サビだけ聞き覚えあるなーって曲ありませんか?CMだったり何かのBGMだったり、耳馴染みが良かったり、インパクトがあるとなんとなく残っていますよね。
その最たるものがアニメソング。国民的アニメからちょっとマイナーなアニメまで必ずと言っていいほどテーマソングがありますがどれも見ている人はサビを覚えることが多いのではないでしょうか。
また近年多いのがアニメの曲などを使ったショート動画。関係ない動画ときょくをくみあわせて合成し、面白くするものが掲示板やSNSを中心に出回っています。ここから全くアニメを知らない人でも動画きっかけで耳にすることも多いでしょう。
今回はこの動画から有名になった曲について1つ取り上げていきたいと思います。
「水のように優しく花のように激しく」って誰の曲?
なんだか聞いたことあるなこの曲・・・。という曲の中に女性が歌う「水のように優しく 花のように激しく〜」というフレーズの曲を聞いたことがある人いるのではないでしょうか。
私がこの曲を知ったきっかけはツイッターで流れてきた動画がきっかけです。手書きの人間が踊っている動画でした。じわじわ面白かったのを覚えています。
この曲、調べてみたところ、テレビアニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖~」のオープニングテーマで陰陽座というグループが歌う「甲賀忍法帖」という曲のようです。
この陰陽座(おんみょうざ)とは1999年に大阪で結成された「妖怪ヘヴィメタル」をキャッチフレーズとした4人組のバンド。王道のヘヴィメタルの影響を受けている洋楽サウンドに、古雅な日本語・伊予弁による独特の歌詞、妖怪をメインとした和の世界観を融合させた独特の音楽性を特徴としているようです。メンバーはベースの瞬火(またたび)、ヴォーカルの黒猫(くろねこ)、ギターの招鬼(まねき)、ギターの狩姦(かるかん)。またもとドラムとして斗羅(とら)が在籍。特徴ある名前は全て猫にちなんだ名前からきています。
リリースされている楽曲の多くがアニメを始めバラエティ番組、ゲームソフト、パチンコなどのタイアップに使用されています。楽曲タイトルやアルバムの多くに難しい漢字や読み回しが用いられており、かなりコンセプトがはっきりしたアーティストのようですね。
なぜこの曲が流行った?あるダンスがきっかけ?
ではなぜこの曲が流行ったのでしょう?明確なきっかけを追うのは難しいのですが、言えることとしてはSNSなどのネットにユーザーが合成した動画がきっかけのようです。
もともとこの楽曲はアニメ「バジリスク」のテーマだと前述しましたが、同アニメのパチスロのテーマにも使用させています。ここからパチスロファンの間では「バジリスクタイムの曲」と呼ばれ親しまれています。また2018年からプロ野球ヤクルトスワローズの私設応援団がチャンステーマとしても使っており、インターネット上ではパチスロ好き有名なヤクルトの選手畠山選手にちなみ「ハタケヤマタイム」と呼ばれているようです。
この「バジリスクタイム」というパチスロ上に表示される紫の文字体を引用してとある動画に合成させたものがSNS上で反響を呼びました。
その動画が「甲賀忍法帖」のサビをバックに黒人男性が激しく踊るシュールな動画が2017年あたりから出回りました。この黒人男性はもともと2014年に投稿された別の動画に出ていたタレントのようです。
この動画のシュールさと曲にあったダンスがウケたのか、バジリスクタイムを利用した動画が多く出回るようになりました。その中の1つだった手描きアニメをSNS上で見たから私も耳馴染みのあった曲なのかと思います。SNSの拡散力はすごいですね。
まとめ
- 耳馴染みのある「水のように優しく 花のように激しく」という曲を歌っているのは「陰陽座」という女性ボーカルの4人組バンド。
- もともとはアニメ「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」のテーマソングで同タイトルのパチスロ曲としても使われていた。
- パチスロファンの間で親しまれていた「バジリスクタイム」のロゴと曲を使って動画が広まった。
- 黒人男性が激しく踊る動画と曲がマッチしSNS上で大ヒットした。
- その後次々と「バジリスクタイム」を使ったコラージュ動画が登場した。
ネット上からヒットした音楽や知れ渡るきっかけになったアニメなどは数多くあります。いまやテレビが発信源なのではなく、ネットから流行ってくるものが増えてきた時代ですね。今後もその流れはあると思いますし、きっとこういうシュールで特に意味がないように見えるものが時代に求められているのかもしれませんね。