私たちの日常の食卓には欠かせない、「お米」や「小麦粉」などの穀物類。

ある日米びつを開けてお米を出すと、お米と一緒に小さな虫が出てきた。

または、小麦粉の中にゴミが入っていると思ったら、実は小さな虫だった。

などなど、害虫で嫌な思いをしたという人は少なくないはずです。

今回は、お米をはじめとした穀物類にとっての害虫「コクヌストモドキ」の生態や駆除方法、対策について調べてみました。

コクヌストモドキとは

コクヌストモドキはゴミムシダマシ科の甲虫で、体長は3~4mmと細長く赤茶色、表面は微かな光沢があります。

お米などの穀物類を好み、特に小麦粉などのような穀粉に対しての発生が多く見られます。

乾燥果物・乾燥野菜や菓子・パン類などの加工食品にも発生し、米や穀物類の害虫として世界中で被害が報告されている虫です。

成虫になると寿命が1~2年と非常に長く、乾燥にも強いですが、寒い場所が苦手であり、暖かい場所を好んで定着します。

25度~35度が一番行動が盛んになる温度で、この温度の中でエサに恵まれた環境下で育った場合、多いときで年間1,000個の卵を産むことがあるそうです。

卵から孵化した幼虫が食物を食害しますが、成虫は食害することはなく、交尾と産卵に集中するそうです。

見つけたら早めに対応をしないと、どんどん卵を産まれてその後の被害が広がってしまいそうですね。

名前の由来は穀物(こくもつ)の盗人(ぬすっと)からきていると言われています。

「コクモツヌスット」⇒「コクヌスット」⇒「コクヌスト」となったようですね。

コクヌストモドキは、精米工場や穀物貯蔵庫などの、大量に米や穀物を取り扱っている事業所での発生確率が高いですが、一般家庭でも十分に発生する可能性があります。

また、お米の種類(もち米や酒米など)、精米の程度(玄米や白米)に関係なくコクヌストモドキが発生する可能性があります。

近年では、コクヌストモドキの成虫が野外から飛来して一般宅に侵入し、お米や小麦粉などに食害を与えるケースが起こっているようです。

コクヌストモドキには、ヒラタコクヌストモドキという形態と生態が似ている昆虫がいます。

ヒラタコクヌストモドキはコクヌストモドキと比べると、飛ぶことは出来ませんが、繁殖力が高く、寿命も長く、耐寒性も強いという特徴があります。

無農薬米などの有機米の方がコクヌストモドキが発生する可能性が高くなり、その一方、コクヌストモドキが発生するのは、それだけ農薬や化学物質の残留が少ない安全なお米であるとも言えます。

コクヌストモドキは毒性や病原性が無いため、お米などと一緒に食べてしまっても問題はありません。

コクヌストモドキの駆除方法は?

コクヌストモドキの駆除方法としては、コクヌストモドキ用のフェロモントラップ(ゴキブリホイホイのようなもの)や、殺虫スプレー、燻煙剤(くんえんざい:バルサンのようなもの)が有効です。

しかし、定着してしまったコクヌストモドキに対しては、フェロモントラップの効果も薄く、食品類に対しての殺虫スプレーや燻煙剤は使用出来ません。

一般家庭において、コクヌストモドキを駆除するには下記の方法が有効です。

 ○お米の場合

米びつの中のお米を新聞紙の上に薄く広げ、直射日光が当たらない明るい場所に置きます。

    1~2時間すれば、光を嫌がって虫が逃げていきます。

 ○小麦粉の場合

ふるいにかければ、虫はふるいの中に残るので、そのまま駆除しましょう。

コクヌストモドキの発生を抑えるには


駆除するにしてもコクヌストモドキを見るのも嫌な方はいると思います。

一般家庭では、お米・小麦粉などへの発生の可能性が高いですが、パンやお菓子、粉ミルクなどの加工食品にも発生した報告例があります。

コクヌストモドキの食害にあわないためには、いかにコクヌストモドキを発生させないかが重要になります。

1、コクヌストモドキを発生させないためには、何よりもまずは清潔性が大切です。

米びつの周りに米粒が散らばっていたり、小麦粉の保存容器の周りに粉がこぼれているようでは、いつそれぞれの容器の中にコクヌストモドキが発生してもおかしくありません。

お米や小麦粉を置いてある場所の周りは清潔にしましょう。

2、保存する際は密閉して保存することが大事です。

コクヌストモドキは穿孔能力(せんこうのうりょく:突き破る力)が高く、通常の食品包装では簡単に破られてしまいます。

お米は密封性が高い米びつに保存する。

小麦粉は購入時の袋のままではなく、密封性の高いプラスチック容器の中に保存する。

お菓子やパンなどの加工食品も、食べ残しがある際はきちんとタッパーなどに入れて保存することが大切です。

コクヌストモドキが食品類に触れることが出来ない状況を作ることで虫は寄り付きません。

3、冷蔵庫の中で保存する

余裕があれば、お米や小麦粉などは容器に入れて冷蔵庫に保存すれば、コクヌストモドキ除けの対策となります。

コクヌストモドキも、耐寒性の強いヒラタコクヌストモドキも、どちらも冷蔵庫内の温度(5℃前後)では生存できません。

コクヌストモドキのまとめ

・コクヌストモドキはお米などの穀物類を好み、特に小麦粉などのような穀粉に対しての発生率が高い。

・精米工場や穀物貯蔵庫などの、大量に米や穀物を取り扱っている事業所での発生確率が高いが、一般家庭でも十分に発生する可能性がある。

・コクヌストモドキが発生するのは、それだけ農薬や化学物質の残留が少ない安全なお米であるとも言える。

・コクヌストモドキを見たくない、触りたくない場合は、食品を保存する際は清潔にして、密封容器にしまい、可能であれば冷蔵保存をすることが望ましい。

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