カラーコーディネーターと色彩検定、どちらも聞いたことはあるけれど、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。
カラーに関する資格はいくつかありますが、実際にどのような知識が得られるのかはよくわかりませんよね。
この記事では、カラー資格の中でも有名な、カラーコーディネーターと色彩検定の違いについて解説します。
仕事だけではなく、プライベートでも活かせる資格なので、ぜひご覧ください。
Table of Contents
カラーコーディネーターとは?
カラーコーディネーターとは、色に関する実務的な知識を得られる資格です。
カラーコーディネートの仕事に活かせる知識を会得します。
カラーコーディネートとは、たくさんあるカラーから色の違いを見極めて、様々なイメージや効果をもたらす配色をコーディネートする仕事。
カラーコーディネーターの資格では、そのコーディネートする力を身に付けるために、色彩基礎・配色・色のイメージなどを学習します。
このカラー知識は、多くのビジネスシーンで活躍し、商品やデザインのヒットを生むことも可能です。
また、アドバイザーとしてお客様のイメージに合うコーディネートを提案する力も身に付きますよ。
カラーコーディネーター資格の詳細
カラーコーディネーターは「東京商工会議所」が運営する資格です。
名の知れた資格であり、毎年あらゆる業種から受検する人がいます。
色が与える心理効果を学べるので、商品開発やレイアウトでも役立ちますよ。
カラーコーディネーターを学ぶことで、得られるメリットは下記の通りです。
- センスに頼らず、論理的な知識をもって色のイメージをコントロールできる
- ファッション等の、身近なカラーに活用できる
- 商品開発や広告媒体などで、心地いい配色の商品を提案できる
- どんな業種でも必要な、ビジュアルコミュニケーション能力を得られる
仕事の能力を上げることはもちろん、自分自身のコーディネートで、相手に与える印象をよくすることもできますよ。
カラーコーディネーターでは、色の基礎にとどまらず、実務的な知識も学習するため、活躍する幅も広がります。
レベルはスタンダードとアドバンスの二つがあり、どちらもマークシート式で試験を行います。
試験料は、
- スタンダード:5,500円
- アドバンス:7,700円
であり、会場で受ける場合は利用料として2,200円追加でかかります。
スタンダードとアドバンスでは、出題範囲が異なります。
- スタンダード:基礎知識を問う内容が出題
- アドバンス:基礎知識に加えてファッションやインテリア等、仕事において実際に活用できる知識が問われる
2つのレベルを併願することも可能で、スタンダードを飛ばしてアドバンスを受けることもできます。
色彩検定とは?
カラーに関する資格の中では、特に知名度が高い色彩検定。
文部科学省が後援する公的資格であり、色に関わる業種が幅広く受験しています。
基本的な色彩についての知識を問われるため、初めてカラーについて勉強する、という人にとっても手を出しやすい資格の一つです。
専門性の高い色彩ではなく、色彩基礎を幅広く学習。
級によっては、多様な色覚に配慮した、ユニバーサルデザインについても学びます。
色彩検定の詳細
色彩検定は、1級・2級・3級・UC級と4つのレベルに分けられます。
1級から3級に関しては、出題範囲が異なり、1級では難易度が大幅にアップ。
UC級は、2018年の冬季より新設した級で、ユニバーサルデザインに特化した内容が問われます。
色彩検定を受けるメリットは、下記の通りです。
- 普段の生活や仕事に活かせるカラー知識が増える
- 色彩の基礎を網羅するため、色に関する講師への道がひらける
- 2級・1級レベルになれば、実務的な仕事に活かせる
- ユニバーサルデザインを学べば、多様な色覚、外国の人の色彩文化を理解できるようになる
色彩検定は、カラー知識の土台を確立させるには最適な検定です。
これから就活を始める学生や、会社での業務向上を目指す社会人にとって、ためになる資格と言えます。
色彩検定の概要は、下記の通り。
級 | 試験方法 | 試験時間 | 合格ライン | 試験料 | 受験資格 |
3級 | マークシート | 60分 | 200点中140点前後(難易度により多少変動あり) | 7,000円 | 誰でも受検可能 |
2級 | マークシート | 70分 | 200点中140点前後 | 10,000円 | 誰でも受検可能 |
1級 | 1次:マークシート 2次:記述式(一部実技) | 1次:80分 2次:90分 |
200点中140点前後 | 15,000円 | 誰でも受検可能 |
UC級 | マークシート(一部記述式) | 60分 | 200点中160点前後 | 6,000円 | 誰でも受検可能 |
色彩検定も、カラーコーディネーター同様、飛び級が可能。
すでに知識がある人は、いきなり1級から受けることもできますが、多くの人はまず3級からトライすることが多いです。
全国各地、指定された会場で受験します。
会場は地域によって異なりますが、大学やセミナー会場が開催場所になりますよ。
カラーコーディネーターと色彩検定の違い
カラーコーディネーターは、より専門性が高く、実務的な内容を学習する資格。
対する色彩検定は、色彩基礎を網羅し、カラー知識の土台を確固たるものにします。
同じ業種で役立つことも多いですが、異なる特徴を持つ資格です。
そこで、それぞれの資格が役立つ業種をご紹介します。
カラーコーディネーターが役立つ業種
カラーコーディネーターは、商業に活かしやすい資格です。
役立つ業種の一例は、下記の通り。
- ファッション業界(デザイナー、VMD、販売員)
- インテリアコーディネーター
- 広告媒体のデザイン
- 製造メーカー
- ブライダル
商品開発や、広告の色彩提案に役立てられたり、インテリアコーディネーターや店舗レイアウトに役立てることもできます。
もちろん、アドバイザーとしてアパレル販売員・美容部員・ネイリストなど、接客業でも活用できますよ。
色彩検定が役立つ業種
色彩検定は、色の基礎が身に付いているため、アドバイザーとしての仕事に役立てやすいです。
業種の一例は、下記の通りです。
- メイクアップアーティスト
- 美容師
- ファッションコーディネーター
- 企画・広告
- webデザイナー
- 色彩講師
接客業におすすめの資格でもあるため、アパレル販売員やネイリストでも、持っているとためになる資格です。
カラーコーディネーターと色彩検定は併願できる
カラーコーディネーターと色彩検定は、両方の資格を保有している人もたくさんいます。
特に、学生のうちはまだ仕事を選択する段階なので、可能性を広げておきたいのであれば、両方持っていて損はありません。
どちらの資格が簡単?
2つの資格を比較するならば、色彩検定の方が易しいと言われています。
カラーコーディネーターはスタンダードレベルから、色彩基礎と実務知識が出題されます。
色彩検定は、色彩基礎を重点的に問われるので、学習しやすいのです。
そのため、もし併願を考えるのであればまずは色彩検定を受けて、その後にカラーコーディネーターの資格を受験するとスムーズですよ。
類似資格のパーソナルカラープランナーもおすすめ
カラーを学習するのなら、類似資格であるラーキャリーのパーソナルカラープランナー資格講座もおすすめです。
資格名にある通り、パーソナルカラーに焦点を当てた資格です。
物というよりも、人に対しての色との関わりを問われます。
その人に合ったイメージカラーを選択したり、こうなりたいという要求に合うカラーをおすすめできる能力を身に付けます。
ファッションのようなカラーが関わる接客業を目指すのであれば、パーソナルカラープランナーでも特出した内容を学習できるため、おすすめですよ。
資格講座と言う通り、資格を受験するにはラーキャリーの講座を受ける必要があります。
講座受講後に、ラーキャリーが運営する試験を受けて、合否が判断されます。
講座と資格を同時に申し込みできるので、手間もかからず便利ですよ。
まとめ
- カラーコーディネーターは、基礎と実務知識を同時に学習する
- 色彩検定は、色彩基礎を重点的に学習し、ユニバーサルデザインについて学べる級もある
- カラーコーディネーターは、商品開発やデザインなど、商業の業種をメインとしている
- 色彩検定は、美容師やファッションコーディネーター、企画・広告などのジャンルに活かせる
- 人に関する色彩を学ぶなら、ラーキャリーのパーソナルカラープランナーがおすすめ
カラー知識を深めたいのか、商業などの専門的なカラーを極めたいのかで、どの資格を選ぶかが変わります。
現職に活かしたい人や、就職場所が決まっている人は、その仕事に合った資格選びを意識してみてください。