ、時にはカビも生える
・開封後は冷蔵庫で保存
・酸化したしょうゆは食材を漬けたり煮詰めたりして利用
しょうゆは添加物が多く、殺菌作用が働いているため腐ることはありません。
しかし開封直後から酸化は目に見えてすすむのでその進行を遅らせたいですね。
開封後は冷蔵庫で保存して1ヶ月程度を目安に使い切るのがおすすめです。
酸化したしょうゆも使い方によっては美味しくいただけるのでぜひ参考にしてみてください。