楽器にチューニングが必要であるように、アップライトピアノにも調律が必要です。
そもそもアップライトピアノとは、グランドピアノに比べてスペースを取ることがないため、一般家庭にも置きやすいピアノのことです。サイズはコンパクトでもしっかりと上質な音を鳴らすことができるのも人気の理由の1つです。
私も幼いころからアップライトピアノで演奏をしていました。
ピアノに調律が必要ということは知っていましたが、ついついサボってしまっていました。
そんなある日、鍵盤の1つの音が微妙に低いことに気が付き、そこでようやく調律の重要さが分かりました…。
では、ピアノの音を守るための調律はどれくらいの頻度で行うべきなのでしょうか。
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そもそもなぜピアノを調律をしないとダメなのか
先ほど私が「鍵盤の1つの音が微妙に低いことに気が付いた」と述べましたが、「確かにちょっと気持ち悪い演奏になるかもしれないけど、それくらいじゃお金をかけて直す必要があるのかな」と思っている方もいるかもしれません。
もちろん演奏の質を上げるためというのもあります。
しかしそれだけではありません。
調律というのは、長期的にピアノの健康をサポートするために行うものです。
例えばピアノの部品が劣化してしまった場合。調律師の方にピアノの内部を見てもらって早々に気が付くことができれば良いですが、なかなか気が付かないと修理にかかってしまうこともあります。
そうなると、ピアノに負担がかかってしまうのはもちろん、お財布にも負担がかかってしまうのです!
定期的にメンテナンスを行っていれば、そういった事態を防ぐことができます。
また、そのピアノを弾いているのがお子様の場合は特に注意が必要です。そのピアノで演奏した音が耳に残ってしまうので、音感が狂ってしまう場合があるからです。
そうなると、幼いころ恐らく微妙に音が違ってしまっていたピアノを使っていた私の音感は大丈夫なのか不安になりますね…。
ピアノの調律は自分でできるの? 調律師に頼まない方法はある?
お金がないけどピアノを大事にしたい、調律って自分でできないのかな?と私は考えたことがあります。
自分でできないこともないのですが、やはりプロのお仕事は完璧です。プロの方たちは、今後そのピアノの音がどう変化していくかを予測して調律をしているからです。
ピアノの音って、少しずつ下がってくるのです。そのため、音を合わせる際にわずかに高めに調整する必要があります。
この下がり方はピアノによってばらつきがあります。メーカーはもちろん、そのピアノが置いてある部屋の室温や天候などの環境が絡み合っているからです。
この音が下がってくるというのはほんの一例で、プロの方たちは様々なバランスを取りながら音を作っています。
そのため、これを自分で行うというのは相当難しいです。おすすめしません。
また、業者選びにも注意が必要です。
調律というのは繊細な作業なので、値段やネームバリューだけで決めるのは良くないでしょう。
せっかくだからなるべく安く済ませたいという気持ちは本当に分かるのですが、それだけで決めずに比較をしてみてください。
ポイントは、値段・ネームバリューに加えて、実績を見ることです。今はネットで口コミをたくさん見ることができますので、そちらを参考にしてみてください。
アップライトの調律の頻度は?
それでは、アップライトピアノの調律はどれくらいの頻度で行うものなのでしょうか。
理想的なのは、季節の変わり目ごとにすることです。年に4回ということですね。梅雨や夏の高温のことを考えるともう少し多いかもしれません。
しかしいくらなんでもこれではお金がかかりすぎる!そうは思いませんか?
そのため私は、最低でも年に1回、または半年に1回程度を目安にしていました。
さきほどピアノの音は下がってくるものだとお伝えしましたが、この調律の頻度が長くあてしまったあとは、そのあと音程が下がってくるのが早まってしまうのです。これを大幅になおすとピアノへの負担が大きいんですよね。
ピアノを長期的に使用するためにも、年に1回は行うようにしましょう。
まとめ
1.修理になってしまう前に、調律は重要。
2.プロのお仕事はやっぱりすごい!調律は自分でやらないほうが良い。
3.調律の頻度は最低でも年に1回、余裕があるなら季節ごとに。
調律の重要さって本当にたくさんあるんですよね。
グランドピアノと違ってお手軽というイメージがありますが、アップライトピアノにもきちんとしたメンテナンスが必要なのです。
きちんとプロの方に調律していただいて、ぜひ長い間自分のピアノを可愛がりましょう!